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イギリスの経済と歴史(GBP)

イギリスは、今でこそ1国として扱われていますが
以前は世界のトップを担っていた経済大国だった事を知っていますか?

イギリスは、英国とも呼ばれ日本の皇室とも深い付き合いをしています。

今もニュースなどで『王室』と言えばイギリスと感じる程
イギリス王室は歴史が長いです。

そんなイギリスの歴史を経済などを通して、御紹介させて頂きます。


イギリスとは

イギリスは、日本と同じ島国です。

面積は日本の約0.6倍
人口も約0.5倍と日本より小さい事がわかりますね。

首都は世界的にも有名な都市ロンドンです。

首都ロンドンは世界中の人を魅了している都市の1つですが
世界1と言って良いほど監視カメラの設置数が多く
監視社会と呼ばれる事もあります。

国の構成は特殊です。

イングランド・ウェールズ・スコットランド
北アイルランドの4地域が合わさって出来た国です。

実はこの4つは、それぞれスコットランド王国
アイルランド王国、イングランド王国、ウェールズ王国と
4つ全てが王国でした。

しかし、1536年からイングランドを中心に併合が始まり
ウェールズが最初に併合されます。

その後イングランドとスコットランドが併合し
グレートブリテン王国が成立、のちにアイルランドと併合し
『グレートブリテンおよびアイルランド連合王国』が成立します。

ただ、アイルランドの南部はアイルランド自由国として独立したため
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国が成立して
今のイギリスになったという事です。

その後、イギリスは植民地領土を増やしていきましたが
香港の中国返還や2つの世界大戦を経て
現在ではヨーロッパの1国となります。

イギリスの政治体制

イギリスの政治体制は、国王が中心になって政治を進めてきましたが
18世紀中ごろに議院内閣制が誕生し、現在では立憲君主制をとっています。

立憲君主制とは
『国王はいるけど、政治を治める事はないですよ』という意味です。

日本の天皇と似ていますね。

というよりイギリスの政治体制は日本と殆ど同じです。

イギリスは、議院内閣制をとっており上院と下院に分かれています。

上院は聖職者や貴族などで、貴族院などとも呼ばれています。

選出は首相の助言によって国王が任命し非民選議員で構成されています。

王国らしい選出の内容になっていますね。

しかし、下院はイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの選挙区で選挙を行い選出された議員です。

議院内閣制が敷かれてはいましたが
貴族で構成された上院が当初は優位になっていました。

しかし、1911年に下院優位の議会法が成立し
現在では下院が優位になっています。

政党としては、『保守党』と『労働党』の2大政党で
選挙で勝利した下院の党首が首相となっています。

政治体制は、日本と同じような体制ですので
馴染み深い所があるかも知れませんね。

イギリスの軍事力

イギリスは、イギリス陸軍・海軍・空軍で構成されています。

軍が忠誠を誓う最高司令官は国王ですが
首相ないし内閣の助言に従い行使されるため
事実上の指揮権は首相にあります。

イギリスの軍事力は、世界で7位。

軍事費は6兆5千億円、兵力15万人
戦車330両、戦闘機130機、潜水艦10隻、航空母艦2隻を保有しています。

特に有名な軍事力として空母クイーンエリザベス
空母プリンス・オブ・ウェールズを保有しています。

イギリスの軍事は歴史が長く
17世紀世界史に大きな影響を与えています。

イギリス人が参戦した戦争は
ナポレオン戦争やアヘン戦争
第一次世界大戦や第二次世界大戦などがあります。

軍事力は、世界7位と甘んじていますが
軍事の歴史が古い事が伺えますね。

イギリス経済

イギリス経済を紹介するのに
イギリスの黄金期を紹介しないわけにはいきません。

冒頭でも少しお話させて頂きましたが
アメリカが世界一になるまでは
イギリスが経済を引率する世界一でした。

そして、世界で初めて『産業革命』を起こした最初の国がイギリスです。

産業革命は、技術革新と社会変化を指す言葉です。

イギリスは元々、イングランド王国・スコットランド王国
ウェールズ王国・アイルランド王国の4つが併合して出来た国です。

ですので、貧困な国ではなく金銭的な問題はありませんでした。

イギリスが産業革命を起こせた主な要因は
『資本の確保』『市場の確保』『労働力の確保』の3つが挙げられます。

資本の確保:18世紀のイギリスでは、伝統的な毛織物業が発達する一方で、インド産の綿織物が人気を高めていました。

当時は貿易でも国内消費においても人気があり
次第に綿織物を国内で作ろうという動きがみられるようになったわけです。

この毛織物や綿織物を作るために、工場を作ったり
人を雇ったりしながら海外貿易や国内消費に繋げて
需要が高まり資本の確保に繋がったといえます。

とはいえ、工場を作ったり、人を雇ったり出来ているので
やはりイギリス自体は貧困な国ではなかったと言えます。

市場の確保:今でこそイギリスは、世界の1国に過ぎませんが、当時は北米やインドなどの植民地をフランスとの第2次英仏百年戦争で獲得しています。

その他に香港なども植民地として保有しています。

イギリスの植民地拡大によって、植民地に商品を売ったり
植民地で商品作物を育てさせイギリス本国へ輸出する事で
イギリスは利益を得る事ができたのです。

現在の日本でも、海外で作って国内外で販売するといった事は
非常に多いです。

これも産業革命を起こした
イギリスがあったからではないでしょうか。

労働力の確保:今まで手作業で行っていたものが、技術革命によって工場の機械で作られるようになりました。

工場で作る事によって、生産スピードは格段に上がります。

そこで工場で機械を操作してくれる労働者が必要になったのです。

工場の労働者が必要になったイギリスが
どのようにして労働力の確保をしたのかと言うと『農業の革命』です。

イギリスは、同時期に産業の革命と
農業の革命を起こしていたという事になります。

労働力を確保する為に、イギリスは囲い込みを行い
ノーフォーク農法と呼ばれる農法を考案します。

ノーフォーク農法とは、同じ高知の中で
複数の作物を循環して育てる農法の事です。

季節や土地を区分けして違う農作物を作る近代農法です。

そして、ノーフォーク農法を行うための土地を
柵で囲い込まれたという事です。

この農法の革命によって、今まで農業を行っていた人達の大半は
工場労働者へと変化していきます。

そして、工場で働く人を確保したわけです。

このように、3つの要因が重なりイギリスは産業革命を
世界で初めて起こしたことによって
経済的に世界一を盤石なものとします。

しかし、第一次世界大戦や第二次世界大戦の中で
植民地を失った事や、アメリカ経済の発展の中で
現在のイギリスへと変化していったのです。

現在の経済はというと
アメリカや諸外国には劣るものの世界でもトップクラスの
経済国であることは変わりありません。

また、EU加盟国であったイギリスが
プレグジットにより離脱したことは有名ではないでしょうか。

イギリスは、『EU離脱による英国の利益』を主張し
国民投票を経てEUから離脱する事に成功しました。

イギリスが主張した、支出削減・経済的利益
自由貿易・テロからの保護・国民保険サービスの保護が
今後どのような形で経済に表れてくるのか世界が注目しています。

イギリスの資源

イギリスの資源は、エネルギー資源です。

GDP(国内総生産)の10%を占めています。

エネルギーとは、人類に必要な熱・動力・光・電気などの
源泉として利用できる自然界の資源です

また、北海油田を抱えており
石油・石炭などの資源が豊富です。

その他、農業や漁業、製造業などの産業も盛んではありますが
世界のトップを誇るような資源はありません。

しかし、逆にオールマイティーに
産業をこなす事が出来る程の資源は存在しています。

これからの、イギリス経済の発展に資源は欠かせません。

産業革命を起こしたイギリスが
これからどのように革新的な技術で資源を増やしたり
構築していくのか期待したいと思います。

イギリス通貨ポンドの特徴

イギリスの通貨であるポンド(GBP)ですが
元々はイギリスの経済とともに世界一でした。

ただ、今も世界4位の流通量を誇る通貨ですので
ポンド(GBP)の特徴を上手く捉える事で
ポンド(GBP)の動きがわかってくるようになると思います。

ポンド(GBP)がどのような時に為替変動が起こるのか紹介します。

BOE(英中央銀行):アメリカやユーロと同じく、イギリスの中央銀行が発表する政策金利や金融政策の発表です。この発表を受けて、ポンドが大きく動く時があります。

国内総生産(GDP):国内で生産されたモノやサービスの総額で、経済の規模を表します。

小売り物価指数(RPI):イギリスの消費者によって購入されたモノ・サービスの物価変動を表します。

消費者物価指数(CPI):イギリス国民の生活水準を表します。

この他に、地政学リスクや首相などの要人発言なども注意が必要です。

まとめ

ポンドの特徴として、殺人通貨という異名があります。

これは、為替の変動が他の諸外国の通貨より大きいという意味です。

ポンドを取引として扱う時は、十分に注意して取引を行う事をオススメします。

イギリスは、EUから離脱して間もないですが、国としても通貨としても非常に注目の高い国です。

これからの動向に注目していきましょう。

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