見出し画像

週に20時間の残業

少し前まで「仕事が暇だー」というようなことを言っていたが、そんな私にも繁忙期がやってきた。そのなかで、週に約20時間の残業を経験した。月に換算すると80時間になるが、月の途中で1日あたりの残業時間が減少したため、80時間に達することはなかった。とはいえ、毎月内部で公開される組織全体の残業時間の平均を大きく上回る結果となった。

今回は、この週に20時間の残業をこなしていた時の生活がどのようなものだったかを書いていこうと思う。

まず、1日の流れである。6時半に起床して、8時に家を出る。起きてから家を出るまで、他の人よりもかなり時間をかけているように見える。私は朝急いで準備をしたくないタイプなので、こうなっている。バタバタとした朝を過ごすと、その日のコンディションが悪くなる気がしているので…。9時には業務を始める。そして退勤を迎えるのが21時半頃である。ちなみに、この時間帯になると東京といえど、電車の混雑度はかなり下がっている。それでも会社員らしき人は結構乗っており、こんな遅い時間まで働いている人がこんなにいるんだなぁと感慨に耽ることもある。また、その電車内には転職を促すような吊り広告もあり、それが目に入ってしまうこともある。そうなると、今の仕事よりも早く帰れて、もっと給料をもらえる仕事があるのかもしれないと心動かされる時もある。とはいえ、私の組織は世間的にはホワイトとされる。それでも時には超忙しくなる。それが現実かもしれないと思い始めているため、広告に書かれた文言は綺麗事を言っているようにしか見えなくもなる。

そんなこんなで22時半頃に帰宅する。それからご飯を食べたり、シャワーを浴びたりして、24時頃に就寝する。これが平日の生活である。

実質的には、家と職場の往復だけで1日が終わっていく。平日に家出することといえば、食事や睡眠など、生命の維持に必要なことだけと言っても過言ではないくらいだ。

一方、土日は家でまったり、あるいはぐっすりである。こうして休日は、平日の疲労回復へと消えていく。最繁忙期には休日出勤をする必要があるという可能性もあったが、それだけの体力が私には残っていなかった。時間を浪費させるSNSも、平日は見ているゆとりがなかった。それくらい忙しいし、体力の回復を優先させる必要があった。とはいえ、SNSに使う時間を減らせたのは、それはそれでよかったのかもしれないと思うこともある。

ただ、1日に3〜4時間を超えるような残業を経験して、こんな生活はするものではないと思った。仕事だけの生活になってしまうからだ。しかし、物事は良い、悪いだけでは動いてはくれない。人手不足の陰は着実に間合いを詰めてきているし、業務は減るどころか、むしろ増えつつある。こうした重大な課題に、私もどこかのタイミングで真剣に向き合って、対処していかなければならない立場に立たされるだろう。

サポートしていただいた場合、書籍の購入にあてさせていただきます。