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オーストラリアとは(AUD)

オーストラリアは
世界第6位の面積を誇る広大な土地を有する国です。

また、エアーズロックやグレートバリアリーフなど
自然に囲まれた様々な観光地がある国でも知られています。

カンガルーやコアラなど代表的な動物が生息している事でも有名ですよね。

オーストラリアの国旗を見たことはあるでしょうか?

オーストラリアの国旗の左上にはイギリス国旗が記されています。

なぜ、イギリス国旗が記されているかというと
現在オーストラリアはイギリス連邦国です。

イギリスとの繋がりの象徴として、国旗が記されています。

オーストラリアは、イギリスの植民地でもありましたので
現在のオーストラリアドルを用いる前は
イギリスの通貨ポンドを使用していたり、英語を使用しています。

ただ、イギリスとの繋がりとは別にEU加盟国であったり
アメリカ・日本・中国との繋がりがあったりなど、特殊な一面もあります。

これから、オーストラリアを紐解いていく中で
オーストラリアを知って頂きたいと思います。


オーストラリアの政治

オーストラリアは、イギリスの植民地時代があり
今のイギリス連邦国という背景があります。

ですので、今のオーストラリア国王という地位には
イギリス国王が就いています。

ただ、国家元首は連邦総督で議会の解散や
招集・閣僚の任命などの権限を持っています。

連邦総督の任命は事実上内閣が人選して決定しています。

しかし、君主制を廃止する動きが出ているのも事実で
国民投票などが行われていますが、現時点では変更はなされていません。

オーストラリアの政治制度は
議院内閣制を用いていて上院・下院の二院制です。

イギリスも議院内閣制や上院・下院の二院制を用いている事から
植民地地代からかのイギリスの影響を受けていると言えますね。

イギリスと違う所は、上院の選出方法と政党の数です。

イギリスは貴族で構成されますが
オーストラリアは選挙で選出されます。

政党は、労働党・国民党・自由党です。

オーストラリアの君主制が廃止となれば政治はもちろんですが
経済的な影響も大きなものになると思いますので
政治動向を注視していきたいところです。

オーストラリアの軍事

オーストラリアの軍事力は、世界17位です。

軍の編成は、陸軍・海軍・空軍となっています。

軍事費3兆円、兵力6万人、戦車66両、戦闘機78機、潜水艦6隻です。

オーストラリア単体での軍事力は世界17位と高くはないですが、アメリカやイギリス・日本とともに連携した軍事を行っている事でも有名です。

また、昨今では軍備の充実を積極的に図っていて、2030年までに、20兆円の軍事費を予算に組み込んで軍事力の強化を図る計画をしており、今後の軍事力拡大に注目が集まっています。

オーストラリアの経済

オーストラリアは、良い意味でも悪い意味でも
他国との繋がりで成り立っている部分が大きい。

他国との繋がりというのは、輸入や輸出の事です。

自動車やコンピューター・日用品を輸入し
鉄鉱石や石炭などの資源を輸出しています。

輸入・輸出ともに中国がトップ
続いて日本やアメリカなどが占めていますが
中国の割合が異常に高いです。

この事が原因で、中国の経済状況に大きく左右される事が多く
また日本・アメリカの株価によっても
大きく左右されるような経済となっています。

ただ、オーストラリアの経済は比較的安定していて
以前は政策金利が約7.25%と引き上げられており
高金利通貨として有名でした。

現在の金利は、それほど高くないものの
失業率の低下や対中国間での貿易摩擦があっても
比較的安定している経済と言えます。

オーストラリアの資源

オーストラリアは
世界第6位の広大は面積を誇る自然豊かな国です。

そのため、鉄鉱石や石炭などの豊富な資源を持ち
輸出の5割以上を鉱物資源で占めている事から
資源国の代表格となっています。

資源としては、鉄鉱石・石炭・ニッケル・金などの
鉱産物やユーカリなどの森林資源もあります。

ただ、資源開発の一方で資源保全や環境保護の問題も重視されており
鉱物資源ではない、水・森林の資源は低下しています。

とはいえ、オーストラリアの鉱物資源は
世界でもトップクラスを誇っており、鉱物資源の輸出が
経済の安定を担っている要因となっているのは事実です。

世界的な資源国として、オーストラリアの地位は
安定していると言って良いでしょう。

オーストラリアドルの特徴

オーストラリアは、自国通貨として
オーストラリアドル(AUD)を使用しております。

以前はイギリスの影響を受けてポンドを使用しておりましたが
アメリカの10進法であるドルが最適だと判断して
オーストラリアドル(AUD)に変更しています。

EUの加盟国でもありますが
加盟国でも少数派の独自通貨を使用している国です。

オーストラリアの通貨(AUD)は
4大市場でもあるオセアニア市場で取引をされますが
中国や日本・アメリカといった輸出入国の経済状況にも左右されます。

特に中国の経済指標では、オーストラリアドル(AUD)の変動が大きくなる可能性が高いので注意が必要です。

主要市場であるオセアニア市場を始め、東京市場の時間では日本や中国の経済指標や株価動向、ロンドン市場ではイギリスやEUの動向、そしてニューヨーク市場ではアメリカの経済発表や株価動向など、オーストラリアドル(AUD)を動かす要因は1日中あると言っても過言ではありません。

さらに、オーストラリアは資源国通貨としての一面があります。

金などの鉱物資源や原油などの価格変動
資源への影響があるニュースなども変動しますので、中止が必要です。

また、オーストラリアの経済指標でも為替変動は起こります。

オーストラリアの注目すべき経済指標は以下の通りです。

RBA(オーストラリア準備銀行):政策金利や経済動向を発表する機関です。

主に準備銀行の総裁が発表をいたしますが、発表次第でオーストラリアドルの為替変動に大きな動きが出てきます。

新規雇用者数:新規で雇用した人数の発表です。

オーストラリアの雇用に対する動きは大きく上振れ、下振れした場合の変動には注意が必要です。

失業率:労働人口に占める失業者の割合を表した指標です。

失業率が上昇するという事は景気が良くない事を表し、失業率が低下すれば景気が良い方向に向いていると言った判断材料になります。

貿易収支:輸入・輸出に対する収支の発表です。

オーストラリアは、輸入・輸出の国内における割合が高いので数値によっては、変動する可能性があります。

小売売上高:百貨店やスーパー等の小売・サービス業の月間の売り上げについて、サンプル調査をベースにした景気関連の発表です。

主に国内消費の上向きや下向きを表しています。

この他に、住宅建設許可件数・住宅ローン件数・四半期卸売物価指数(PPI)・四半期消費者物価(CPI)・四半期民間設備投資などがあり、どれもオーストラリアドルを動かす要因の経済指標として重要です。

オーストラリアドルを動かす要因として、他国同様に地政学リスクにも反応して変動します。自然災害や戦争、コロナなど起きた場合は長期間オーストラリアドルに変動が出る可能性がありますので、要注意です。

オーストラリアドルは、どちらかというと為替変動は大きな通貨に入ります。RBAの発表や経済指標はもちろん、他国の動向に目を見張りながら動きを確認して頂く方が安全な取引が出来るのではないでしょうか。

まとめ

ここまでで、オーストラリアの背景などを見て頂きましたが
ポイントを纏めてみましたので
確認の意味も込めて見て頂きたいと思います。

オーストラリアは
イギリスの植民地であり現在はイギリス連邦国。

またEU加盟国でもある。

オーストラリアの軍事力は
世界17位ではあるが2030年までに
20兆円の軍事費を投入し軍事力を強化する方針。

オーストラリアの政治は
上院・下院の議院内閣制をとっていて
今後君主制が廃止されるのか注目が集まっている。

オーストラリアの経済は、輸出入に頼っている所があり
その大部分を中国が占めている。

今後中国との貿易摩擦がどのような方向性に行くのかが
大きなカギになってくる。

オーストラリアは、世界でもトップクラスの資源大国として
鉱物や石炭などの資源が豊富な国である。

オーストラリアドルは、自国の経済だけではなく
輸出入の多い中国やアメリカ・日本の経済の影響を受けて
変動する通貨で、取引する場合は注視が必要な通貨である。

いかがでしたでしょうか?オーストラリアは自国だけでなく、様々な国々と繋がりのある国である事を知って頂けたかと思います。

オーストラリアを中心に取引されるときは、繋がりのある国も見ていく必要があるという事ですね。

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