トワツガイみんなでやろうキャンペーン

個人的に何故ドハマリしてるのかの話は前の記事で書いたので、こっちでは純粋に宣伝のことだけを考えて書いてみます。
トワツガイ みんなでやろう 楽しいよ(575)

※前提として、もうやってる人やドハマリしてる人に向けた宣伝ではなく、
・何となく気になってる人
・百合は好きだけどいまいち関心持てずにいた人
の背中を蹴っ飛ばして灰の棺にぶち込むために書いています。ちゃんと刺さるかわからないけど。

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正直万人受けするコンテンツではないと思う

初っ端から宣伝する気があるのかよって感じですがこれは否定しようがないと思います。理由は何点かあります。

○重厚でダークな世界観とストーリー

突如出現した「魔獣」の集団によって東京が破壊され、それに対抗するために特殊能力を身に着けた少女達が戦わされる、という、どこにでもありそうな舞台設定ではありつつも、
・モブくらいの命は鴻毛より軽い、あっさり死ぬ
・メインの登場人物も物理的・精神的にかなり傷つけられる
・「ダークファンタジー」の名を冠するに相応しい、救いがなさそうな世界観、無数の伏線 等
日常生活で疲れてるオタクにはまあまあ精神的負担が大きいです。そのキツさを緩和するため?のサブストーリーでは、登場人物たちの楽しそうな日常の断片を見ることができたり、ペア相手と特別な関係を築いていく様子を覗き見できたりしますが、相殺するにはまだ足りないです。ハッピー寄りな二次創作とセットで摂取してなんとかプラス、という感じです。

カラスさんがつらそうで、見てる方もつらい

○強めの百合

露骨な・性的な描写があるわけではありませんが、女性同士の極めて恋愛に近い感情、もしくは恋愛感情そのものを描いています。すごく強めの百合です。
(百合とは何か、みたいな議論はだるいのでここでは一切しませんが、私はトワツガイが百合をテーマにした作品だと確信しています)
びっくりするほど画面の向こうのオタクを見ません。隣にいる自分の大切な人のことばかり見ています。オタクを喜ばせるために都合の良さそうなあからさまな言動を全然しません。

左のカラスさんがハクチョウの方を見ているのは明らかだが、ハクチョウも画面の向こう側である我々を見ているのではなく画面の中のどこかを見ている。万事こんな調子で、プレイヤーは空気としてゲームの世界に入ることすら許されない

そうなるとオタクの下心は一向にくすぐられず、意識的にせよ無意識にせよ、それをエネルギーにしてゲームを楽しんでいる人にとってはなかなかしんどいのではないかと思います。
ただ、プレイヤーとして片方の人物に思い入れが偏るというのは全然珍しくないように見受けられます。私もカラスさんを推してますし。向こうから応答がないだけです。

○5組10人(近々もう1組実装予定)に限定されたカップリングという制約

百合要素を含むコンテンツは今どき数多あるけれど、やはりユーザの課金を煽る必要があるのか、数学の問題みたいに関係性が乱立していると感じます。
具体例は出しませんが、特定のキャラAがBともCとも仲が良く、ちょっと縁遠いところにいるDとも仲が良い、みたいなことがよくあります。それはそれで面白いと思いつつ、すごく歪んだ見方をすると、色んな需要を喚起するための商業的事情もあるんじゃないかなあとも感じてしまいます。

ところがトワツガイにおいてはそういった「多様な可能性」が切られていて、一人の人物と対になる相手は一人きり(ツガイ)と決まっています。多少仲の良いラインみたいなものはあっても、やはりツガイとの関係が圧倒的で、それを覆すような力は誰にもありません。
この中でひとつでも刺さるものがあればいいのですが、それがないときには、「自分の期待する百合」を自分で探しに行くことができないので、ちょっと面白みに欠けるかもしれません。
ただし、どのツガイの関係性も描写が極めて緻密・濃密なので、私個人としても、運命ちゃんを一番に据えつつも他のツガイも相当に関心を持てている状態です。ドハマリまではしなかったとしてもぜーんぶ無関心、という状態にはなりにくいかと思います。

じゃあなんで薦めるのか

ここまで書いたことの全て裏返しです。

○重厚でダークな世界観とストーリー

刺激は強めですが、やはり毎回新ストーリーが公開されるたびに界隈が沸騰して、歓声や悲鳴が上がります。暗いばかりではなくて、その中で皆が懸命に生きて戦っていくさまは心を打つものがあります。ストーリーだけでも追いかける分には課金は要りませんし、超面白い連載小説が読めると思えば、触ってみる価値はあるはずです。
今どきこういうずっしりしたものに直で触れられる機会は限られますし、それをあのよく動く繊細な描写で楽しめるのは素晴らしいです。ちょっとゲームのテンポが悪くてシナリオを進めるのに時間がかかる、という難点はありますが、だからこそ先が気になる……気になる……と指が動いてしまったりします。

○強めの百合

ペアやツガイといった形式上の名前は設けられつつも、ぶっちゃけ感覚的には見合い結婚に近いです。そういった前提において二人の人物が相手とどのように向き合っていくのか、とても惹かれるものがあります。ひとつひとつのセリフ、その集合体としてのセクション、更にそれらが集まったストーリー、どの断面で見ても繊細で、愛おしく思えてしまいます。私は運命ちゃんが大好きですが、他のペアも普通にちゃんと好きです。そう思わせてもらえるのは、やはり丁寧な描写があってこそです。皆様も全力ドハマリはできなかったとしても、登場人物の関係の深化を継続的に観察していく価値は絶対にあります。

水着の紐がほどけそうになっているのを直してあげる、というベタベタすぎるシチュエーションなのに、描写が絶妙なのでいやらしさを感じない。会話が意味深だから余計にっていうかその話の方が気になるんだが??

○5組10人に限定されたカップリングという制約

そんなんで二次創作できるんか、と思われそうですがこれが全然できます(ここで言う二次創作は、あえてイラストや漫画、小説のように実物としてできあがるものに限らず頭の中で描く勝手な妄想も含めます)。ストーリーが何でもかんでも書いてくれるわけではなく、想像の翼を広げ、行間を埋める物語を作る余地はいくらでもあります。そのへんの隙間の空け方が絶妙で、書いている側としてはすごく助かっています。
ツガイの関係性を深堀りするためには「内緒話」というショートストーリーにアクセスする必要がありますが、これを解放する負荷が相当高いので、だったら情報量の多寡で競うものではないと開き直って、自由に読んで自由に書けば良いんじゃないかなと個人的には思います。
また、今のところ界隈規模もそこまで大きくないので、オンリーイベントで根こそぎ買って読む、pixiv総ざらいする、というのもそこまで難しくありません。読む側としても適度な規模感と言えるかと思います。また、ゲームのストーリー進行で、新しい情報が開示されるたびに、また新しい解釈の組み直しが必要になる箇所もあるので、逆に言えば、今でしか書けない物語があり、今読めばMAXで楽しめる物語がある、という現象も起こり得るわけです。
もっとも、ゲーム上のストーリーも、時系列がよくわからなくなるところが多々あり、細部の矛盾なく解釈するのは極めて困難なので、そこまでしなくていいんじゃないかと個人的には思います。

そこに紐付くような感じで、

○二次創作のガイドラインが嬉しい

舞台から入った私も、それよりずっと前にTwitterのTLに流れてきていたのを目にしたことがあるので、認識はしていました。読んだのはトワツガイにドハマリしてからですが、そこまで耳目を集めることが書かれているわけではなく、二次創作において曖昧にされている暗黙の了解的なものが明文化されている、といった感じではないかと思います。「まあ、関知はしないから上手い感じでよろしく」っていうより「君達の書いたもの見てるからね★」みたいな視線があるような気はしますが。

しかしだとしたら精一杯楽しみたいと私は思っていて、またその意図を汲んで日々二次創作を楽しんでおられる人達が界隈にたくさんいて、小さいながらも活況を呈している、という印象です。

そして……

○舞台

舞台トワツガイⅡの開催が決まったーーーーー!!!!!! やったーーーーー!!!!!! 可愛いカラスさんにまた会えるーーーーー!!!!
昨年6月に1stの舞台が開催されましたが、素晴らしい作品でした。再現性の高さもさることながら、舞台ならではの表現や人物描写が光っていました。本当に大好きな作品です。私は舞台から本作にどハマりしたので、トワツガイ未プレイ者には、正直ゲーム以上に触れてもらいたい気持ちがあります。
(実際ゲームをずっとプレイして物語必死に追いかけるより、舞台でさくっと追うほうが楽かと)

まとめ

雑多に書いてしまいましたが、丁寧に美しく作られた物語ですので、是非読んでみてください。1周年でUIもあちこち改善が入るようなので、従来よりは物語を追っかけやすくなるはずです。一緒に運命ちゃん他6組の行く末を見守る仲間が一人でも増えてくれたら嬉しいです。


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