Kapspergerキタローネ曲集第3集
先日のVox Poeticaのコンサートはオンライン配信で見て、とても美しくて楽しかったし、同じような編成でやっているだけに、歌もテオルボも勉強になることばかりで、通奏低音ではレオさんがされていることの5分の1いや10分の1くらいしかできていない💦と思って、まだまだやれることがあるなぁと思った。
レオさんのソロ曲を伺って、さらに特設ページのレオさんのインタビューを拝見して、その中の
『自らの能力に見合う課題(曲)を1つ選びなさい。他の曲に目移りしたりそれたりせず、完璧にできるようになるまでその課題に取り組みなさい。曲を見てすぐに通して弾くのではなく、各声部を入念に吟味して、どんな点もある程度習得できるまで(たとえ幾千回も繰り返し弾くことになっても)そこに留まりなさい。己をその中に見出すまで、このようにして課題の全てに取り組むべし。』(『Varietie of Lute Lessons』よりジャン=バティスト・ブザールの言葉)
は耳に痛い言葉だった。本番を控えている曲は、引っかかる所があれば、テンポを落としたり声部をバラしたりリズムを変えたりして、最低3回できるようになるまでは繰り返すようにしている。6/12の曲もそう練習しているけど、思わぬ所を間違えたりするし、
けど、その木とはしっかり取り組む一方で、森も見ておきたいと思って色んな曲集をするようにもしている。
最近ようやく面白いと思えるようになったのが、Kapspergerの第3集 (1626)。このところ本番で取り上げているのが第4集 (1640) で、先日のレオさんもその中のパッサカリアをご自分なりの色んなことを追加されて弾いておられたし、17世紀なかばになると面白いなぁと思う。
第3集は、後半のディミニューション集や「オクターヴの規則」も有益で、その前にあるガリアルドとコッレンテを続くパルティータを含めて弾いてみると、テーマとその変奏というかディミニューションがやはり応用だなぁと感じる。その前のトッカータ集はまた違ったコンセプトで書かれているし、リズムが面白い曲もあるからまた復習したい。
他に、Castaldiも一通り弾いて難しいと思っただけなので、少しずつじっくり復習している。曲にもよるけど、相変わらず同音の連続が多いという印象。一方で今日は音階練習のような曲も練習。難しいけど、何とも言えない魅力というか魔力があるのがCastaldiのような気がする。