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6/2 vsフィオレンティーナ(ホーム)

アタランタ総評

 勝てば3年ぶりに3位でリーグ戦を終えることのできる大事な一戦。前回対戦は2-3の敗北でそのリベンジとしても重要だった。前日にはベルガモ市街で優勝パレードが行われ、選手・ファンともども大いに盛り上がった。その影響か前半から身体が重いように見られ、マークが外れ思うようにプレスもかけられなかった。スカマッカ不在もあり前線での収まりが良くなく、簡単な形から先制される。直後に絶妙なスルーパスから同点に追いつくも、クロス対応が遅れたところから再び突き放される。こちらもゴラッソで再び追いつくも、徐々にチャンスを作られてそのまま不運な形ながら失点、良くないムードで前半を終える。後半もマークのズレからチャンスは作られるも、交代からシステムを4-4-2に変更、スカマッカとデケテラーレを2トップとした。徐々にアタランタペースになり、スカマッカやミランチュクが再三チャンスを作るも決めきれず、終盤はスタミナ切れで足が止まり、最後まで同点に追いつくことは出来なかった。
 やはりパレードの疲れや開放感から集中力やプレス強度が顕著に低かったのが敗因であるのは明らかだった。その結果3位に浮上することができなかったのは残念だったが、このクラブ規模でシーズン全体ではEL優勝、コッパイタリア準優勝、セリエA4位という偉業を達成したので、この試合の結果を非難することは出来ない。

スタメン

カルネセッキ GK 5.5
 2,3点目はノーチャンスだったが、まさかの3失点。後半のダンカンが抜け出した場面は絶妙な飛び出しで距離を詰めた。

トロイ RCB 5.5
 カストロヴィッリへのプレスが遅れて自由にプレーさせてしまっていた。

ヒエン CB 5.5
 ベロッティのトリッキーなボールの受け方に苦戦してマークが外れがちだった。

スカルヴィーニ LCB 6.5 ⚽️
 豪快なグラウンダーミドルで2度目の同点弾を記録、彼の新しい魅力を目の当たりにした。2失点目の場面ではニコゴンザレスへの寄せが遅れてしまった。後半、脚の着地の際に膝を負傷し悶絶。前十字靭帯断裂の大怪我で復帰の目処は1月と言われている。ユーロ出場を逃してしまったがまだまだ若い、さらに強くなって復活して欲しい。

ホルム RWB 6.0
 右サイドから良い突破を見せていたが、クロスの精度は要改善か。

エデルソン DMF 6.5
 ベルトランへの執拗なマークで自由にボールを持たせなかった。相方がパシャリッチやコープマイネルスの際は割と低めのポジションをとるようだ。

パシャリッチ DMF 6.0
 コープマイネルスとバランスを取り相手ボランチを見ていたが、当たりがやや弱かったか。

ルッジェーリ LWB 6.0
 自身はあまり目立たず、ルックマンの攻撃をサポートした。左足でのシュートは枠へ飛ばず。EL準決勝のゴールはまぐれだったのか。

コープマイネルス OMF→LM 6.0
 対角線へのロングパスの精度が素晴らしく、良いサイドチェンジとなっていた。これが彼のラストゲームとならないことをただ祈るだけだ。

デケテラーレ RCF 6.5 👟
 素晴らしい視野でルックマンへのスルーパスで先制点をアシスト。CL決勝のフンメルスのパスのようだった。

ルックマン LCF 7.0 ⚽️👟
 最初の30分頃までは完璧な動きをし、見事なラインブレイクから先制点を決めた。その後は疲れからかボールロストが目立った。

途中出場

ミランチュク RM 5.5 56min⤴
 スカマッカのパスから決定機を迎えるも決められず。チャンスを作るところまでは良いが、フィニッシュの精度は上げたい。

スカマッカ ST 6.5 56min⤴
 惜しいヘディングシュートが2度あったが決められず。素晴らしいトラップからミランチュクのシュートを演出した。

ジムシティ CB 6.0 74min⤴
 安定した守備を見せた。もっと早く投入して守備を安定させるべきだった気もする。

トゥーレ ST 6.0 74min⤴
 投入直後の突破でクアルタのイエローを誘発。その後は上手くチャンスに絡めず。

ハテブール RB - 84min⤴
 パレードで騒ぎすぎた影響でやや身体が重かったか。

フィオレンティーナ総評

 ECL決勝では120分の激闘の結果トロフィーを掲げることが出来なかった。それから4日後かつ勝敗がリーグ戦での順位に全く影響しないという、なんとも力の入りづらい試合となった。しかし、それが逆にプレッシャーを無くしのびのびとプレーしているように見えた。特にクアルタとラニエリの2CBが中央を上がりながらビルドアップに参加する形はアタランタのマンマークをズレさせ、数的優位を作る状況となっていった。カストロヴィッリのピンポイントクロス、ニコゴンザレスのスーパーボレーから得点を重ね、守備にはやや脆さがあったもののCKからベロッティの2ゴール目で勝ち越す。後半はやや攻め込まれるも、セリエAデビューとなったマルティネッリのセーブもあり、守りきり勝利。イタリアーノ監督の最終戦を勝利で締め括ることができた。

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