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コロナ禍ひとり出産(ソロリリース)レポ


2020-21年にかけての、年末年始ど真ん中に出産しました。
早いもので、もうそれから1年半以上が経ちました。
無痛分娩中やその後に必死に書いた、走り書きに近い出産レポをずっと手元に持っていたので、備忘も兼ねて公開しようと思います。
箇条書きで読みづらくて失礼します。

12/31 
9:30 腹痛で起床。途中痛みが5分間隔になる時もあったが12時ごろ痛みが遠のく。これが噂に聞く前駆陣痛ってやつなのか?
12:00 昼食、完全に痛みを忘れる
14:00-18:00 昼寝、起きたらおしるし有。
19:00- がめ煮と雑煮作り、食べ紅白とガキ使を存分に見る。ゆく年くる年も見た

1/1      
2:00 さてシャワー浴びようとしたら大量にピンクから赤っぽい色の出血あり、痛みはないがおなかは張ってると思う。
とりあえずシャワーは浴びた(これは雑菌入って良くない可能性もあるなと後から思ったが、今後数日シャワーに入れないと思いつい入っちゃった)
シャワー中もじゃばじゃば出血。血よりサラサラしているピンク色の水が、おしっこみたいに我慢できるわけでなく、どうしようもなく溢れてきた。
2:30  シャワー浴び終わり病院にすぐ連絡。出血量、痛みの有無、お腹の張り具合を聞かれる。「本当に出血は大量ですか?急ぎですか?」と何度も聞かれた上で「一応入院セット持って来て、でも帰すかも」というニュアンスで、かなり来院を渋られた。
まあそりゃ助産師さんやお医者さんとしても、年越して2時間後に産気づいて来られても困るのは分からんでもないが、素人目に見ても明らかに破水だったから拒まないでほしかった。結果として本当に破水だったし。この時弱気になって病院に乗り込むのを我慢せず、看てもらえるよう懇願したわたし自身を褒めたい

2:50  陣痛タクシー呼ぶ
3:20  病院着。NSTつけられ検診
出血の正体はやはり破水ということでこのまま入院することに。子宮口は指一本分
ただし今は痛みもなく時間もかかりそうだし、これから促進剤投与もあるでしょうとのこと
お腹が張ってるかは、私はだいぶ張りを感じてたが助産師さん的にはまだまだこんなの張ってるうちにはいらないとのこと
ちなみに、コロナで夫の立ち会い出産・面会一切禁止だったため、夫は病院まで着いてきてくれて入院荷物を運んでくれ、産科の入り口の前でバイバイ。看護師さんもいるしエモくなる時間も余裕もなく、ガッと固く握手してサラッとお別れ。戦友かよ。あとで病院のテナントに入っているコンビニで買い出しをして看護師さん伝てに差し入れてくれた。

4:00  だんだん痛くなってくるけど、基本放置されていて、これが陣痛ってやつなのか何なんだかこの期に及んでよく分からない
5:10 横のLDRから産声!よかった〜頑張ったね。おめでとうございます。元旦ベビーですね。うちも今日中に産んで元旦ベビーがいいなあ、キリがいいので。
7:00 溶連菌の点滴入れに来てくれた助産師さんに、無痛の麻酔はいつから入れてもらえるか聞くと、子宮口3-4センチの時だそうな。
いや既に陣痛が5分に一回なのだがかなり痛いぞ。いつ子宮口確認してくれるんだろう。
とりあえず点滴はこれから4時間かけて入れるらしい、4時間、、、長い、、、、
5分間隔の痛みに叩き起こされ寝れる気はなし。みぞおち付近への胎動もまだまだ元気でNSTをはがす勢い

8:30 内診約3-4センチ。子宮口開大が何センチかって、助産師さんが膣に指を突っ込んで測るんですね。あまりにワイルドかつ職人技な測定方法でびっくりした。
朝ご飯来るも、麻酔入れるならやめとこうとなり下げられる。お腹すいてたから悲しい。
麻酔入れるか聞かれて、もう入れたいと即答
但し3-4センチからだと麻酔により陣痛が進むか停滞するか微妙なところらしく、あまり芳しくないリアクション
入院書類記載や各種確認。受け答えしながら痛みで般若のような顔になる
何だか痛い間隔(約三分)と度合いが強まってきた中、結果として麻酔入れるとなったのが9:30すぎ。早くしてよお。。。。。声には出さないが心の中で文句垂れまくり。
麻酔すると尿カテ入れるとのことで、その前に自力でトイレに行かせてもらう。めちゃくちゃ血が出ている(破水)のでトイレを汚して大変。陣痛も来てるし屈むの大変ながら、這いつくばって血を拭いてなんとか部屋に帰る

10:00 やっと麻酔。背中ぶすぶす、自分では見えないのが幸せなんだろうな、きっと太い針入ってた
陣痛がだんだん分からなくなってきた、素晴らしい!早くやってほしかった、、これは寝れる。
今後子宮口は開くのかな。NSTを見るに、お腹は今までより収縮してるし、触るとお腹張ってる。
麻酔始めてからは血圧計つけているので携帯いじりにくいし3分間隔くらいで締め上げられるから眠気吹っ飛ぶ。

11:10 NSTがずれてたらしくなおしてもらった。陣痛は感じないが、張りはあるしモニター見てると陣痛時の張りより強く長時間持続している様子。これは麻酔様様。

12:00頃 寝てないし痛みもないからうつらうつらしていた。ただし張りは3-5分間隔、いい感じ。でもまだ内診はしてもらえない、なぜ。進捗がわからないのやだから、ガンガンやって欲しい。痛みには耐えれたが麻酔一度追加。

14:00 はじめての尿カテ。やや尿道が痛い
ちょっと恥骨痛と陣痛の強まりを感じ、手元で麻酔2回追加
身体を拭いてもらいリフレッシュ
ただ内診後、子宮口柔らかくなったようだが相変わらず3-4センチと変わらず絶望。4時間して変わらないなんて今後どうなるこれ

15:00 内診5センチ、張りがある時は6センチ程。やったー、でも牛歩だねえ、、、
ずっと仰向けだったので、横向きになってみることに。
15:30  横向いてから痛みの質が変わった、恥骨と腰骨に響く痛み。張りの頻度はやや落ちたが異質な痛みに耐えられず麻酔2プッシュ
そして痛みが来た時に赤子の心拍が顕著に下がるのが心配。

15:45  痛みとともに急に赤子の心拍だだ下がり(140台から100切る程に)、機械がピーピー鳴ったと思ったら医者助産師麻酔医3人が急いで入ってきた。横向きから仰向けに戻り内診
ちょっとしたら心拍戻った。まだどうやら5センチ程しか空いてないし下がってきてないらしい
とりあえず仰向けに戻る。横向きはしんどいね。シムス位で寝ると毎回お腹の中で暴れてたもんね。

16:20 麻酔を増やしてもらう。結構強めのを入れてくれたらしいが恥骨や骨盤の痛みはなかなか麻酔が効かないらしい。やばい。
横で緊急帝王切開が始まるから頻繁には来れないけど安心してとのこと。今日赤子に会えるの羨ましいと思いつつやや心配
脱水かな、ほんのり頭痛。お茶飲んで凌ぐけど無理だったら次回言う

17:00 血圧と体温が上がってきている。じわじわと頭痛もするので言ってみたが別に対策はなさそうだ。尿カテーテルを恐れずお茶飲もう
陣痛はやはり骨が痛い

17:30  陣痛、麻酔を入れてるからどうにかなってるけど、これは普通に堪えたらあかんやつやという痛み。恥骨と腰骨が3分に一度ハンマーで砕かれる感じ
誰か内診に来て。。。ひとりにしないで。。。

18:00 内診5-6センチ、、多少は降りてきてるかもとのことだが絶望感。。導尿。
サントリーの天然水のペットボトル、ストローが刺さらない仕様。やめてくれ
骨が痛い、痛すぎる。麻酔ガンプッシュ
先生呼びたいレベル

19:15 帝王切開を終えた麻酔の先生が来てくれた。強めのお薬を入れてもらった。
多少はマシ?テニスボールはこの骨の痛みを逃すために使うんだそう。付き添いなしなので意味なし。
内診誰か来てえ、、お産の進みも分からずただ1人孤独な時間を過ごした。

20:10 何の前触れもなく急に胃液が上がってきてナースコール。「どうされました?」と言われても言葉を発せずなんとか落ち着かせて、最小限話してビニールもらって嘔吐。何も入ってないから黄色い胃液だけが出てきた
お産が進むと吐き気が出るらしい
内診を無理言ってやってもらう、ほんとは3時間に一回らしいが。
6センチ、張ると8センチらしい。まだまだ。。。今日中に産めるかな。。

21:00 子宮口サイズ変わらず。導尿。

22:30 痛みはすごいが進まない。見かねた先生からの提案で促進剤投与することに。
しかし、促進剤というワードを聞いてからなんか赤子に思うことがあったのか、急にお産が進む。結局投与せず。
痛みがすごいのとお産が進んできたので、ここから誰にもLINEできなくなる。それまではちょいちょい夫や実母に進捗を連絡していた。
わたしといきなり連絡が途切れたので、心配になった夫と実母間で「連絡取れなくなりましたね」「心配ですね」「疲れて寝たんでしょうか」というやりとりをしていたらしい。
痛すぎて寝れんどころか失神気味でしたよ。

23:00 「いたいよお〜〜むり〜〜助けて〜〜〜〜あ〜〜〜」などと大声を出して、ポロポロ泣かないと陣痛を乗り越えられなくなった。「無痛なのにこんな痛いなんて聞いてません」と必死で麻酔の先生に泣きつくも、「ああ〜骨盤に当たって降りてきてるみたいねえ。骨に当たって響くような痛みには麻酔は効かないんですよ」と再度言われ、全然よくならず。
あれ、無痛とは???プラス15万円払ったのに????ってかこの感じで麻酔一切無しの自然分娩だったらわたし死んでない?
そして陣痛の波が引いた瞬間、時計を見ながら、「ああ元旦ベビーならず、残念。でも2021年1月2日産まれも、まあ012ばっかりで覚えやすいしアリかな」などと思っていた。

24:00 子宮口全開
麻酔を取り替えてもらうも、一旦入れてた麻酔を抜いた瞬間が地獄だった。その後すぐは麻酔が効いたけど、すぐまた叫ばないといきみ逃せず。
「3時までに産もう!」と助産師さんに言われ心折れる。ウソやろ、あと3時間これしたら確実に死ぬ
とにかく恥骨と骨盤と腹痛がやばい、特に右恥骨がきっちり3分間隔で痛い
赤子の旋回と頭の角度異常を疑われる。だから右側が痛いとのこと
そしてぐりぐりと、直径10センチくらいの扇状のよくある超音波エコー器具をそのまんま股の中に突っ込まれるやら手を突っ込んだりして触診される、これまた死ぬ程痛い。叫んだ。

2時まで様子を見られる。3分おきに叫ぶ
陣痛の痛みの比喩表現としてよく聞いてたけど、まさしく下半身をダンプカーで轢かれる痛みだった。しかも二、三分おきに。死ぬて。でも、陣痛感覚がだんだん狭まったり、定期的に痛みが強まったり遠のいたりするのって、改めて人体ってよくできてんな〜、すげえなと思うなどもした。

「無痛分娩の人は子宮口全開してから分娩まで三時間様子見るんですけど、今お母さんしんどそうなので2時間で分娩しましょうね」と言われ2時に分娩開始

あんまりにも叫んでて情けなかったがいきみだけはスタッフのみんな褒めてくれる
「便秘のうんこ出す感じで!」「そう、上手!」と言われても全然褒められた気はしない。便秘マスターじゃん。
10いきみくらいで出て来れたけど、これは赤子が頑張ったと思う。
2:25誕生!!
産まれた瞬間お股の位置で何やら処理されている。臍の緒が結んで切られた。
頭が長い。頑張って出てきてくれたのね
会陰は切開されるも切った感覚無し。会陰マッサージの甲斐なく切開、お産が長引かないようにとのこと。
産まれたと思ったら大声でげろげろ泣いてた、カエルのようだった。「元気な子ですよ!」と言われた。おぎゃあおぎゃあという泣き声以外全く想定していなかったわたしは思わず「私はカエルを産んだんかよ」って笑ってしまってたんだけど、私が抱っこすると急に静かになって感動した。分かるもんなんだね。
顔見て即時、鼻と口が私に似てると麻酔の先生に言われる笑
確かに口はそう。鼻はどっちか微妙なとこ
耳は夫、指と爪はわたし似。可愛いねえ
はじめての一言は「この世にいらっしゃい」と声をかけた。
本当は「やっと会えたね」と言いたいところだったが、それでは辻仁成になってしまうのでそれは避けた。

携帯を助産師に渡し、たくさん赤子とわたしのツーショットを撮ってもらってボーッとしていたら「旦那さんに連絡してみます?」と言われ慌てて思い出して、夫にテレビ電話。2時半過ぎだったけど、起きててすぐ電話に出た。喜んでくれた。でも疲れすぎててすぐ切ってしまった。会陰縫われたりの後処理してるときに、他の人へはテキストベースで連絡。

バースプランに書いてた通り、胎盤見せてもらった。デッカくてグロい内臓って感じだったけど、これがわたしと子どもの命を繋いで守っていてくれたんだと思うと、そのグロい臓器に拝んだ
そして「臍の緒が平均より10センチ以上短いですね。だから恥骨とか胎盤にぶつかってしまっていたんだと思います。しかもこれだとなかなか自力で降りて来られなくて帝王切開もあり得ましたよ、赤ちゃんよく頑張りましたね」と言いながら助産師さんが臍の緒をみょんみょんとゴムのように伸縮させたり指にねじねじ絡ませたりしながら話していて、思わず助産師さんの手元ばかり見ていた。

破水から約24時間、陣痛開始から約22時間のお産でした。お正月の真夜中からでも無痛分娩の対応をしていただけたのはありがたかった。

1人での出産は心細かったけど、鬼の形相でわーわー叫んだりもして迷惑もかけてしまうし引かれるほど野生みに溢れてしまっていたとは思うし、付き添いがいたらいたで「あんたがおっても何の足しにもならん!!」などと暴言すら吐きかねなかったので、別に付き添ってもらわなくてもいいかなと思いました。
むしろ入院中の面会は無くて本当に助かった。寝れてないし産後や慣れない授乳で身体はぼろぼろだしで、誰とも会いたくない。コロナがなければ親戚とかお見舞いに来られてたと思うと、想像を絶する。だって三が日は病院のスタッフが少なくて静かだったのに1/4以降かなりスタッフが多く出勤してきたのさえもストレスフルだったから。。

他にも入院中編、授乳編、育児編、産後院編などなど、書き始めたらキリがないのですが一旦出産レポはここまで。
また気が向いたら色々と、忘れてしまわないうちに書こうと思います。

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