ハイパーグロース広告企業 Digital Turbine (APPS) のビジネスモデル
こんにちは。
今回は2020年から急成長しており、売り上げYoY 146.10%を達成しているモンスター中小株 Digital Turbine の概要について簡単にまとめてみたいと思います。何かの参考になれば幸いです。よろしくお願いします。
(情報は2021/04/11時点となります。)
企業概要
Digital Turbineは、Android端末のアプリケーションインストールの効率化を行う企業です。
収入は主に2つあり、広告収入とプラットフォーム収入となっています。
広告収入は、Digital Turbineが開発するアプリケーション(Widgetのようなアプリ)上に、広告主のアプリケーションをリコメンドし、クリック、インストール毎に売り上げが発生する仕組みです。
プラットフォーム収入は、スマホが出荷される前にDigital Turbineと契約したアプリ開発者のアプリの一括インストールを行うプラットフォームの導入を端末販売キャリアと契約を行います。これにより顧客は初期状態の携帯に一括でアプリケーションをインストールすることができます。
株式はNASDAQに上場しており、時価総額は、7.57B の中小株式となっています。
会社ホームページはこちらです↓
プロダクトの概要紹介はこちらです↓
ビジネスモデル
ビジネスモデルはこちらになります。
詳細
・Platform
特徴としては、プレインストール(Dynamic Installと呼ばれています。)により、顧客がスマホを手に入れた初日から顧客にリーチする機会をアプリ開発者に与えることができる部分です。こちらは他の企業にはない強みとなります。また、Widget/Wizardによって毎日ユーザーが使用するようなプラットフォームを構築することに成功しています。
・技術
特徴としては、シングルタップインストールが挙げられます。ワンタッチでアプリをインストールすることを可能にするものとなっており、単純に見えますが特許技術のため他社にはない強みとなっています。また、インストールコンバージョン率は2〜5倍の効果があるようです。
・スマホ販売キャリア
契約しているキャリアはアメリカを中心にグローバルに存在しており、順調に海外展開が進んでいることが伺えます。
現在契約していることが確認できるキャリアはこちらです。↓
・アプリ開発元
現在の広告出稿主はこちらになります。↓
業績
業績の分析はまだ勉強中ですのでさらりと。。
・ハイパーグロース株
直近の売り上げの成長率は約146%とハイパーにグロースしています。
今年も年間約200%の成長が見込まれています。
EPSについても、直近の4半期に黒字となっています。
・決算傾向
直近4期分の決算傾向については良好です。全てコンセンサスをビートしています。
今後の展望
私の意見としては、Digital Turbineの将来には強気です。今はアプリのプレインストールとAndroidに特化したアプリ広告で成長してきましたが、将来的には、全世界的に利用される動画広告のプラットフォームとなるのではないかと考えています。
私がDigital Turbineの将来に強気な理由は2つあります。
1. マクロ要因を大きく受けると予想される。
私は、Digital Turbineは5G銘柄と考えています。もうすでに5G対応スマホは発売されていますが、今後5Gのインフラが整備されるにつれ、5G対応スマホを所持するユーザー数が伸びると考えています。ですので、Digital Turbineの成長はまだ続くとみています。
2. 買収先企業とのシナジーに期待
最近、Digital Turbineは立て続けに3社を買収することを発表しており、ビジネスを更に拡大しようとしています。
この買収に期待する理由は3つあります。
・ iOSの広告事業に参入する。
今まではAndroid市場のみでビジネスしていたDigital Turbineですが、ついにiOS業界でもビジネスできるようになります。単純にスケールしそうですよね。
・動画広告に力を入れている。
買収先は動画広告を扱っているものが多く、これは今後5Gが普及すると大容量通信ができるようになり、動画広告が主流になっていくことを睨んでの投資だと考えています。
・プログラマティック広告などの広告プラットフォーム機能を強化する。
Digital Turbineのそもそもの強みは、アプリを紹介した時のシングルタップインストールによるコンバージョン率の高さです。ですので、広告主にとってはより効率的に広告を出せるプラットフォームが整えばよりROIの高い魅力的な出稿先となると考えています。
買収する企業はこちらです。↓
今回は以上となります。こちらの記事に追加する形で今後は競合との比較も乗せていく予定です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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