[Stonehearth:ACE]イベント-レッドキルンクエストライン

Stonehearthの二大シナリオのうちの1つ。バニラからの変更はたぶんない。


概要

レッドキルンとは、Stonehearth世界に暮らす派閥(国?)の一つの名前。ゴブリンやオークなどの多種族で構成される。ヘビなどから進化したらしい

ハースリングとは敵対している。と最初は思わされるが、後から好戦的なだけ、あるいはただの武闘派だったことが明かされる。
ゴブリンだけ知能が低めに設定されており、アイテムを渡して満足させられる(=戦闘を回避できる)ことが多い。

レッドキルン(の構成員であるゴブリン)とはゲームの比較的初期から争うことになるが、本記事では、レッドキルンが積極的に村に介入しだすイベント(いわゆる「酋長」イベント)からを扱う。
レッドキルンとの戦闘を通して、彼らの内情およびStonehearth世界の歴史/世界観を明らかにするイベント(の1つ)である。

このクエストラインは戦闘/襲撃が主軸となるイベントがほとんどなので、ピースフルでは発生しない

なおこの記事でイベントテキストのバレを扱うつもりはないが、要約はしてあるので大いにネタバレ注意

ゴブリン酋長の襲撃

イベントが発生するまでに、何度かゴブリンの襲撃(または窃盗)を受けているはず。そこへいきなり「酋長」を名乗る偉そうなゴブリンが村を訪問するところからイベントは始まる。

酋長は、他のゴブリンとは違っていきなり襲撃してくるわけではなく、最初は「村のアイテムをよこせ、さもなくば村を破壊する」という要求をしてくる。アイテムはそのとき揃っていないくても、納品はゲーム内1日ほど待ってくれる。

プレイヤーの運にもよるが、アイテムの種類と数は、実は頑張ればその時点で集められそう(製作できそう)なものになっている。なので「納品して戦闘回避しようかな……」みたいに思ってしまうかもしれないが、基本的にはお勧めしない。
確かに当座の戦闘は避けられるが、一定期間が過ぎた後まったく同じ酋長イベントが発生してループするだけなので取られ損
なお(後で要求を断るとしても)一旦要求に応じる姿勢を見せると、全てのゴブリン勢力が(酋長の他にスポーンしている部隊も含めて)中立になり攻撃が止む。この猶予期間中に防御壁を作って襲撃ルートを塞いでしまうみたいな戦術はある
(ちなみに納品の際の回答を放置しておくと永久に中立状態が継続する)

要求されたアイテムを納品せず突っぱねる(猶予期間中でも突っぱねることは可能)と戦闘開始。
戦うと決めたなら、酋長が生きている限り増援が湧くので、速戦即決を推奨する。ゴブリンとは既に戦っているはずなので強さの目安は付くはず。酋長はそれより多少強いので2~3倍の戦力を見込んだほうがいい(ACE0.9.5以降、開放創を付加されなくなったのでやや易化)

敵部隊の中にはアイテムの破壊を優先するゴブリンが混じっている。こいつは村への侵入を許すと、保管場所(収納ゾーン)に入っているアイテムを高価なものから叩き壊してしまう(コンテナに入っているアイテムは大丈夫)。
ワゴンの登場により収納ゾーンを作る必要性は少なくなった。できれば収納ゾーンなど作らないようにストレージを整えたい。仮に作るとしても一時的な利用のみにしておこう。

無事酋長を倒せたら、ペットのヒツジ(ブルーベル)を気遣うセリフを遺してイベント終了。
ブルーベルはこの後、羊飼いによって家畜として村に組み込める。手順としては酋長を倒した後、ヒツジを探しに行けばOK。すでにヒツジを飼育しているなら(もったいないかもしれないが)1頭以下になるまで屠殺を繰り返せば、再度ヒツジを探しに行ってくれる。
また酋長の陣地跡ではほとんどの建物(テントなど)を破壊できるが、暖炉だけは残される。これをクリックすると、陣地に残った穴ボコを元に戻す機能があり、これを使って元の地形に戻すことができる。

酋長を倒せずに一定時間経過してしまうと酋長が撤退してイベント終了。
期間をおくが、酋長は倒すまで何度でも戻ってくる。

森のオオカミ

ゴブリン酋長を撃退してからしばらくすると、近隣に住んでいるらしい人から「オオカミが近くに出没する」という情報を得る。その場は話だけでイベント終了するが、その後3回にわたって、オオカミを従えたゴブリン集団の襲撃を受けるようになる。
この襲撃では、必ず誰かが前兆を伝えてくれる

襲撃キャンプのポップ直後の段階ではどうやらオオカミを調伏できていないらしく、オオカミは檻に入れられている。この状態のオオカミは無防備で、さらに檻を壊せばそのままオオカミを無力化できる。なのでここでも発見次第速攻を掛けた方がいい。
とはいえ失敗しても増える戦力はオオカミ3匹程度なので、まとめて薙ぎ払える力があるならそこまで気にする必要もないと思う。※ハードモードだと話は別だが

檻のギミックを除けば、普通のゴブリン襲撃と大して変わらない。

3回とも襲撃を退けたらイベント終了。最初にオオカミの情報を伝えてくれた人が再び村を訪れて、オオカミを撃退したお礼を置いて去っていく

偉大なるオゴ

オオカミを追い払って一息ついていると、またゴブリンが村にやって来る。こいつはオゴ部隊の旗手を名乗っていて、先の酋長イベントよりも尊大で、金品の要求もせずに襲撃の予告をする。ただしその場は警告だけして帰っていく。

それからしばらくして、黒塗りの犯沢さんが現れる。不気味な出で立ちだが、話を聞いてみるとどうもオゴの重要な取り巻きを撃退する術を知っているらしい。選択肢次第でそれのクラフト方法を教えてもらえる。ちなみにレシピはこう:

  • マウンテンの風鈴(木工lv5:丸太x2、壊れたフルートx1)

クラフトするには木工LV5が必要。最初から木工がいるAscはともかく、他民族だと、進行具合によっては意識してレベリングしてないと追い付かないことがある。
材料の「壊れたフルート」はオオカミイベントでゴブリンのキャンプを壊したときに何個か手に入っているはず。不要と思って売ってしまっていたら、「ゴブリンの栄誉の象徴」をどこかに設置すると、それをゴブリンが取り戻しに来るというイベントが発生する(やるならオゴ本隊とかち合わないように早めに!)のでそこからドロップする可能性がある。なに、それも売った?おお、もう……

会話の最後、選択肢によって犯沢さんの影が取れて正体を現し、オーク族の「エルデン」と名乗る。彼女はレッドキルンルートで何度か登場する重要人物である。(憶測だがオオカミイベントで確率で登場する「お前を見つめる者」も彼女だった可能性が高い)

エルデンが去った後は、いよいよオゴとの戦闘開始。ACEのオゴは特別なイベント戦。一度は必見!オゴの部隊はとにかく数が多く、そのうえこの時点ではかなり厄介な相手であろうオーガを一匹連れてくる。
しかしこのオーガ(マウンテンという名前)、エルデンから教えてもらった風鈴に近付くと戦意を喪失し、選択肢次第で本当に戦いを回避できる(ただし彼我の距離次第では、マウンテンが風鈴に近付く前に足の速いオオカミは前線まで到達する)。
戦闘回避に成功するとオゴを含めて全部隊が消滅する。

なんらかの理由で「マウンテンの風鈴」が作れない場合、オゴの大部隊との戦闘が避けられない。敵の中で明らかに強いと言えるのはオゴとマウンテンぐらいだが、それ以外の取り巻きがとにかく多いせいで手数に押し切られかねない。最低でも僧侶に「高位の癒しの書」は装備させてから挑みたい。でないと簡単にタンクが落ちる。

なお戦闘でオゴを倒すとユニーク武器(ボンカー;歩兵武器)をドロップする。風鈴を作れても、これ目当てで構わず戦闘するという選択肢もアリ。

斥候のゴング

オゴの襲撃が終わると(倒しても逃がしてもどちらでもいい)エルデンが現れて、レッドキルンの内情と合わせてオゴが襲撃した理由を話してくれる。このイベントは会話だけで終了。

それからしばらくすると、レッドキルンの戦闘隊長を名乗るOgharが村を訪れる。Ogharによると、オゴを倒した(倒してないかもしれないが)ことは評価するが、それでも村(この土地)を守り抜くには力不足だから、オレたちと戦い力を示してみせろということらしい。要は、レッドキルンの荒くれ者を送り出すから、そいつらに勝てないなら村から出て行けという、土地を賭けた勝負である。
このイベントも会話のみで終了。

ここからいよいよレッドキルンのウォーモンガー共との力比べが始まるわけだが、先のイベントテキストに書いてあるとおり、特定のゴングをクラフトして「設置」することがトリガーとなり戦闘が発生するようになる。
最初のゴングは、

  • 精鋭の斥候ゴング(鍛冶lv6:丸太x2、斥候の帽子x1)

(レシピは実は最初から判明している)
材料の「斥候の帽子」は、コボルド(4等級いるうちの一番弱いやつ)を倒すと高確率でドロップする。ランダムポップを狩ってもいいし、Amberstoneの襲撃イベントでも手に入る可能性はある。

ゴングを設置すると、すぐにコボルドがやって来て戦いを申し込んでくる。

ここの部隊はコボルドが主体。コボルドは遠距離攻撃と毒が厄介なせいでレッドキルン内でもいやらしい相手。とはいえこの段階ではまだまだキャラパワーが未熟なのでまだまだ御しやすいと言える。
このあたりから集中攻撃指示を活用して1体ずつ確実に仕留めることが被害の減少に結びついてくる。

この戦闘では酋長イベントと同様に、どこかにいるコボルドリーダーを倒すと討伐成功扱いとなりイベントが進むが、リーダーが汎用グラなせいでいまいち区別がつきにくい。

ところで、ゴングは設置したままにしていると、レッドキルンの襲撃が湧きやすくなることが示唆されている。無用な戦いを避けたいなら、用が終わったゴングは片付けてしまうのが無難(以下のゴングイベントでも同じ)

エリートゴング

前段のコボルド部隊を倒すと、次のゴングのレシピが解禁される。

  • 精鋭のエリートゴング(鍛冶lv6:丸太x2、エリートコボルドの帽子x1)

このゴングを、やはり設置すると次の襲撃イベントが始まる。
エリートコボルドの帽子は、前段のイベント襲撃で高確率で手に入るはずだが、手に入らないこともある。落とすまで地道にコボルドのランダム襲撃を撃退していこう

このイベントでは、襲撃に入る前に土建屋ゴブリン(実際は陣地構築要員、工兵だと思われる)から賄賂(アイテム)を要求される会話が発生する。これを素直に渡せば戦いが有利になるようなことを言われるが、要求量はゴブリン酋長のときとは比べ物にならない。まずまともに用意できない
暗に戦えと言われてるようなもん

ここの部隊はオークが主体になる。ゴブリンも何人かいるがすべて土建屋(=非戦闘員)扱い。
ここからオークの僧侶が登場し始める。僧侶は、味方のものと同じく傷を回復してしまうので、これを放置しているとだいぶ戦闘が長引く羽目になる。見つけ次第優先して集中攻撃するべし。幸い他の攻撃役オークと比べると体力は半分ほどしかない。

達人のゴング

前段のオーク部隊を倒すと、次のゴングのレシピが解禁される。
そしてこれを設置すると次のイベントが開始される。

  • 精鋭の達人ゴング(鍛冶lv6:丸太x2、達人の宝飾付き帽子x1)

達人帽子もやはりコボルドから手に入る。

ここの部隊の主力はオーガ。一体一体がタフなオーガが多数いるせいで戦いが長引きやすい。またオーガの一撃は控えめなものの範囲攻撃をしてくるのが特徴で、脆い新米歩兵が大勢いると回復の手を取られることもある。

将軍のゴング

前段のオーガ部隊を倒すと、最後のゴングのレシピが解禁される。
これを設置すると次のイベントが開始される。

  • 金の将軍のゴング(鍛冶lv6:丸太x2、将軍の帽子x1)

将軍の帽子もコボルドから手に入る。将軍コボルドはノーマルでもHPが4桁に届くタフな個体。

ここの部隊のリーダーはオークだが、構成にはコボルドやオーガも多数含むのに加えて、頭数が前までと比べてとても多い。個々のタフさも相まってかなり長時間の戦闘を覚悟する必要がある。まさに総力戦
火力に不安がある場合など、初手から頭狙いで敵本陣に乗り込んだほうがむしろ安全に、早く済むかもしれない。この戦闘は敵の数が多すぎて、第一波を処理しきれない内に二波が来ることがよくある(二波が湧いた時点で一波の敵は時間切れ消滅するが、戦闘員はどのみち戦い詰めになる。この状態が続くと食事や睡眠を取る暇がないので、たとえ最初のうち耐えきれていたとしても、徐々に戦闘員のパフォーマンスが落ちていって最終的には負ける

なおACE0.9.6.12にてこの戦闘の部隊長がOrc Champion(チャンピオン)に昇格した。これによって隊長が見分けやすくなり、そのため速戦即決を狙いやすくなっている。

戦闘隊長Oghar

前段の混成部隊を倒しても、新しいゴングのレシピは解禁されない。ようやく終わった……とでも思ったか?勝利後、戦闘隊長のOgharが近いうちにやって来ると告げられる。
で、本当にやって来て、自ら戦いを挑むとか言い出す。

例によって戦闘が始まるわけだが、この戦闘は前段よりやや頭数が少なく、むしろ前回より簡単な印象がある。Ogharももちろんチャンピオンであり、見た目で判別しやすい。

Ogharを下すと、正式にレッドキルンに力を認められたことになり、開拓地に留まることを許される。またACE0.9.6.12、ユニーク武器のCleaver(戦斧。元の意味は動物解体用の包丁)をドロップする。
ただし、力試しを挑んでくる脳筋はそれでも止められないらしい……レッドキルンの襲撃はこれからも続く(むしろ苛烈になる)。

最後の闘い

Titan。この世界の地下で眠りについていた災いの化身。レッドキルンのイベントはTitanとの歴史を超えた因縁に決着をつけることで幕を閉める。戦いの詳細省略。
上記全てのイベントがシーケンシャルに進むため、戦力さえ揃っていればウサギ人側よりも早く、かつ確実に発生させやすい。

戦い方はウサギ人側と大して変わりないが、こちらでは「水晶の大弩」による援護がないので純粋な実力勝負になる。そして時間がかかる

Titanを無事撃破すると、しばしのお祝いの後、エルデンの弟子(オーク)が一人仲間に加わる。

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