フランスの給食

ビザの関係で役所に行って書類をもらわないといけないことがたまにあるのですが、本当に田舎なので市長さん(村長さんの方が感覚的にはあってるかも)と秘書さんが2人いるだけのアットホームな役所です。
「この書類と、この書類下さい」って言うと「OK、帰りにあなたのお家のポスト入れておくね」で終了なのです。
名前も、住所も言う必要がなく本人確認もなし。
そして本当に入れてくれてる。
今年は結婚等でお世話になったことや、この町唯一のアジア人なので覚えやすいのもあるのかと思いますが。

そんなある朝、市長さんが家にやって来て何だろう?って思ったら
今日これから学校の食堂で2時間働かない?
という感じでお仕事をもらいました。
おフランスの給食はどんなのかなぁ?と思いいざ出陣。
日本でいう幼稚園はフランスではすでに学校という概念になり3歳から始まります。(義務教育ではありませんがほとんどの子が通います)
そして小学校は5年まで。
なので3歳~11歳までの子たちが食堂に集まり給食を食べます。
先生は別室で先生たち同士でゆっくり食べます。
役所の秘書さんも一緒に食べているみたいです。

ここで家に帰って食べる子もいますが共働き家庭率は日本より遥かに高いので食堂で食べる子がほとんどみたい。

前菜を各お皿に盛りつけておき、すぐに食べれる状態になっているので
子供たちは自分の席に座るや否や食べ始めます。
みんなで一緒に声を揃えて手を合わせていただきますの文化はないんだなぁ。
そして、この日はキャロットラペが前菜でしたが残す子が多い!ほとんどの子が手も付けず残して何人かが食べているくらいでした。
大きい女の子たちに限ってはバゲットの柔らかい部分だけを食べて周りの堅い部分は残すという始末。。。。。

そしてある程度の時間になればその残された前菜を回収して回り、メインを配る準備。もう目が回りそうです。メインが出てきたら小学生組は自分たちでお皿を持って並ぶのですが幼稚園組は座ったまま私が配りに回ります。
(お皿は使いまわしです)
そして、この日のメインは骨付きチキンとフライドポテト
小学生組にはナイフが用意されてますが、幼稚園組は盛りつけて配り終えた後、こちら側で骨を除き細かく切ってあげます。

盛りつけ前に先に骨を取り除いて1口サイズに切るという選択肢はないんだなぁ。。。。
小学生高学年の子が小さい子のお皿を持ってメインを取りに行ってあげるとかそういうお世話制度もない模様。
おかわり希望者も私の方で盛りつけます。

そして、これで終わりではないのです。
デザートという品目がまだ待っているのですよ。
聞くところ、フルーツやケーキ、ヨーグルトといったものが出てくるようですが、こちらも食べる食べないは子供たちが自分で決めます。

この日はみかんだった。
幼稚園組は半分(これはすでに剥かれて用意してあった)
小学生組は1つ。
みかんいる人?って聞いて回りほしい子に配ります。

さぁ、これで食事は終了です。

小学生組は外で自由時間。幼稚園組はお昼寝準備です。(年長クラスの子たちは外で遊ぶのかな?)
私はこの昼寝の寝かしつけも担当のようです。
子供たちはトイレへ行き、自分のベッドを探して服を脱ぎ(その日によって場所は変わるみたい)、自分のかごに入れて所定の位置へかごを戻してベッドに入ります。
このお昼寝の部屋に入るともうお話ししてはいけません。
テキパキしないと先生に怒られます。

が、3歳の子がテキパキできるわけもなく。

落ち着くころには私の契約時間が終了です。

2時間、あっという間だ。
いい経験が出来ました。

日本と違うところ
・準備、サービスはこちらでやる。(日本は自分たちで配膳する)
・残してOK(私の時代は残せなかった)
・いただきますのあいさつがない
・先生は一緒に食べない

日本の方が効率的だなぁ。






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