22.09.22天使がいた
ステージの上の全てが黒い影と赤と緑の輪郭をもって、いつもの奇妙なメロディーがもっと気持ち悪くドロドロ、ドロドロと僕の中の淀んだ奴らと共鳴していったのです。
ライブが終わって何時間も経った今も左耳の聴力が明らかにおかしくなっているほどの爆音のなかでした。
目を瞑ってしまったら、僕はそのまま緩やかに失神してしまうと思いました。学生の頃の礼拝の時間の安らかな睡魔に似ていました。
銀杏BOYZの音楽はずっと祈りだと思っていました。
DOORは小さな世界での鬱屈に。君と僕の第三次世界大戦はそのテーマの通り争いばかりの社会に。2年前に出たアルバムは宇宙に。宇宙に存在する全ての孤独に。
僕の眼球と腎臓と排泄物まで捧げたら、どこまで手に入れることができるだろうか。
君の視線と吐息と匂いと汗も涙も叫びも飲み干したら、君を手に入れることはできますか。
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