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グラフィックレコーディングと出会って3年間の歩み〜好きが仕事になるまで〜

2018年7月31日。とあるイベントでグラフィックレコーディングと出会い、まさに一目惚れして活動をスタートしました。

あれからちょうど3年。趣味として始めたグラフィックレコーディングは、驚くことに今や仕事になっています。そもそも飽きっぽい私が3年も続けてこれたこと自体驚きです。

節目として振り返ってみたところ、その時その時の自分のやりたいことに向き合ってきたから今があると感じます。明確な目標がなくても、一歩一歩の積み重ねで意外と前に進むものだなぁ。

参考になるかは分かりませんが、グラフィックレコーディングを始めたばかりで未来にどんな可能性があるか知りたい人、好きを仕事にしたい人、パラレルキャリアに興味がある人…などなど。何かお役に立てると嬉しいです。

(以下、グラフィック・レコーディングはグラレコと略して表記します)

1日1グラレコ!もくもく練習期

グラレコと出会ってすぐ、書籍やオンライン講座で練習をスタートしました。この時期大事にしていたのは、他者からリアクションがもらえる環境を確保することです。

描いたものを他人に見てもらうと、嬉しいことに何かしらのリアクションが返ってきます。もちろん返ってこないこともあります。

リアクションの変化で「あ、これはうまく伝わるように描けたんだ」「これはわかりにくかったかな」と自分の成果物を客観的に見ることができ、改善に繋がりました。

💡練習過程を他人に見てもらって、リアクションをもらう!上手くなるためにも、飽きないためにも。

ゴールから逆算して練習!コツコツ実践期

とは言え、一人でもくもくと積み上げ続けるのにも限界があります。そこでグラレコと出会ってピッタリ3ヶ月後、初めて人前でのグラレコに挑戦しました!

練習の集大成、初の人前グラレコはこちら↓

初心者なのに実践の機会をいただけたのは本当にありがたく、ラッキーだったなと思います。なんでチャンスを掴めたのかな?と振り返ると、グラレコを学び始めたことをFacebookで友人に発信していたからでした。

始めたばかりで中途半端な状態を友人に発信することは、私にとってはすごく勇気がいること。しかし、いざ発信してみると「Facebook見てるよ!すごいね!いいね!」とたくさんの人が応援してくれました。感謝。

古くからの友人であれば、グラレコへの信頼は未知数でも、私という人間に対する信頼で声をかけてくれます。ひとつずつ期待に応えることで次の声かけを呼び、どんどん輪が広がりました。

今振り返ると、この頃は収入はないものの実践経験と信頼という報酬をコツコツ積み重ねていた大事な時期だったと思います。趣味が収入も伴う仕事に変わったのは、転職した後でした。

💡チャレンジは親しい友人に話して、実践のチャンスを掴む!

本業でもグラレコを活かす!ぐんぐん成長期

30歳という節目の年に始めた転職活動。履歴書に「趣味:グラフィックレコーディング」と書いていたおかげで、一部の人に「グラレコというものができるらしい」とほんのり認知された状態で転職しました。

その結果ありがたすぎることに、本業内でグラレコをする機会をいただくようになったのです!なんでも書いてみるものですね。笑

複業で自分のスキルを活かすのもとても楽しいですが、本業で活かす機会をもらえるのはまた違った喜びを感じます。職場の仲間が自分の得意を認識して声をかけてくれること、自分の得意で少しでも付加価値を提供できて喜んでもらえること、すごく幸せです!

よく「複業すると会社から独立・転職しちゃうのでは?」という声を見ますが、私の場合は逆。自分の得意を認識して働かせてくれる会社には感謝の気持ちでいっぱいで、もっと成長して会社にも還元したいなぁと感じます。

本業でもグラレコできることで描く回数が格段に増え、停滞を抜け出せた感覚を得たのもこの時期でした。

💡好きなこと・得意なことをアピールすると意外な活躍の機会がもらえる!

コロナ襲来…オンライン化の波に乗る!スキルの掛け算期

本業でも複業でもグラレコする機会を得て「さぁ、あとはたくさん描くだけ!」という状況になったものの、ひとつ悩みがありました…体力です。

複業している方の話聞くと皆さんめちゃめちゃ働いていてビビるのですが、私は頑張りすぎるとすぐダウンするタイプ。そんな私にとって、仕事後に職場からイベント会場まで移動してグラレコするのはエネルギーを消費する大仕事でした。

グラレコは「稼ぐため」ではなく「好きなことを楽しむため」にやっているのに、体調を崩してしまっては本末転倒です。受けたい仕事を泣く泣くお断りすることも多々ありました。

しかし、コロナがやってきて状況は一変!全てのイベントがオンライン化された影響で、平日のイベントも負担なく参加できるようになったのです。

例えばこちらは朝活イベントでのグラレコ。仕事前にグラレコできるなんて、リアル出社の時代は考えられませんでした。

単にグラレコの機会が増えただけでなく、自分なりの新しいチャレンジを始めたのもこの時期です。

例えば、本業で培ったイベント運営スキルを活かして開催したオンライングラレコ講座。数回開催し、3ヶ月でのべ60名を超える方々にご参加いただきました。

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本業が活きた仕事は他にもあります。ZaPASSコーチ養成講座の講義振り返りグラレコです。

このお仕事は、私が約10年教育企業に勤めている背景を踏まえて知人が声をかけてくれました。「ただのグラレコできる人」ではなく「教育知見も活かしてグラレコできる人」と認識してもらえたのかな?と思います。

教材を山ほど研究してきた経験から「講座の復習という観点で、どこを抽出して描くのが一番役立てそうか?」と考えてグラレコするのは、自分の力を存分に活かしている感覚があってとても楽しかったです。

会社勤めしていると、週40時間・年2,000時間をその業界・仕事に費やすことになるので、知らぬ間に強みになっている。会社を一歩踏み出してお仕事を始めたら、そんなことに気づかせてもらいました。

グラレコできる人ならたくさんいます。グラレコスキル単体ではなく、他の得意なこと・好きなこと・詳しいことをかけ合わせて相手に喜んでもらえると、自分ならではの価値がお届けできたかなとますます嬉しくなれる、そんな時期でした。

💡ひとつのスキルを極めるのもいいけど、他の好きや得意を掛け合わせるともっと楽しいことが起きるかもしれない。

自分なりの「やりたい」に近づく!拡大期

グラレコを始めて約2年が経過し描くことがライフワークになってきた頃、少しずつ自分の気持ちに変化が起き始めました。

これまでの私が実践してきたのは、まさにグラフィック「レコーディング」。記録としてのグラレコです。イベント終盤の振り返り活用や講座後の配布など、基本的に「描き終えたもの」を活用していました

しかし、ここにきて大きくなってきたのは「描いている最中のもの」を活用したい気持ち。もっと具体的に言うと「描くことで人とコミュニケーションをしたい!」と言う想いだったのです。

この想いに気づいた理由は、グラレコをきっかけに出会ったコーチングでした。相手の大事な部分に踏み込めない、自分の内面をうまく話せない。以前からうっすら感じていたこんなモヤモヤが、コーチングを学ぶにつれてはっきり現れてきたのです。

ためしにコーチングセッションにグラレコ(的なもの)を取り入れてみたところ、いつもより一歩深いコミュニケーションが取れた手応えを感じました。

この体験以来、グラレコの描く力とコーチングの聴く力を掛け合わせた「グラフィックインタビュー」というサービスを提供しています。

これから先の3年間も「楽しむため」をブラさない

記事の冒頭でも「明確な目標がなかった」と書いた通り、グラレコを始めた頃はまさか自分がこんな形で活動しているとは考えてもいませんでした。目の前のやりたいことに向き合ってきたら、いつの間にか3年かけてここに来ていた、という感じです。

この先3年も、目の前のことを楽しくやっていたらいつの間にか次の新しいステージに踏み入れていた、そんな全然予想できない未来になったらいいなぁ。

これまで通り「稼ぐため」ではなく「楽しむため」に、ここは間違えないで次の3年間も歩いていきたいと思います。

‪ここまで読んでいただきありがとうございます😊