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デザイン付きのトラックボールの球が使いたいから自作した。

トラックボールって基本的には単色ですよね。デザインがついているのは見たことないです(あったかな?)。ということで光造形3Dプリンタを使って玉を作ってみました!

モデル設計

過去に自身で描いたくじらのイラストをデザインに用います。まずはイラストを取り込んで、、、

くじらさん

線画からうまいこと3Dモデルに落とし込めなかったので、あらためて上からスケッチで線をなぞります。

線画(画像)→線画(スケッチ)

どうやら曲率が高い線画ではモデリングエラーになる部分もあるので、部分ごとに立体化します。Fusion360でモデリングしていますが、ここで使うのは”スイープ”。正方形にして断面のサイズを決めるとモデル化できます。

部分ごとにスイープでモデリング

球体に対していい感じで溝を掘りたいので、”コピーして位置移動”→”縮尺”→”ロフト”でこんな形をつくってあげます。

うにゅーんとなるうくじら

球体を作成し、うにゅーんとなっているくじらと”結合ツール”の切り取りを使って溝を掘ります。
1確か球体を半分に分割→2結合の切り取り→3一回り小さい球体で切り取り→4一回り小さい球体を結合で好きな深さの溝がほれます。
まず半球を作ってコピーして回転させてくっつけて球にもどします。
補足:
2:半球からうにゅーんくじらの部分だけカットできます。ただ、このときは溝が深すぎます。(半球の断面まで貫いている)
3:一度中をくり抜くイメージです。
4:くり抜いた部分を埋めるイメージです。これで'球面にから均一な'くじらの溝ができます。

かわいい

3Dプリンタで印刷

はじめは半分ずつ印刷してくっつけることを考えましたが、印刷してみると完全な半球にならないため、くっつけても完全な球体にならず。。。

これはうまくいかなかった。

結局、球体をそのまま印刷することに。

球をそのものを印刷

きめ細かくしたかったので、レイヤーの高さを0.020mmで印刷しました。
0.015でも印刷しましたが、先端がなんとなく潰れて球面が保たれなかったような。。。モデルを微調整したりしたため設定由来かはわかりません。


露光時間も適当

だいたい5時間~6時間かかりました。長い!!!


はがれなくてよかった。。。

超音波洗浄機で細かいレジンも落とします。

半身浴

しっかり溝ができてますね!

かわいい!

磨き

溝には家に余っていたエアコンの管の隙間を埋めるやつを使いました。
でもこれは悪手でした。溝に入れ込むとデザインがはっきり見えてよし!となったのですが、固まらないタイプなので上からレジンを塗っても圧力がかかると変形→溝がへこむ→トラックボールとして回りづらくなる。などうまくいかない要因だったと思います。

しっかいり固まるタイプなら良かったのかなぁ
押し込んでいる図

表面をレジンでコーティングして磨き!ひたすら磨く!
基本的には34mmで印刷してるのでいいんですが、溝のコーティングで盛り上がった部分などは紙やすりでけずります。
400番、800番、2000番、2500番、3000番など。

トラックボール球としてのコーティングをして完成!

最後の仕上げです。コーティングとしては二つ試しました。王道のボナンザ、新チャンピオンとう噂のKURE SUPERクレポリメイト。まぁどっちもコーティングとしてはいい感じです。少し話が脱線しますが、今回の3Dプリンタ印刷球でなく市販のトラックボール球で試したところ、ボナンザの方がコーティングが厚く、SUPERクレポリメイトの方が薄い気がします。どちらもつるつるになるのですが、好みかなぁと。

何はともあれ完成です!

ツイートにも書いていますが、結果としては「使えなくはない」といったぐあい。やはり既製品には負けます。
ただ!やってみたかったデザイン入りの自作トラックボール球!
ひとまず完成できてうれしいです!ロマン品ですなぁ。

既製品だとこんな感じ。動画だとからからうるさいけれど、実際にはそんなに音はしないし、こんなにぐわーっと回さないので問題なしです。

本音!

既製品よりも自作デザイン球を常用したかった!うーん、球体づくりむずいっすな。デザイン部分ももっとはっきりと色を出したかったし、表面も完全に滑らかにしたかった!

でも考えたアイディアを実物にできたことはやっぱり嬉しい。

トライしてみてうまいことできた人がいたら教えて欲しいです!
みんなも挑戦してみてね!!!

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