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アトランティスのこころ

ITに引き続き、スティーブンキングの「アトランティスのこころ」を見た。

アンソニー・ホプキンス、素敵な演技だった。

一体何がアトランティスの心、なんだろうと思っていたが。
それは幼い時の純粋な心、ってことなのね。

早くに父を亡くし、母と2人で暮らしていたボビー。
その家に、テッドという初老の男性が下宿人としてやってくる。
不思議な能力を持つ彼は、先の物事を見通せるようだ。また、人の胸に秘めた秘密もなぜか知っている。
優しい少年ボビーは、テッドと接するうちに彼のことが大好きになる。
だがテッドはその能力ゆえに、ある組織から追われており…。

この映画、あまり期待しないで見たがすごく良かった。
ヒューマンドラマの部類だと思う。
キングのホラー部分を抜いて、とても優しく、もの悲しく仕上がっている。
グリーンマイルをずっと穏やかにした感じかな。

テッドを手伝い、助けようとするボビーもいい。
あんなにまだ小さいのに、思い込みの激しい母親に父を誤解させられ、テッドを誤解され、引き離され。ずっと自転車を買ってもらえないで。
酷く傷ついても、彼女を許し許容しようとするなんて、すごく大人だと思うし…なかなかできないことである。

テッドが連れ去られたときは、とても悲しかった。 ボビーと一緒に泣いた。
あれからテッドはどうなったのだろう。
もう逃げ出すことが難しいとしたら、ずっと監禁されたまま一生を終えたのではないか。
この小説も、まだ読んでいないので近いうち読まなければと思っている。

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