バルシューレを取り入れてみて
こんにちは、理学療法士の吉野です。
みなさん、「バルシューレ」はご存じですか?
今年の6月からアスノバの運動プログラムに取り入れ始めた、
「ドイツ生まれのボールゲームプログラム」です。
私自身、今年の6月に東京で開催された、バルシューレC級指導者講習会を受講したばかりで、日々試行錯誤しながらの活動ですが、子ども達がとても楽しんで取り組んでいますので、ご紹介します。
バルシューレとは?
バルシューレとは「ドイツで生まれた子供のボールゲーム指導プログラム」
ボールを投げる、捕る、打つ、蹴る、止めるなど、
「あらゆるスポーツの土台」を楽しく学べます。
サッカーやバスケット、テニスなどの基礎能力が習得でき、それらの専門性を高める上でも、とても効果的なプログラムになっています。
なぜ、放デイでバルシューレ?
子ども達は外で遊ぶことが好きで、中でもボール遊びは人気です。
ただ、うまくキャッチできなかったり、あちこちに蹴り飛ばしてしまったり、とにかく転がるボールを追いかけていることが多く、すぐに飽きてしまいます。
まずは「基本的なボールスキル」を「楽しく」学んで欲しい。
そして、土台をしっかり築いた上で、お友達とドッジボールをしたり、さまざまなスポーツに挑戦して欲しい!
と思い、週に1・2回の運動プログラムに追加しました。
バルシューレは「楽しくなくてはならない!」
子ども達はとても素直です。
「楽しいことはやりたい、楽しくないことはやりたくない。」
特に学校での授業を終え、放課後の時間を過ごしにアスノバに来ている子ども達は特にその気持ちが強いと思います。
そのため、いくら身体の成長に良い運動プログラムを準備していても、楽しくないと全く興味を持ちません。
その点、バルシューレは「苦手なところ」を「楽しいこと」に置き換えてくれ、子ども達の「やってみたい」という気持ちを引き出してくれています。
楽しい!→脳内の神経伝達物質ドーパミンが出る→またやってみたい!
さすが、ハイデンベルク大学で研究が積まれたプログラムですよね。
誰かと比べるのではなく、自分と向き合う
集団でボールゲームを行うと、高い確率で「勝敗」で揉めます。
自分のプレーはお構いなしで、周りの様子が気になって仕方ない。
勝ち負けにこだわったり、相手と比べてやる気がなくなったり・・・
その点、バルシューレは「自分のプレーにベクトルが向きやすい」です。
例えばサッカーのようなゴール型のゲームであれば、ゴールをたくさん設置したり、ゴールの方向を多方面にしたり、はたまたボールを増やしたりと、参加していれば何かしらチャンスが訪れます。
最近では、子ども達の反応にも少しずつ変化が生じ「やりたくない!」と隠れていた子どもも、楽しそうに参加することが増えてきました。
アスノバでは・・・
バルシューレC級指導者講習会でご指導いただいたNPO法人バルシューレジャパンの理事である福士唯男さんは、
「個性豊かな子ども達を指導をする際、スピードや正確性だけで子ども達を評価するのではなく、違う視点で子ども達を見守り、頑張った姿を称えることが大切」
と教えてくださいました。
これからも、アスノバの子ども達がより楽しめるボールゲームを試行錯誤しながら、どんどん試していきたいと思います。
そして、バルシューレを通して、
「スポーツに限らずにさまざまな事に挑戦する前向きな心」も育めていけたら良いなと思います。
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