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キタローネ、不均等なフレット(ミーントーン)に戻す

これまでキタローネ(ティオルバ、イタリアン・テオルボ)のソロ曲を集中的に練習していたこともあって、キタローネ本来のと言えるほぼ平均律で調弦していましたが、9月になればLa voce del Seicentoで17世紀声楽曲との合わせが増えてくるので、ソプラノさんがミーントーンの音程に慣れておきたいと言うのと、「16〜17世紀の宗教合唱曲を歌う会」の練習会も予定されていて、そこではオルガンがミーントーンなのでキタローネも調弦にしないと合わないので、かなり久しぶりにほぼミーントーンに戻しました。

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ほぼミーントーンから平均律に戻すと、1,3,6、8フレットの音程がかなり高めになって、フレットガットをどうしても本体側に寄せるために伸びてしまい、平均律にするためにナット側に寄せると隙間が空くので詰め物をしないといけません。

あとは、4コースgと7コースGのナットと1フレットの間にタスティーノを貼るかどうか、これも「貼らない」とおっしゃる方もおられますが、7コースGだけは他のフレットで弾けないので、そこだけは貼ろうかと思っています。4コースはそれが本当に必要かどうかによるかも。3コース4フレットもミーントーンの不均等調弦ではdis'になってes'としては使えないので、通奏低音で余裕があれば1コース6フレットで代用できますが、器楽曲ではタブラチュアで3コース4フレットが指定されている以上そのままでは妙な響きになってしまうので、本番ではほぼ平均律にする予定です。

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「歌う会」ために初めて不均等にした時は、その間隔(感覚)がまったくわからなくて、指定通りに押さえられるためにかなりの時間がかかったことを思い出します。今回は久しぶりなのでどうなるでしょうか。

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