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テオルボ番外弦のFをFisに。ついミーントーンの音程に

メインで使っているテオルボは左で押さえられるストップ弦が7本で、それより低いF以下の低音番外弦が7本(いわゆる7/7)なので、曲に応じてFとFisを変える時に、一旦楽器の構えを解いて変えなければなりません。
もう1つは8/6のタイプで、Fはストップ弦なのでのままFisを押さえることもできますし、構えたままFとFisの調弦を変えることができます。

この変えるのがちょっと面倒なので、しばらくはFisが出てこないか出てきても大きな影響のない曲ばかり練習していましたが、de Viséeでどうしても弾きたい曲にFisが必要なので、意を決して(大げさ)FをFisに変えました。

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自分でも面白いなと思ったのは、チューナーを使わずに耳だけでFからFisにすると、ミーントーンの「暗い」音程になってしまって、平均律からするとかなり低い音程になることです。
逆に、ミーントーンのFは「明るい」音程なので、平均律からはかなり高くなります。
長い間ミーントーンの音程にしていたこともあって、何もなければついついミーントーンの音程になってしまいますが、そこは我慢して(長3度の純正を諦めて)平均律で調律し直しました。

曲集では、調弦でFisを明示しているものもあって、イタリア式としては左上がPiccinini、左下がCastaldi、右がフランス式のde Viséeの書き方です。
興味深いことにKapspergerにはその表記がなさそうで、とはいえ第1巻にはありませんが、第3、4巻は19コースの楽器の調弦が書かれていて、8コースはFのまま18コースをFisにするようです。

しばらくぶりにこの2つの曲を弾いてみると、前はあれほど苦労して弾けそうに思えなかったのに、もちろんちゃんと弾くのはまだまだですが、その苦労がかなり軽減されていて面白さが感じられるようになってきているのは、ありがたいことです。
他にもPiccininiとCastaldiの中から、Fisに調弦した数曲も練習しました。

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