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破壊的イノベーションをマネジメントするには?

「いま注目、破壊的イノベーションってなに?」では、クレイトン・クリステンセンの破壊的イノベーションの仕組みについてふれました。本記事では、これをさらに掘り下げることにしましょう。

破壊的イノベーションに成功する企業と失敗する企業

破壊的イノベーションに関して興味を引くのは、それに成功する企業がある一方、超優良企業でも失敗する場合があるということです。

例えば、現在のデジタルカメラ市場で大きなシェアを持つキヤノンは、銀塩フィルムのカメラメーカーとしても著名でした。また、パナソニックやソニーなど、従来のカメラ市場では名前さえ聞かなかった新興企業が、現在のデジタルカメラ市場で大きなシェアを握っています。

その一方で、従来のカメラ市場で絶大な力を誇っていた米コダックは、デジタルカメラ市場の波にうまく乗れず、市場から撤退してしまいました。そればかりか、2012年には米連邦破産法第11条の適用を申請し、事実上経営破綻しました。

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