わたしと音楽と言葉の世界の話
言葉が好きだ。言葉遊びが好きだ。日本語ラップが好きだ。そんなわたしに2024年3月に飛び込んできた大ニュースが『小林賢太郎が脚本を務めるKREVAの舞台』だった。
わたしは小林賢太郎の作品が大好きだし、小林賢太郎が日本語ラップのレジェンド存在と言っても過言ではない存在、KREVAとタッグを組むのだ。こんなものは脳が溶けるに決まっている。
それはそれとして、現地に行けないので円盤になって欲しいなぁ、と思っているオタクが、それでも、良すぎるんだ、と語っている文章なので「そのスタンスなんなんだよ」と思う方はブラウザバックを推奨する。
小林賢太郎は日本の脚本家、演出家。
KREVAは日本のラッパー、シンガーソングライター、音楽のプロデューサーだ。
KREVAは近年だと、ヒプノシスマイクのFling Posseの優勝曲『キズアトがキズナになる』を制作していたり、ジャニーズグループKing & Princeの『ichiban』の制作をしていたりしているので、そちらなら知っている人がいるかもしれない。
どちらも聞きやすくも韻が硬い(しっかりと韻を踏んでいる)曲となっており、格好良い。そしてオシャレ。
軽く韻の硬さについて話す。
わかりやすい『キズアトがキズナとなる』から引用すると
「キズアトが キズナとなる 見つかるよ 生きる場所が シブヤここだ」
という歌詞がある。
これを母音だけ抜き取ると
「iuaoa iuaoau iuauo iiuaoa iuaooa」
となり、この短い文章で永遠にiuaoa、iuao、で韻を踏んでるのがわかる。ちょっとすごすぎる。
そういうことができるのがKREVAだ。
KREVAのオススメ曲を聴かれたら悩むけれど、
「タンポポ feat.ZONE」
聴くたびに泣きそうになる。生きてていいのかもしれない、と思える。良い曲だ。
最新記事にて、小林賢太郎は『 KREVA CLASS - 新しいラップの教室 - 』についてこう語っている
知識は必要ない、それらを知ることが出来るショー。
すべての物事において、たくさんの入口があり、たくさんの知る機会があるだろう。
でも、小林賢太郎とKREVAが、ヒップホップに対しての入口をひとつ、増やしてくれることを、とても嬉しいと思う。
一番最初に貼った記事、新作のお知らせ 『 KREVA CLASS - 新しいラップの教室 - 』 で小林賢太郎は、
と書いている。これは小林賢太郎のコントが日本語遊びを沢山してきたから言えることだなあ、と思う。アナグラム、同音異義語、歌ネタ……沢山、言葉と、遊んできた人だから。
小林賢太郎のラップに関しては、『採集』というコントで聴けたりする。
また、かなりラップに近いな、と思うのが現在YouTubeで無料公開中の『うるう』という舞台の1シーンだ。
うるう年のうるう日にうまれた、いつもどこかあまり、いつもどこか足りない「ヨイチ」というキャラが自分を歌うように語るシーンだ。
ここから先も続きがあるのだが引用はここまでにしておく。ここですべてをわたしが書いて終わらせるのはセンスがないから。
たくさんの言葉遊びが世の中にある。
たくさんの言葉を追求する人たちがいて、そういう人たちが交わる場合も、どうやらあるらしい。
そうして、新しい入口が出来る場合も。それは素敵なことだな、と本当に勝手だけれど、勝手に思う。
小林賢太郎演劇作品『うるう』は2024/5/31日まで無料公開だ。小林賢太郎一人が演じ、チェロ演奏を徳澤青弦が担当する、二人だけの、舞台。
今年が四年に一度のうるう年だからこそ観てほしい作品だ。
いつもひとつ余り、いつもひとつ足りない、そんなうるうの物語。音楽と言葉の世界。よろしければ如何ですか。
追記:5/31が過ぎたので現在見ることはできません。また4年後にお会いしましょう。
YouTubeで観れる小林賢太郎とKREVAのお仕事
それとこれとは話がべつ! feat .宇多丸,小林賢太郎
国民的行事(PVに小林賢太郎が参加)
この記事の中に出てきたもの
ラーメンズ『ATOM』より「採集」
ヒプノシスマイク 「キズアトがキズナとなる」Trailer
King & Prince「ichiban」YouTube Edit
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