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2024.4.14『SYNCHRONICITY'24』Report【布】

明日の叙景、ボーカルの布です。
2024年4月13日(土)と14日(日)の二日間に渡り、渋谷の各ライブハウスを舞台にしたサーキットイベント『SYNCHRONICITY'24』が開催されました。
明日の叙景は4月14日のclubasiaのステージに出演!
渋谷の全ライブハウスを1日借り切る日も近いのではないでしょうか。

SYNCHRONICITY'24
タイムテーブルDay1
タイムテーブルDay2

ライブレポート

ポップス、ロック、クラブミュージック、ジャズ、インストバンドなどなど、多種多様なジャンルが混ざり合った超巨大イベントに国内外問わず、たくさんの人が集まりました。
周囲の反応を見ると「お気に入りのアーティストを観つつ、なるべく初見のアーティストも観るようにした」というコメントがたくさんあり、素敵な楽しみ方だなと感じました。
「新しい音楽の、そしてカルチャーとの出会いの場」というのが個人的にこのサーキットイベントの肝だと思っています。
ステージに立つ側の責任もまた大きいものとなるでしょう。

Photo by Emily Inoue

会場のclubasiaはクラブイベントは勿論のこと、メタルやハードコアのイベントも数多く開催されているため、明日の叙景ファンの皆さんも一度は行ったことがあるのではないでしょうか?
公式HPでも「すべての音楽を受け入れる」と謳っており、まさに今回のようなイベントにふさわしい会場の一つだと思います。
ただ、メンバーとスタッフに聞いたら「この前のSuffcation来日で初めてエイジアのバンドサウンドを聴いた」「クラブイベントでしか来たことなかった」という意外な発言が飛び出しました。
メモ:明日の叙景チームはクラブミュージックがお好き。

Photo by Emily Inoue

Setlist
1.(入場SE) A Flower Is Not A Flower(坂本龍一)
2. 土踏まず
3. ビオトープの底から
4. 歌姫とそこにあれ
5. 忘却過ぎし
6. 影法師の夢
7. 子守唄は潮騒
8. 遠雷と君
9. キメラ

キャッチーさとグルーヴ感を重視し、なめらかに流れるようなセットリストを意識しましたが、いかがでしたか?
会場全体がお祭りモードで始まる前から活気で溢れておりましたね。音出しが終わって歓声が上がるとこちらも高揚してきますし、サーキットイベントに参加している実感が強まります。
本番では『キメラ』のギターソロ中に大合唱がフロアから聴こえてきて、学生の頃にやったことのある、L'Arc〜en〜Cielの『HEAVEN'S DRIVE』のベースラインをみんなで大合唱するという遊びを思い出しました(笑)
どんどん遊び方を開発していただけたらと思います。

Photo by Emily Inoue
Photo by Emily Inoue

錚々たる顔ぶれが集まったイベントとなりましたが、運営より当日のセットリストをまとめたプレイリストが公開されております。
(公開OKなアーティストのみ)
振り返りに良し、被りで観られなかったアーティストを聴くも良し、来年のラインナップに思いを馳せるも良し。
来られなかった方も楽しめるプレイリストだと思います。

運営とオーディエンスの距離が近い

ひとまずラインナップや会場の規模がすごいというのは明白ですので、別の視点でイベントの魅力を取り上げたいと思います。

開催前、特に印象に残ったのはお客さんに「被ってほしくないアーティスト」のアンケートを取っていたことです。
膨大な量のデータを取り扱い、誰もが納得するタイムテーブルを目指すという途方もないことに取り組むのは、一人ひとりの意見にしっかり耳を傾けたいという気持ちの表れのように感じました。
受け手との相互のコミュニケーションを可能な限り行う姿勢は見習いたいです。

公式アプリがすごい

公式アプリ画面(公式サンプル)

サーキットイベントは時間と会場規制との戦いです。
公式アプリでは自分でカスタマイズできるマイタイムテーブルという機能があり、ミニマルなタイムテーブルを作成できます。
さらにタイムテーブルには各アーティストごとに撮影の可否が表示され、リアルタイムで各会場の混雑状況が表示されます。
ここでも溢れるホスピタリティ!

ちなみに、公式アプリ上では来年の開催に向けてアンケートを実施中とのことです。
オーディエンスのニーズを一つ一つ丁寧に把握しているからこそ、このように大規模かつハイクオリティなイベントが開催できるのでしょう。
カルチャーを発信する場所を整える人、守る人の頑張りに感謝です。

あとがきにかえて

『SYNCHRONICITY』のテーマに「CREATION FOR THE FUTURE – 未来が見えるフェスをつくる -」というものがあります。イベントでは電力の一部をGREEN POWERという環境負荷の少ないもので賄っているそうです。

このイベントの趣旨に触れたことで、先日行った大阪公演の際に泊まったホテルでクリーンエネルギーのドキュメンタリー番組を見ることにしました。自分が抱いていたイメージと実情が異なっており、少しずつでも勉強していきたいなと感じました。
ひとまず、マイボトル持参とホテルの使い捨てアメニティをなるべく消費しないようにする習慣はすでに付いているので、他にも小さなことから、いい習慣を加えていきたいです。
今の時代、音楽と電力は切っても切れない関係にあると思います(音楽以外もそうですが)。自然との結びつきと環境保全を主義主張に持つ、アメリカのバンドWolves in the Throne Roomですらエレキギターを演奏するジレンマを抱えています。
それでも楽器メーカーは環境に配慮した木材の調達を心がけておりますし、今ある豊かさを持続的に享受できるような取り組みは数多く聞かれます。
日ごろから環境について意識できていることは少なく、忘れて贅沢してしまうこともあります。ただ、『SYNCHRONICITY』のように問いを投げてくれる存在があることは、とてもありがたいと感じました。
「ジュエルケース」と「紙ジャケ」だったらどちらの方が環境に優しいのでしょうかね?
そういったことにも今後は注目したいものです。

イベント情報

4/29(月祝)Live Album: Island in Full Release Concert
渋谷WWWX

5/5(日) DEVI BATTLE~デビバト~Vol.12 明日の叙景 × DEVILOOF
町田CLASSIX

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