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ElegooMars3で異音がしてZ軸のゼロ点調整がうまくできず印刷開始されない問題を解決!

光造形3DプリンタのElegooMars3を購入して数か月。何ども印刷は成功していましたが、あるときおかしな挙動が、、、。

先に解決の結論:ちゃんと説明書通りの手順でやればOK!
ポイント:
1.「Z軸をゼロ点に移動」は「ゼロ点調整としてプラットフォームの傾き補正,高さ補正を実施」。
2.ゼロ点調整時には傾き調整ネジを緩めておく。

異音がして印刷が開始されない

ゼロ点調整を済ませてレジントレイをセット。印刷開始ボタンを押してプラットフォームが下がっていく。ここまでは良いのです。しかし、プラットフォームがレジントレイに浸かったあと「ゴゴゴゴゴゴゴ」という異音がし続けました。さらに一向に印刷が開始されない。

「あれ?壊しちゃったかな?壊れちゃった?」と不安になり。ひとまず印刷停止をして再度ゼロ点調整を行ったりしましたが、解決できず。
いろいろ試してみていたらさらにおかしな挙動が。「Z軸をゼロ点に移動」を押しても同様に異音が鳴り続けるように。これは困った。

ネットで情報を集める

ネットでも同様に「異音が出る」そして「印刷が開始されない」、「ゼロ点に移動を押しても異音が出る」、「わざと高い位置にゼロ点を設定しても、ゼロ点に移動でその位置で止まらない」といったことが他の人でも起こっているようでした。

3Dプリンタで何が起こっているか情報を整理すると以下のようでした。
1.ゼロ点調整位置に移動しようとプラットフォームが移動(ここは正常動作)
2.ゼロ点調整位置にうまく移動できない
      ⇒印刷が開始されない
3.それでも無理にゼロ点調整位置に移動しようとする
     ⇒無理にプラットフォームを移動しようとするため異音が出る

解決策としてあがっていたのは以下。
1.プラットフォームをしっかりと固定
2.レジントレイを付けた状態で「Z軸をゼロ点に移動」を押してから印刷を開始
3.ファームウェア更新
4.カスタマーサービスに連絡してマザボ交換
1,2を試してみましたがうまくいかず。ええ、3,4には進みたくない、、、。

再度ネットで情報を集める

もう一度ネットでいろいろ検索してみたところ、ある一文が目に入りました。
「光造形プリンタは手順すこし違うとうまく印刷されない」
あたりまえやん!と思いましたが今一度説明書を確認。

あれ!?
やってた手順違くね!?

使い始めの数回は説明書を横に進めていましたが、だんだんと慣れてきて見ずに印刷をしていました。それでも印刷はうまくいっていましたが、どこからか手順が自分流になっていき、いよいよ問題ぶつかったわけです。

どこで勘違いしたか

説明書通りの手順で実施していなかったことを反省しつつ、どこで勘違いしたのかわかりました。

「Z軸をゼロ点に移動」=「自ら事前に設定したゼロ点にZ軸を移動」と考えていましたが、実際には「Z軸をゼロ点に移動」=「ゼロ点調整としてプラットフォームの傾き補正,高さ補正を実施」だったのです!

内部の断面も絵にしてみました。(あくまで推測のイメージですが)

たぶんこうだよね。

ツイートの動画でもわかるように「Z軸をゼロ点に移動」を押すと、プラットフォームが一度下まで下がった後、何度か上下して高さ調整をしているこっとがわかります。プラットフォームの軸(銀色の部分)が上部にめり込むように入っていくことがわかります。
このとき傾き調整用のネジを緩い状態にしておく必要があります。
ネジが締まった状態だと、高さ調整のために軸が上部に入ることができません。動作としては調整のために下に行きたいのに軸の遊びがなく下に進めない。だから異音が出るし、印刷も開始できないわけですね。

自分でプラットフォームの高さをいい感じになるように微調整して(けっこう時間をかけていたが)傾き調整ネジを締めていましたが、そんなことする必要なかったわけです。
傾き調整ネジを緩める⇒紙を置いて「Z軸をゼロ点に移動」を押す⇒プラットフォームが下に下がっていき自動で高さと傾きが調整される⇒傾き調整ネジを緩める⇒傾き調整ネジを緩めたときに高さが変わるので紙一枚が力を入れると引き抜けるくらいに微調整(0.01mm上にずらすぐらい)⇒ゼロ点に設定
が一連の設定です。
全部!説明書に!書いてある!!!

高さも傾きも自動でほぼ調整してくれるんですわ。思ってる以上に賢い。説明書どおりにしっかりやれてなかったのは反省ですね。

とはいえ自分も詰まったし、同様に困っている人も何人かいたようだったので、この記事が誰かの役に立てば幸いです。

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