見出し画像

モザイクタイルで彩る有楽町~矢橋六郎の作品めぐり

こんんちは、@ARTです。
桜も咲き春めいたところで、雨が続きますね。
そんなときは、屋内で見られるパブリックアートとしてモザイクタイルの作品をご紹介します。

モザイクタイルとは?

みなさんは、モザイクタイルをご存じでしょうか?
1枚の表面積が50平方センチメートル以下のタイルのことをモザイクタイルのことで、通常は30cm四方にシート化されています。素材はタイル、ガラス、大理石などがあり、形状も四角いものから丸型、六角形など様々なものがあります。

矢橋六郎のモザイクタイル作品

矢橋六郎は岐阜県出身の洋画家。東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋画科を卒業後、渡欧しヨーロッパでフォービズムやキュビズムの影響を受けます。留学後、国画会に参加したのち、1936年に自由美術家協会を創設します。1939年からは生家の大理石商店で働きながら画業を続け、モザイク作家として岐阜県をはじめ全国にモザイク壁画作品を制作しました。

そんな矢橋六郎の作品が有楽町・日比谷周辺にありますので、紹介します。

東京メトロ 日比谷駅 「花」

矢橋六郎 / 花

東京メトロ日比谷駅改札を左側に出て、通路にあるモザイクタイルの作品。花弁とおぼしき形が軽やかに描かれています。忙しなく人が通り過ぎていく通路のなか、ゆったりとした時を感じさせます。

矢橋六郎 / 花

東京メトロ 日比谷駅 「木」

矢橋六郎 / 木

東京メトロ日比谷駅改札を右側に出て、ミッドタウン日比谷入口の脇にあるモザイクタイルの作品。
凹凸のあるタイルによって、見る位置によってさまざまな見え方のする作品となっています。

矢橋六郎 / 木

交通会館 「緑の散歩」

矢橋六郎 / 緑の散歩

こちらが今回の記事の本命作品です!有楽町駅前の交通会館の1階階段部分から3階壁面全体に展開されたタイル画です。昭和40年6月に制作された作品で、3フロアの壁面全体を使った見ごたえのある作品です。このような階段形状も今はめずらしく、ぜひフロアを移動してじっくり鑑賞ください。

矢橋六郎 / 緑の散歩

いかがでしょうか。建築や空間と一体となったモザイクタイルの作品は時代の面影も残していて味わいがあります。ぜひほかの作品も見てみてください。

@ARTは日本全国のパブリックアートの作品データ、位置情報をアーカイブし、アート作品のデータベースを提供しています。データベースはこちらからご覧ください。
Public Art Database(β)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?