見出し画像

Amplitudeによるグロースハックの旅 #3「基本操作編その2~基本概念~」

前回、Amplitudeの基本的な画面構成などを説明しました。

今回はAmplitude特有の機能や概念について説明をしたいと思います。
「いつまでこんな基本的なことを話すんだ!」と焦らず、ゆっくり記事を書かせてください(笑)
Amplitudeは非常に便利な分析ツールですが、まだまだ巷には基本のドキュメントが少ないので、しっかりナレッジを貯めていくためにも、ゆっくりとお付き合いくださいまし。

ユーザー

Amplitudeはユーザー単位で分析可能なツールです。
ここで言うユーザーとは、セッション単位ではなく、プロダクトを利用した者全てに割り当てられるID単位のことです。
下記のようなユーザープロパティが取得できるため、深掘りされた該当ユーザーの行動を知ることができます。

・デバイスID
・プロダクト内のサービスアカウントのID
・ユーザーの利用地域
・デバイス情報
・利用期間
・デモグラ情報(要設定)

イベント

イベントとは、ユーザーが起こした行動=アクションのことです。
Amplitudeの軸となる概念です。
「商品詳細を見た」「注文をした」等のイベントを組み込むことでユーザーの取得が可能になります。
これらをプロダクト内に直接組み込むことで、Amplitudeで集計ができるようになります。

イベントプロパティ

イベントにはプロパティ=付随情報を付与することが可能です。
イベントプロパティは、イベントに対して付随する値や属性を複数設定することが可能です。
例えば、「決済を行う」というイベントに対して、「決済手段」や「ポイントをいくら利用したか」のプロパティを設定可能です。
他にも「商品詳細を見る」というイベントに対して、「どんな商品を見たか」「どの機能を経由して来たか」といったプロパティも設定可能です。
ただイベントを設定するだけでなく、プロパティを同時に推測に入れることで、よりディープな分析が可能になります。

コホート

データ分析やBIツールを利用したことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、Amplitudeにもコホート機能があります。

コホートとは「仲間のグループ。特に統計で、同一の性質を持つ集団。」という意味です。
データ分析でも同じような意味で使われているかと思います。

Amplitudeでも、例えばECサイトのようなサービスで、「30日以内にお気に入りに商品を3回以上追加したユーザー」のようなコホートを利用して分析することが可能です。

そしてそのコホートを利用することで、どのようなアクションを実行したユーザーの継続率が高いか、CV率が高いか等を知ることができます。

コホートは各チャートでも、コホート作成ツールからも作成できます。個人的にはファネルチャートを利用して、「イベントAの後にイベントBを実行したユーザー」などでもコホートを作成できるため、こちらをよく利用しています。それ以外でも気になるユーザー群があればその場でコホートとして保存ができるのがAmplitudeの嬉しい機能になってます。

リテンション

PMやマーケター、アナリストの人であれば必ず耳にするかと思いますが、現代のプロダクト、特にIT系サービスにおいてはリテンションは必ず考えなければいけない概念かと思います。
リテンションの考え方や詳細については、自分はあまり詳しくないので、省きますが、Amplitudeはこのリテンション分析にもとても特化しています。

コホート指定をしてリテンションチャートを利用することで、どのような属性のどのような行動をするユーザーのリテンションが高いかを知ることができますね。

詳しくはAmplitude社が提供しているリテンション向上の虎の巻を見ると良いかもしれないです。

まとめ

Amplitudeは一言で言うと、優位性のあるユーザー群=コホートを行動や属性ベースで探索し、リテンションやCV向上施策を練る手助けをしてくれるツールと言えるでしょう。
今回は文字だらけであまり想像ができなかったかもしれませんが、実際に使ってみると至ってシンプルです。
余談ですが、「こう言う時に絵が描ければなぁ。。。図式化して伝えられるのに。。。」と渋々思います涙。

次回はダッシュボード、ノートブックなどの機能についてお話していきたいと思います!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スペースマーケットではプロダクトマネージャーを募集中です!
興味のある方、ぜひ一度話をしてみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?