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手帳のこと---初めの頃のこと

私が文房具の仕事を始めたきっかけは手帳です。中小企業診断士という資格で食べていけないかと考え、東芝という会社を辞めた時、自分一人のスケジュールを管理するために、手帳が必要になりました。

初めから綴じられた手帳を使おうという気はありませんでした。そこで、大学生の時に流行っていたシステム手帳を使うことも考えました。しかし、仕事でメモをたくさん書くことも考えて、あえてルーズリーフのB5サイズを選びました。

B5のルーズリーフはその当時、つまり2000年頃ですが、小中学生のノートの発展型でしかありませんでした。まともなスケジュール管理をするリフィルはなかなか見つかりませんでした。
そして、バインダーの方も、安価なプラスチック製ばかりで、革製の高価なものなどありませんでした。そこは、今もあまり変わっていない気もいたします。

そこで、私はリフィルとバインダーを探す旅に出ます(笑)

東急ハンズ、ロフト、ITOYAなどなど、名だたる小売店には足しげく通い、文具コーナーを目を皿のようにして探しました。しかし、なかなか見つかりません。
インターネットでの検索も既にできた時代ですから、それで苦労して検索し、なんとか見つかったのが、「コレクト」さんのルーズリーフでした。

一方、バインダの方は「合皮」のものは見つかったものの、本革は見つかりませんでした。結局、数万円かけてオリジナルサイズで革製のB5バインダーを作りました。
妻に電話して「〇万円かかるけどいいかな」と話すと、二つ返事で「あなたが使うものなんだから良いんじゃないの」と。よい妻を娶りました。

続きはまた今度。。。

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