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Walküre absolute, the rest nowhere.

 2023年6月4日18時55分。その時、私の頭に浮かんだ言葉は「唯一抜きん出て並ぶ者なし」という、有名な言葉だった。正直、人類の叡智と限界に挑戦して、それを凌駕したという観点から見れば、本当に今まで見たどんなライブも比較にならなかった。Walküre absolute, the rest nowhere.

 それなりに長くなってきたオタク人生の中で、今でも夢だったんじゃないかと思ってしまうライブというのがある。
 まずは、2012年3月9日の『初音ミクコンサート 最後のミクの感謝祭』。それから、238日のパレードの先にあった『Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~』。どちらも、比較することのできない、別次元に立っている山のような存在――そして、そこに昨日、新たな最高峰が一つ加わった。『SANKYO presents ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 〜Last Mission〜』。ワルキューレと同じ時間を生きることができた証となるこのライブ、ライブツアーに参加できたことを私は一生忘れないだろう。

ワルキューレとの出会い

 少し思い出話がしたい。私は、マクロスΔをリアルタイムでは追っていなかった。もちろん、アニメが放映されていた事自体は知っていたけれど、現代オタクの基礎知識としての星間飛行、キラッ☆とかを除けばマクロスシーリーズに触れたことがなかった。そんなにロボットアニメ的なものに興味がなかったというのも多分大きい。
 ANIMAX MUSIX 2017 YOKOHAMAでJUNNAちゃんの「Here」に度肝を抜かれた後、JUNNA ROCK YOU TOUR 2018 ~I’ m Here~ の愛知公演に行った。当時はまだそれほど持ち歌も多くはなく、ワルキューレの曲も多く歌っていた。それが、最初にワルキューレのかけらに触れた瞬間だった。多少ワルキューレ曲も予習していったとはいえ、涙目爆発音とかは知らんかったので、大盛りあがりするオタクを横目にほぇ~と思っていた。
 せっかくだから、アニメも見てみるかーと思い見始めたものの、なかなかアニメを一気見する時間を取りづらい日々が続き、いつしかそのままになっていた。
 曲は良かった。ので、時々聴いていた。ただ、それもどちらかといえば美雲ソロバージョンを好んで聞いていた。
 曲が良ければ、ライブには当然行きたくなる。2019年のクロスクロスオーバーと、Walküre Reborn!のライブには行った。楽しかった。
 ただ、どちらも幕張メッセのフラットでだだっ広い会場である。当然、M魂にも加入していないので、基本後方で、声だけを聴いていた。

Last Mission 大阪1日目

 そんななか、流れてきたファイナルツアーの報。ちょうど予定は空いていたので、なんとなく大阪に行ってみることにした。横アリのライブが楽しそうだなぁというのもあり、一度、フラットでない会場で見てみたかったからだ。
 JUNNAちゃんのFC先行で与えられたチケットは、大阪1日目の上手側スタンドステージサイド2列目。全ワルキューレファンに夢と希望と勇気を与えてくれたひし形様のおかげで神席だった。もはや花道のプロンプの歌詞が読めた。メインモニターがちょっと見にくいくらいで、会場全てが見渡せた。
 錯覚かもしれないが、人の波の中で聴く歌声と、演者との間に遮るものがないなかで聴く5人の歌声は、その感じるエネルギーが全然違った。サイコウで、サイコウで、最高な3時間だった。

マクロスΔ×ワルキューレ

 さて、大阪から帰ってきてまずやったことはU-NEXTへの加入だった。これは、絶対、マクロスΔを幕張までに見終えなければならないと思った。全26話と、劇場版2つ。6月3日、上野駅で新幹線を降り、B3F新幹線コンコースのベンチで最後の絶対LIVE!!!!!!を観終えた。
 大阪の想い出とともに、アニメマクロスΔが光り輝いて見えた。なんなら劇中歌が流れるたびに泣いていた。マクロスΔで、ワルキューレにライブを思い出し泣き、そしてその後、幕張ではマクロスΔを思い出し泣く――最高のアーティストであると同時に、アニメのための作品内ユニットでもあるワルキューレ。その真髄を見せられた気がした。

ライブ振り返り

 せっかくなので、ちょっとだけセトリをかいつまんで振り返りたい。自分は大阪1日目と幕張1日目は現地。2日目はみるハコで途中参加した。…そう、2日目は実はまた別のラストミッションがあって、そちらを優先したため、最初は観ないつもりだった。しかし、1日目の幕張を観て、たとえ途中からでも観たくなってしまった。正直、普通の配信があればいいのになとも思ったが、蓋を開けてみれば単なる配信とは比べ物にならないくらい、カラオケルームでの配信は楽しかった。ありがとうみるハコ。ありがとうJOYSOUND。

オーラ・サーラ〜光る風〜&ザルド・ヴァーサ!~決意の風~

 大阪ではまだ、ポカーンだった()。ちゃんと一気見してよかった…。

一度だけの恋なら&ルンがピカッと光ったら

 1クール目OPED。ある種の始まりの曲から本編が始まるという構成。とても良いと思います。

破滅の純情&絶対零度θノヴァティック

 曲だけを知っていた時から、好きだった曲。改めてアニメを観て、2クール目に突入したら、こいつらがOPEDでもはや笑った。いくらなんでも強すぎるでしょ…。JUNNAちゃんの渾身の歌声を浴びられる曲の一つ。最高だった。

Hear The Universe&唇の凍傷&いけないボーダーライン&Walukure Attack!

 大阪では、唇の凍傷といけボはスタンドの通路でやっていた。WUG!HOMEツアーで観たやつだ!まぁ2列目なので見えなかったけどww でも、そうやって、近くに来てくれるという心意気が本当に嬉しい。
 ちなみに幕張2日目はWalukure Attack!の途中から観られました。

AXIA~ダイスキでダイキライ~&GIRAFFE BLUES

 大阪ではいい曲、という感想。幕張の時は………もはや言葉にする必要はないかな、と。カナメΔ安野希世乃でした。

Glow in the dark&Diva in Abyss&綺麗な花には毒がある

 ヤミキューレ曲。配信ではじっくりはっちゃける姿を見られて、楽しかった。しかし、Glow in the dark、ふつーにJUNNAちゃん名義のソロ曲にありそうよね。圧巻のカメラワークも、それこそJUNNAちゃんの配信ライブの時もあんなんあったな、と。最高。是非ともまた観たい。だいたいよく考えたら、ワルキューレは地球のミッションを一旦終えたけど、ヤミキューレは、そうとは限らない(?)

ワルキューレはとまらない&ワルキューレは裏切らない&ワルキューレはあきらめない&未来はオンナのためにある

 ないないゾーン。はっきり言って、もはやワルキューレのライブは人間業を超えていると思ったけど、おそらく半分くらいはこいつらのせい。早く丸いアレで、全身全霊の、果ーーてーるまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーを聞かせてください、飛犬さん。

Absolute5&ルンに花咲く恋もある

 『ひとりでも欠けたら 意味を失ってしまうから』こう歌えるの、本当に強いと思います。本当に。そしてそれをちゃんとやり遂げた。

 バーン!バーン!できて楽しかった。しかし、改めて劇場版観てからちゃんと歌詞読むとなるほどな…という感じ。(周回遅れの話をしています

アンコール

 正直、ALIVE~祈りの唄~のラララは現地で歌いたかったな、とは思います。でも、一方でじっくりあの長いアンコールとそして万感のMCを落ちついて聞けたのは良かったという思いもあり。いずれにせよ、カラオケルームで人目を憚かる必要もなく、泣いていました。

 あと、やっぱり話したいのは、東京1日目。もう生歌で聞ける機会はないのだと諦めかけていた、僕らの戦場。周りの声と同じく、自分もイントロで、あぁ…!という声が出ました。なんなら頭で僕らの戦場を認識する前に出てた。#僕らの戦場のイントロを世界遺産に ハッシュタグデモ、不定期開催です。

 そして、本当に最後の最後の恋ハレ。自分がワルキューレを初めて観られたのは、上にも書いた通り、2019のマクロスクロスオーバーで。1曲目が恋ハレだったんですよね。
 ダブアンでラストに恋ハレっていうのは、そりゃ完全に王道セトリだなとは思うんだけど、自分にとって最初の曲がラストなのはもうほんとただただ胸熱でした。

 ちなみに余談だけど、実は『初音ミクコンサート 最後のミクの感謝祭』のバンドメンバーには、黒田晃年さんがいたりする。そして、もちろん、ご存知のとおり、今回のワルキューレファイナルミッションでも、バンドメンバーの一員として参加している。なんというエモさ。

まとめ

 なんでこんなにも素晴らしいユニットが、一旦とはいえマイクを置かんとならんの???????って思うけど、でもそれこそあんなに素晴らしいステージで魅させられたら、文句は言えなくなってしまう。
 美雲ソロ曲を好んで聞いていた私は、今、 Absolute LIVE!!!!!無限再生マンになっています。みのりんご、安野さん、奈央ぼう、のぞみる、そしてJUNNAちゃん。想像を絶するようなセトリで6公演。上でもちょっと書きましたが、人間がこんなライブができるのか…という驚きもありました。大げさでなく、人類への希望を感じました。
 そして、多分肉体的にはすごく大変であっただろうなかで、魂をも使って歌う美雲ΔJUNNAは、最強で最高にロックでした。
 ワルキューレと同じ時代を生きられたこと、そしてJUNNAちゃんのファンでいることに心から感謝をしています。ワルキューレロス、というよりは今は多幸感でいっぱいです。
 またいつかワルキューレが地球に帰ってきてくれる日を待ちのぞみながら。未来はワルキューレのためにあると信じて。ワルキューレは永遠に!

7月にJUNNAちゃんのツアーあります。かっこいいJUNNAちゃんはもちろん、かわいいJUNNAちゃんもまた見られることでしょう。お時間あれば是非に……。

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