見出し画像

記録 2023/3/4 MTV Unplugged Presents: SOPHIA

1月8日、大阪城ホール公演。このライブが発表された日。
MTV Unpluggedがどんな番組かってことは分かってたから、にわかには信じられなかった。
そして、少し落ち着くと、このライブは、きっと、間違いなく、テレビ放送があるということに思い至った。この、傑作になるに違いないライブを、フルではないにせよ見られるって分かって、とても嬉しかった。

…と思ってたら。なんと。
当日、生中継があるとの発表。
MTVって、あんまりライブ生中継やるイメージなかったから、かなり驚いた。これで、フルで見られる!

ということではあるのだけれど。
時間的に、生で全部見ることはできないことは分かっているにも関わらず。録画機器の不調や、ダビングのやり方がいまいちよく分かっていなかったことなんかが重なり、録れたのも間一髪、やっと見られたのは、みなさんが2日目のPluggedライブを楽しんでいるちょうどその時間、という形。
なので、映像を見る前に、セトリも、構成も、みなさんの感想もなんとなく知っているという状況での初回視聴。

でも、ちゃんと見られたので、今さら経緯はどうでもよい。
気持ちがホットなうちに、文字に残しておく。

ちなみに、これを見ながら読むと、より楽しめるかもしれない。




17時。放送開始。開演。もちろん、"愛の讃歌"から始まるステージ。
終盤、ストリングスの面々が登場。
トモくん、都さん、黒柳、ジルくん、そして松岡。みんなかっこいいねぇ。都さん、ジャケット着て、完全にピアニストみたい。まぁ、今日は「職業:ピアニスト」だね。

ステージ上には、真ん中に白い木の椅子。ひまわりが挿してある。
配置は、下手から、ピアノ、ドラム、ベース、ギター、ボーカル。

全員が席に着き、さぁ何の曲からか、と思ったら。
おもむろに口を開き、話し始める松岡。ちょっとガクッと来てしまう私。
「『そっち(に座るん)かい!』って思ったやろ?」と松岡。確かに(笑)。ひととおり今日の公演の話をして、いざ、仕切り直し。
曲紹介は、"理由なきNew Days"。

1.理由なきNew Days

おぉ。どっしりと支えるベースが印象的なこの曲だけど、ベースラインが全然違う。1曲目から、鳥肌立ちっぱなし。

ところで。きっとそうだと思ってたけど。黒柳は、アコースティックじゃなくてエレキのベース。う~ん。白いけど、モッキンバードでも、sagoでもないなぁ。

続いては…、

2.ゴキゲン鳥~crowler is crazy~

曲紹介の時点では、え?って感じ。それをアコースティックでやる?って。
音源は、都さんのピコピコするイントロが特徴だけど、そこをストリングスがいい感じにアレンジしてる。対して、リズム隊は比較的オリジナルに近いアレンジに聞こえる。
そしてサビ。ベースのルート音が、ドシラソファミレ…って下がっていくのは知ってるけど、ここをストリングスがなぞっていて、それがカノン進行に聞こえる。そうか。この曲って、そういう仕組みがあったのか。さすが都さんだ。

で。黒柳、譜面台を使ってるのは構わないけど、カメラの角度によっては譜面台で手元が見づらいのが難点。そういう意味で行くと、楽譜見てたのは、あとは都さんだけ。トモくんはどうせ見えないのか、セトリと思われるペーパー1枚。ジルくんは何もなし。さすが。

にしても。松岡、そもそも4文字言葉を口に出しちゃってるのに、さらに中指を立てるでない。天下のMTV Unpluggedですぞ。

と思うと、黒柳の後ろでは、すわっちぃが白のモッキンバードを弾いてる。すごい。初ステージ(笑)。というか、振り幅が広すぎる。

3.嘘

これは、当日の時点でkageさんが「ジーンとなってしまった」と言っていたけれど、まさにその通り。手元が映ると、もう見慣れすぎてて怖いくらい。あれを見た人はきっとみんな思ってるだろうけど、あれが、復活のきっかけだったことは間違いないと、今なら言える。この曲をライブで見られるのは、本当に感慨深い。

サビ、ストリングスがとてもマッチするアレンジ。素敵。
そして、メンバーが一直線に近い形で並んでいるので、2人3人を同じフレームに捉えるショットが多い。足元からのアングルもあったりなんかして、カメラワークまで素敵なのは、MTVのおかげ。

(MC・メンバー紹介)

まずは、ストリングスカルテットの紹介。第一バイオリンの室屋さんは、遥かなる宝島やスターライト・ヨコハマの時にも一緒にやってくれたとのこと。20年近い付き合いだ。そして、他のカルテットのメンバーを紹介するとき、黒柳が笑って拍手してる。ライブ中の黒柳の笑顔って、本当に最高。

そして、メンバー紹介。都さんは、「今日は似非ピアニスト」だって。私と同じこと言ってる。トモくん、黒柳と来て、まさかの終わり(笑)。
「もう一人おるやろ!」と叫ぶジルくん。「なんかランク変わった」とはトモくん。確かに。いじられキャラも、トモくんから、徐々にジルくんに移行しているとか。
そして、黒柳の白ベースが新調されてるのは見てて分かってたけど。松岡が「それ、初めて見たけど?」と訊くと、どうもそれはリハ最終日に届いたとのこと。しかも、そのパターンは武道館の時も同じ。「だから間違えるんや?」との松岡に、「内緒なんだから言うな(笑)」と黒柳。なんのこっちゃ(笑)。

ここで松岡、「俳句では最下位やけど、歌詞書かしたら日本一やで。」
まぁ、俳句のことは知らんけど(笑)、俳句も、松岡だなと思うのを作ってると思うけど、でも、「歌詞書かしたら日本一」は、悔しいけれど私も信じている。だって、私はそれで育ってきて、今ここで生きてるんだから。

4.happy end

「陽月ノ光」を彷彿とさせるこの曲。でも、あの時はアコベだったね。
ここまでの曲は、せっかくのピアノが意外に聴こえづらかったんだけど、この曲は、やっとピアノが聴こえてきた。


曲が終わり、松岡が、ステージの真ん中の木の椅子に、自分のサングラスを置く。
そして、曲紹介なしでそのまま次の曲へ。

5.黒いブーツ~oh my friend~

知ってたから分かったけど、イントロだけでは全く何の曲か想像もつかない。
黒は指弾きで、譜面を見ながら丁寧に弾いている。この曲が指弾きっていうのは、見たことがない。原曲の8ビートの元気な感じは微塵も残さず、アコースティックアレンジであるにもかかわらず、サビは"Place~"みたいなドラマティックな盛り上がりを見せる。信じられないような編曲。
間奏は、原曲の"歓喜の歌"のモチーフもきちんと残しつつ、その後は都節のピアノが光る。アウトロは、原曲っぽいメロディーもあったけれど、終始、別の曲を聴いているような感じ。
そして、その後のBメロは、どことなく"ALIVE"を思わせるアレンジと歌い方。それくらいの盛り上がり方だった。
Twitterでの感想にもあったけれど、この曲を捧げた彼は、きっとあの椅子に座っていた。きっと、おじさんになってもなおかっこいい彼らを見て、笑っているに違いない。

6.eye

ピアノのイントロが始まるけれど、セトリを知ってるのに、最初は何の曲か分からない。このコード進行、なんだっけ…と思ってるうちに、真ん中の椅子に座った松岡が歌いだす。
あぁ、eyeだ…。
歌詞のとおり、オレンジ色の光の中、情感たっぷりに歌い上げる松岡。やわらかいチェロの音が、やさしく会場を包み込む。この曲ができたエピソードを、否が応でも思い出す。
曲が進み、盛り上がっていく感情。サビで、松岡は叫ぶように声を張り上げる。鳥肌が止まらない。

ふと、気づく。
そうか。ステージに、都さんしかいない。ストリングスも、バイオリンとチェロ1本ずつ。
これだけシンプルな編成で、これだけのステージができる。こういうところ、都さんの力量だと、私は思う。

(インタビュー映像)

「生まれ変わってもバンドやるをやるか?」との質問。
黒柳は、「バンドがいちばんかっこいいと思ってるから」。そうね。これは、昔からずっと一貫して言い続けてることだ。
都さんは、「やる。なぜなら、今が充実してるから」。都さんの口からそれを聞くと、今を楽しむことがどれだけ大事かって思い知らされる。

もう一つ。黒柳は、「これだけ、メンバーの世界観、音楽観がかぶらないバンドも珍しい。そこが俺らの魅力」とも。
そうねぇ。世界観は、かぶらないね。音楽観の違いはよく分からないけど、それでも、20年近くやってきて、9年も空いたのにまたやってる。きっと、違うからいいんだと思う。

ところで、映像の間ずっと、後ろで黒柳がベース弾いてる音がする。いつものことだけれど、これだけ拾っちゃってるのはこのライブならではかも。

7.僕のトラック

ライブでは初めて見たこの曲。
イントロの冒頭、あんなふうに弾いてるって思ってなかった。よくよく考えればギターの音だってわかるけどさ。考えてなかった(笑)。
そして、Aメロのベース。音源みたいにミュートせずに、長くのばしてた。それだけで、ガラっと曲の印象が変わる。
松岡、いつもより伸びのある声。そして、流れるようなメロディー。やさしくやさしく、会場を包んでくれていた。

(MC、上京エピソード)

"僕のトラック"からの連想か、上京した時の話を披露。いろんなところで既出ではあるけれど。というか、どっちかというと"NO EXIT BLUES"。

上京するとき、松岡・ジル・トモが一緒に行き、都と黒柳は別便。
3人隊は、屋根付きのトラックを借りる金もなく、雨予想にもかかわらず屋根なしの2トントラック。ブルーシートと、それを縛るひももセット。
まずは、トモくんの実家に迎えに行く松岡。トモくんの荷物には、10キロの米の袋が2つ。…そうだ。この話は知ってる。
対するジルくんは、黒いゴミ袋が2つ。本人曰く、服とCD4枚だけだそうで。 「雨予報だったからな。」と、分からない理由を述べるジルくん。案の定、風雨が強くなり、途中でビニールシートをかぶせ、ひもで厳重に縛る。…も、台風によりビニールシートが煽られ、あわや大事故。「運転ありがとう」と、今さら感謝するジルくん。そして、トモくんのお米はいい感じにお粥さんに(笑)。
でも、この話で何よりすごいのは、ジルくんの荷物にギターがなかったこと。あら。屋根なしのトラックにレスポールは載ってなかったのね。何でも、当時自分のギターを持っていなかったらしいけど。

そして都さんは、荷物は単身パックで送り、新幹線で優雅に上京。
既に一人暮らしをしていた黒柳は、松岡に「洗濯機とか持ってきたっけ?」とか言われていたけれど、それはみんなで秋葉原に買いに行ったそう。
そして、この話で忘れてはならないのは、松岡の「70万持ってこい」って言ったのに、誰も持ってこなかった話。黒柳は真面目に70万持っていき、みんながそれを借りて生活することに。松岡に言わすと、「50万が必要で、20万は貸す」なんて話になる。それでパチンコに行って、全部すったとか何とか。まぁ、若気の至りでしょう。


8.ビューティフル

「歌える曲やります」との紹介から始まったこの曲。音が一瞬無くなるようなアレンジ、スキなのです。そして、気づけばストリングスはステージにおらず、完全に5人のみ。
原曲よりもテンポは緩めで、ちょっとゆったり。ベースのアレンジはいつもと同じに聴こえるけど、テンポが緩い分、あのベースフレーズは難しそう。ピアノはいつも通り、と思ったけど、途中からは都節が炸裂。どの曲をどうアレンジしても、やっぱり都さんは都さんなのです。

(MC・ジルくんの奇行)

「何度もライブやって、メンバーみんなグッズ作って。どんどん金遣わせて、悪いと思ってる(笑)」と、松岡。「でも、みんな御曹司お嬢様だから大丈夫」と、いつものおどけた声。でも、松岡コンツェルンは解散したって、それは初耳。

話を振られ、唐突に「伝言があります。」と言い出すジルくん。何事かと思ったら、「JUN SKY WALKER(S)の宮田和弥さんから、『復活おめでとう』だそうです。」だって。
…会場中、みんな唖然。
メンバーですら、開いた口がふさがらず、トモくんが「そりゃ分かるけど、なんで今なん?」と訊くのがやっと。そして何故か、「俺、着替えてくるわ」と言って席を立つジルくん。…??? 何が起こってる?今、本番中だよね…?

そして、何が何だかよく分からないまま、松岡まで席を立って「トモ、仕切っといて?」。ジルくんは、袖に捌けるときに都さんに何ごとか囁く。何を言ったんだろう?

そして、5分の3になったステージ上。「"eye"の間、着替える時間あったやん」と、もっともなことを言う都さん。あそこで何が起こっていたのか理解できる人は、世の中に一人もいないでしょう。

そして、黒いライダースを羽織って颯爽と戻ってくるジルくん。
「最近、ジルがひどなってる」とトモくん。
だめ。もう、何も分からない。たぶんこれは、後世に語り継がれるステージになるでしょう。

9.MARY

…気を取り直して。「あまりやらない曲」との紹介で始まった"MARY"。ライブで聴くのは初めてかも。アレンジは結構オリジナルっぽいけど、松岡が「メリー」に近い発音で歌ってたのだけが気になった。

10.ポトス

…すごい。こんなムーディーな"ポトス"、ある?

ストリングスが戻ってきて、もう、考えられないくらい全然違う大人なアレンジの。ベースラインもいい感じだし、元のアレンジも生きてる。
そしてCメロのベースラインは、とてもシンプル。原曲は、歌メロにかぶるくらい動いたベースラインだけど、これを聴いていて、私はあれが好きなことがよく分かった。
この曲の肝、「ちゅっちゅっちゅーる ちゅっちゅっちゅ ら ら♪」が、ジャジーな編曲になってたのも印象的。
事前に、やってほしい曲リストに上げていたこの曲。でも、イントロでは何の曲か全く分からなかった。

(MC)

今日も生放送なので、松岡は「最近、ライブで時間オーバーするのは、俺の話が長いからじゃない。ジルがややこしくしてるからだ」と言い訳し、会場の笑いを誘う。
そして、「棹2人並ぶの珍しくない?」とギタリストとベーシストに話を振る松岡。それに応じた黒柳、「滅多になくて、戸惑ってる。だって、隣が何するか分からないから。ジル側のイヤモニ外してるんだけど、全ての挙動が聞こえてくる。しかも、どうしても(ジルくんのいる左側を)見ざるを得ない。(ネックが)こっち側だから。あ、もう、身体ごと向き変えるわ」。…ジルくんって、ここまでの人だったっけ。もう、よく知らんわ(笑)。

松岡曰く、"ポトス"の編曲は、都さんが頑張ったとのこと。SOPHIAには珍しい跳ねた曲で、ビールが飲みたくなるとか。
そんな話をしている後ろで、黒柳が弾いてる曲が"もし君"に聴こえる。うん。やっぱり今回はよく聴こえる。

松岡の語り。
「どの曲にも、それぞれの思いが真空パックされている」。
「あなただけのSOPHIAがある」。
それを、私なりにとても強く感じる曲が、次の曲。

11.もしも君が迷ったなら

黒柳が練習していた通り、次の曲は"もしも君が迷ったなら”。
松岡が「歌って!」と声をかけ、放送のマイクでは拾えていなかったけれど、みんな歌っていたみたい。
そして。サビの直前。「どんなときにも!」のところで、松岡が客席にマイクを向ける。その、客席の声が聴こえてきた瞬間、トモくんがにっこり笑った!
なんかね。感慨深い。武道館で、聴こえないはずのファンの声が聴こえた気がしてドラムの音を小さくした、と語っていたトモくん。そのトモくんが、聴こえてきた声に最高の笑顔を見せる。そうだ。私たちは、SOPHIAだ。

黒柳が #私の勝負曲 として、「ルート弾きからの脱却を目指した」と言ってたこの曲。その感想に私は、この曲が脱ルート弾きの曲だった気がしない、なんて書いたけど。
確かに、全然ルート弾きじゃないわ。当てにならない私の記憶。というか、聴き直してから書け。

そして、この曲のもう一つの見せ場、キーボードソロ。原曲はオルガンみたいな音だけど、今回は、ピアノアレンジ。これもまた、決まってる。
松岡は、サビで左右に手を振るのをリードする。そう。これで会場が一体になるのを初めて見たのは、1999年の獅子に翼だった。私は、この光景がとても好き。

ところで。
私には、この曲を聴くと見える風景がある。
小さな窓の隙間から見える、青い青い空。
少しだけ切ないけど、悪くない気分。

12.GOD BLESS

MCをはさむことなく、そのままドラムが始まる。それだけですぐに分かる、"GOD BLESS"。
大阪城ホール公演で、サビで手を振るのを見て感動した。
この曲がリリースされたころ、私自身いろいろなことがあったので、聴きながら、いろんな思いが溢れてくる。そう。私だけのSOPHIAの世界。

(MC)

「獅子に翼、やるとは言ったけど、まだ決まっていない。もしかして、またもやできないなんてことがあるかも?」と松岡。でもその前に、明日はPluggedライブ。

過去を振り返り、松岡は「"Believe"をやらなかったくらいで泣かないで。ALIVEツアーでやらなかったときは、『出てこい、SOPHIA!』って言われたからね?」(笑)。そうね。そんなこともあったね。懐かしい。

ここで、松岡さんのありがたいお話。曰く、「楽しいことと辛いことの両極端を歌うことで、真ん中を表現しようとしてきた。俺たちは、苦しみとともにあるバンド。ずっと、胸に痛みがある」。
あ。それ、"GOD BLESS"だ。そうか。そうだよね。

13.旅の途中

この曲で指弾きを見ると、当時の歌番組を思い出す。この頃は、リアルタイムで聴けてたから、付随する思い出もたくさんある。
ストリングスのアレンジが印象的。

14.街

基本、座って演奏するというルールだとのところ、松岡が思いっきり走り回って歌う"街"。
ピアノの椅子を半分奪って座って歌う隣で、都さんが笑ってるその声まで拾っている。そして、トモくんのそばに座り、自席に戻り。
…とにかく、すごい。ここまでUnpluggedではじけちゃった人、いるのだろうか。

聴いていて、この曲が、如何にギターソロよりもキーボードソロメインかがよく分かった。イントロはキーボードだし、間奏も、ギターソロの前にキーボードソロ。でも今回はピアノ。
そして、ついにギターソロ。アコギでやるのも"Eternal Flame"な感じで素敵。恒例のメンバー紹介は、松岡が「せーの!」と声をかけて、客席が呼ぶ形。
それにしても、Unpluggedで黒柳ののコーラスが聴けると思わなかった…。満足(笑)。

15.青空の破片

「音楽が、世界から一つでも悲しみを減らしますように。」という松岡の言葉。
「ひまわり」がここまでの意味を持つ時代がやってくるなんて…。
私たちの象徴のヒマワリが、そんなことを連想させる今の世界は嫌いだ。だって、"愛の讃歌"だよ? 殺し合いなんて似合わない。胸が締め付けられる思い。

松岡は、真ん中の椅子に座って歌う。
ストリングスのアレンジがとても効いている。
最後、アウトロのベース、聴けてよかった。

松岡。椅子に差してあるひまわりを取り上げて、捧げて。
そして、左右に振りながら、反対の手で、ひまわりを出せって煽る。
…なんて光景。
これが、SOPHIAが作り上げる世界なのか。


さて。ライブ終わりのご挨拶。
黒柳は、「リハーサル、あんまりできなかくて不安だったし、1杯引っかけてきた」とか。あら、そう。
そして、トモくんは今回初めて、アンプラグドの挨拶(笑)。

今回、いちばんにステージから消えたのは、いつもの黒柳ではなく、ジルくん。…やっぱり、何かがいつもと違うような気がする。

最後、ひまわりを真ん中の椅子にそっと置いて、ステージを去る松岡。
誰もいないステージの上で、ひまわりがカメラで大写しになる。

こういうのを見てると、彼は、生粋のパフォーマーだなと思う。
もしかしたらシナリオがあったのかもしれないけど、それでも。自分がどう見られてて、どう見せたいかっていうのを熟知して、それを形にするのに長けている。こういう人がフロントマンだから今でも活動できるのだと、認めないわけにはいかない。

メンバーがさっと捌けて、特に何もなく、そっと終わるSOPHIAのライブ。改めてこれを見てると、SOPHIAファンはアンコールなしに慣れすぎてるなと思う(笑)。



私の感想。
このライブ、最高傑作。
もう二度とやらない、やれないと思うし。
都さんのピアノ1本も大満足だし、ジルくんの借り物のギターも素敵だし、トモくんのいつもと違うスティックも気になるし。

切にお願いする。
このライブ、音源にしてほしい。
映像でなくてもいい。音源だけでいい。

今まで、ライブアルバムは「1999」だけのはず。
2枚目のライブアルバムとして、ぜひ、この「Unplugged」を。
いろいろ大人の事情がありそうなことは理解したうえで、だからこそ、絶対に。


このレポートを書くのに参考にしてさせていただいた記事はこちら。
プレスリリースかと思ったら、ライブレポートまできちんとあって、素敵なレポートでした。

セットリストの参考にさせていただいたのはこちら。ありがとうございました。



そして、3月5日のPlugged。
見れてはいないので、セトリだけ見せていただいた。

何と言っても、"Lucifer"が隠し玉か。今まで何回やったことがあるのだろうか。



3月10日の「SOPHIA 松岡充の return to OSAKA ~本当に進化したのか?!~」で松岡が話していたこと。

Unpluggedのリハーサルは、2日しかできておらず、ストリングスと合わせたのも数えるほど。え、それでアレンジってできるものなの?

舞台でのあの並び順は、メンバー全員が視線を交わすことができるようにとのこと。当日も「俺たちのリハーサルをのぞいているような感じ」と言っていたけど、まさにそんな感じなんだろうな。

そして、ステージ中央の椅子。松岡は「古い椅子」と言っていたけど。あそこに座っているのは、当日会場に来られなかった人も含めて、ファンみんな、とのこと。
そして、"黒いブーツ"での演出は、やはりあそこに彼を座らせていたようで。


サポートくださった方には、スキのお礼画像の種明かしをします。 そうでなくても、スキをたくさんしてくださると、きっとどんな秘密が隠されているか分かります。