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EUの背景と通貨の特徴(EUR)

『EU』という言葉を聞けば
『EU』が何か想像つく方も多いとは思いますが
EUの歴史は他の国に比べると、まだまだ浅いです。

『EU』とは何か?

そこで今回は、『EU』について
誕生から政治・経済の動向まで
詳しく御紹介させて頂きたいと思います。


EUとは

EU(European Union)とは
欧州連合の事を指しています。

欧州連合は、1993年に発効した
マーストリヒト条約(欧州連合条約)によって
設立されたヨーロッパの政治や経済における国家共同体です。

国家共同体と言うと難しそうに聞こえますが
読んで字のごとく『共に同じ道を歩む国』と思って頂ければ
問題ないかと思います。

EUは、2020年1月31日にイギリスが離脱していますが
フランス・ドイツを筆頭に27か国が加盟しています。

EUの設立の理由の1つに
欧州同士での戦争を引き起こさない為という考えがあったそうです。

第一次世界大戦や第二次世界大戦と大きな戦争が起こり
多くの犠牲者が出ました。

これからは、戦争を引き起こさない為に
欧州を統合しようという結論に至ったそうです。

ユーロの誕生

1993年にEUが設立されましたが
その6年後1991年1月にユーロが誕生し
EUの法定通貨(EUR)として流通しています。

ただ、EUに加盟している全ての国が導入してるわけではなく
現在では加盟している19か国でユーロ(EUR)を導入しています。

EU発足の理由は先ほど説明させて頂きましたが
ユーロの誕生にも大きな理由があります。

それは、アメリカなど欧州以外の経済大国に対抗する為です。

アメリカや他の国々に1国だけでは対抗できなくても
EUという国家共同体であれば対抗できる可能性があります。

大げさな例えになってしまいますが
プロのサッカー選手1人に対して中学生10人くらいなら
対抗出来る可能性が出てきますよね?

それと一緒です。

このように、欧州間で戦争や争いが起きないように
経済大国に対抗できるように
そういった考えがEUやユーロを誕生させたのですね。

では、EUの政治や軍事、経済などはどうなっているのでしょうか?

EU政治の仕組み

EU政治の仕組みは、とても複雑です。

27か国が集う国家共同体ですので
政治政策をとってみても、1つの方向に纏めるのが大変です。

学校の全学年全クラス以上を纏めるようなものですので
考えてみても不可能に近いですね。

ですので、EUに加盟している国々は
EUで定めた政治と各国で定めた政治の2つがあります。

とはいえ、国家共同体ですのでEUで決めた事を主軸として
捉え各国で柔軟に方向性を定める政治を行っています。

EUには、土台となる基本条約の中で
目的を遂行するための期間がいくつかあります。

その代表的な期間を紹介します。

欧州理事会:欧州理事会は、EUおよび加盟国の首脳で形成された政治的方向性を決定する機関です。

欧州委員会:欧州委員会は、法の立案・政策実施・予算執行を行う機関です。

EU司法裁判所:法の順守や平等な適用を判断する機関です。

EU理事会:加盟国政府の官僚からなり、主な意思決定機関です。

そして、EU理事会と共同で立法を行うのが
EU市民の声を代表する『欧州議会』です。

欧州議会は加盟国から直接選挙で選ばれた議員で構成されています。

世界で最も強力な権限を持つ立法機関とも言われ
国際協定や予算案など多義にわたり大きな権限を持った機関です。

EUは、これだけ大きな機関を持ちながら
加盟国との連携をはかりEU以外の国々に対抗しているという事ですね。

EUの軍事体制

EUの軍事体制としては、欧州合同軍、欧州航空輸送司令部、欧州海洋部隊、複合統合遠征軍があります。

ただ、EU発足当初は軍事的な部隊はありませんでした。

1999年に開かれた欧州理事会において
EU独自で運用できる軍の整備を目指す
ヘルシンキ目標が採択されています。

ヘルシンキ目標は戦争を目的とした軍の整備ではなく
人道支援や平和維持活動の為に戦力整備を行う事を目的としています。

守るための軍事力という事ですね。

EU加盟国の各国の軍事力では
アメリカや中国に対抗できる国はありません。

EUの中でも比較的軍事力に長けているのは、フランスやドイツです。

2021年の軍事力ランキングでは、ドイツが7位
フランスが8位となっています。

EUの軍事力は、守るために結束された軍事力と言えます。

EUを支える経財と資源

EUの経済は
良くも悪くも加盟国各国の経済状況に左右されます。

ユーロが誕生して以来
通貨間の変動が無くなくなり
雇用拡大や失業率の低下により経済は大きく飛躍しています。

ただ、昨今ではアメリカと比べると
EU経済の成長は鈍化しています。

なぜ鈍化しているのかというと
EU加盟国の経済格差が鈍化の理由です。

ドイツやフランスは上昇傾向にあっても
イタリアなどは低迷から抜け出せていません。

連合ですので全ての国が上手くいくとは思えませんが
こういった経済の格差の影響で
EUの経済成長が鈍化してしまうのは
連合のデメリットと言えるのではないでしょうか。

これから、EUが経済成長を遂げる事が出来るのは
EUの経済対策が鍵を握っていると思います。

EUの資源は、加盟国各国で違います。

産業が盛んな国もあれば、漁業が盛んな国もあります。

鉄鋼が盛んな国もあり様々です。

ただ、EUが推奨している資源はリサイクル資源です。

EUは循環経済を主張しており
プラスチック廃棄物を分解して
新たな科学素材に還元する
『ケミカルリサイクル』の導入や展開をしております。

また、鉄鋼やガラス、電力などのエネルギー資源も
リサイクルと使用し、資源化しています。

EU以外の国でもリサイクルは行っていますが
資源として活用できているのはEUのみだと思います。

こうした、環境にも経済にも良いとされるポジティブな
経済対策もEUの特徴と言えるでしょう。

ユーロの特徴と通貨変動を及ぼす動向

ユーロ(EUR)は、EU加盟国19か国と非加盟国5か国の
24か国が使用している通貨で
USDに次ぐ世界第2位の取引量となっています。

その為、USDの代替えとなりうる数少ない通貨の1つです。

ですので、USDの価値が低くなると
ユーロ(EUR)の価値が高くなるなど
USDとユーロ(EUR)は逆相関関係にあります。

世界1位のUSDと世界第2位のユーロ(EUR)が
競い合っていると思って頂ければ良いと思います。

しかし、ユーロはユーロ圏の各国の経済動向に大きく左右されます。

先ほどの経済でも紹介させて頂いた通り
ドイツの経済が良ければユーロの価値は上がりますが
翌日にフランスの経済が悪ければユーロの価値は下がります。

ですので、ユーロは世界第2位ではありますが
ユーロ圏各国の経済状況で左右されるという
不安要素も持ち合わせているという事です。

では、ユーロを大きく左右する経済の動向について紹介させて頂きます。

ECB(欧州中央銀行):金融政策を担っている中央銀行の事です。

ECBの金融政策の発表やECB理事の発言によってユーロは大きく動きます。

生産者物価指数:企業間で取引される財の価格を調査した指標です。

目標を2%前後として金融政策を行っていますので、インフレ動向をみる上で大変注目されています。

ユーロ圏は毎月上旬、ドイツは毎月20日ごろ
フランスは毎月下旬と発表がありますので
毎月3回ユーロに影響を及ぼす生産者物価指数があるという事です。

消費者物価指数(CPI):消費者サイドから見た物価指標の1つ。

生産者物価指数とともにユーロに影響を与える指標です。

こちらも、ユーロ圏は毎月上旬、ドイツは毎月20日ごろ、フランスは毎月下旬となっており、毎月3回ユーロに影響を及ぼす指標です。

失業率:労働者の好調・不調を見る上で影響を与える指標です。

こちらも、毎月上旬にユーロ圏、20日ごろにドイツ
下旬にフランスが発表します。

その他にも、ドイツのみの指標ですが
『ZEW景況感調査』『IFO景況指数』という指標が
ユーロに影響を与える指標となります。

ユーロの動向を把握するためには
USDや円の様に1つの国を見るのではなく
ユーロ圏やドイツ・フランスなどの経済も
把握しておかなければならないという事ですね。

まとめ

今回は『EU』について誕生から政治・経済の動向まで解説しました。

ユーロの特徴と通貨変動を及ぼす動向を理解して取引をして頂けたらとおもいます。

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