【趣味】ウイスキーにハマった話①

ウイスキー専用でinstagramのアカウントを作っているのだが、この間投稿件数を見たら423件とあった。
僕の事を知っている方の中には「アル中疑惑」を思っている方もいらっしゃるようだが、これだけ投稿したりX(Twitter)でウイスキーの写真ばかり上げているのだから無理もない(笑)。
実際には諸般の事情で載せていない・写真を撮るのを失念したものもかなり多いから、間違いなく700種類、下手すると1000種類は飲んだだろう。
何故にここまでハマったのかは、今となれば不思議ではあるので振り返ってみようと思う。

お酒を飲み出したのは二十歳になってすぐだった。そこから人によっては合う・合わないだったり、根本的に飲めないといったあたりが分かり今に至る。この辺りは今の学生や年下の子達とさほど変わらないと思われる。
飲み始めた時は基本的に頭痛が酷く、弱いと思っていた。
それでも教授や先生に連れられてバーに行って、今となっては絶滅危惧種なウイスキーも多く飲めたが、正直当時は何が美味しいか分からなかったようにも思う。何なら良く分からず、結局醸造酒系に走っては頭痛との戦いだったような気もする。

それが社会人になり、関西に帰ってきてアマオケにちょいちょい顔を出し始めた際に連れられて行った場所で(語弊があるが)飲まされたウイスキーのストレート(ボウモア スモールバッチ)が意外とイケると思った。
その後転職で今の会社に入って収入もある程度安定したのもあったかも知れない。オフィスが大阪駅の真ん前という最高の立地で、元々1人で飲み歩きするのが好きな性分だった事もあっただろう。
そこからウイスキー沼にハマった。

当時は堂島のサントリー本社1Fに「ウイスキーショップW.」というアンテナショップがあり、そこにも良く行っていた。
残念ながらW. は2016年3月に閉店してしまったが、そこのオーナーだったMさんとも懇意の仲になり、高額なウイスキーをハイボールにしてみたり、響や山崎の原酒をカスク(樽)違いで出してもらって、独自にブレンドして遊んではディスカッションしたりもした。
その時を同じくして、オールドボトル(昔リリースされたウイスキー)を主に扱う、関西の名店をいくつか知ってしまった。ある意味運の尽きである。
中でも多大な衝撃だったのが、西天満のBar Rosebankと、神戸のBar Main Malt。
今でこそバーの開拓が趣味になり、人に紹介できるようなお店も増えたが、殊更この2店舗だけは特別感がある。

前者は名前通り、Rosebankのみならずオールドボトルやスコットランドで自ら買い付けたウイスキーをメインに出してくれるが、カクテルもまた美味しい。
とはいえカクテルには滅多に行かず、ハイボール→ストレートのハーフを少しというのが基本的な飲み方になっている。

今や飲めないラガヴーリン25年(200周年記念ボトル、2016リリース)。


後者は「東のキャンベルタウンロッホ(有楽町)、西のメインモルト」とさえ称されるウイスキー好きの聖地のような場所で、とにかく博物館のような取り揃え。
客席側後ろの棚にあるボトルは自分で持っていくスタイルなので、宝探しのような感覚も愉しさがある。

この日は立ち飲みスタイルだった。
所狭しと並ぶボトルの様は壮観。



バーのオーナーさんと談義する事も多いのだが、口を揃えて言われるのは、「昔はもっと安く飲めたのにねえ」。
今はさらに輪をかけて酷い状況で、思えば僕はその残滓にありつけた最後の世代だったように思う。
特にオールドボトルあたりに手を出したりすると懐古厨みたくなったしまうのだが、今は今で良いものがたくさんあるのもまた事実。
もっと厳しい時代になるが、飲める時に飲みたいものである。

山崎,白州,響の最上位ボトル揃い踏み(今はなきW.で)。
レアリティもさる事ながら、現行品は特に山崎で味の傾向が変わってしまった。それを楽しむのも一興ではあるのだが…

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