22.3.14 夜の底

早めに目を閉じたのに、
結局、いつも後悔のある時間に目を覚ましてしまいました。

睡眠は僕を保つけれど、
救われたと思ったことがない。

よく眠った翌日、
意識が鮮明になって消えたくなる。

やってみたいことがいくらあったて、
途方に暮れて動けなくなるばかりで、

どれだけ与えられても、
終わりばかりを考えてしまうのです。


もう何度も春を迎えたのに、
僕は僕の救い方を知らなくて、
訳のわからないことで頭がいっぱいになって
少しずつ置いてかれていくのです。

蝶に初めて触れようとする少年の手みたいな優しさだけは忘れないで。

どうか忘れないで。

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