#0 俺は妊娠しない。
ノンケ(異性愛者)でウリ専(同性愛者向け風俗業)をしている男、“あすか”です。全年齢の男女を対象に、性について考えるコンテンツを発信しています。
ここでは“エピソード0”ということで、ノンケの私がどのようにしてウリ専の世界に足を踏み入れたかという話をしていきたいと思います。
↓↓↓↓↓↓↓ #0 ウリ専を知ってから決断するまでの話 ↓↓↓↓↓↓↓
私を導いたのは“あの”人気漫画。
ウリ専やノンケという言葉は常識として認知されている言葉なのでしょうか。そうだとすると、私は常識のない人間でした。
当時、家もなく東京を放浪していた私は、しばしばネットカフェで寝泊まりしており、そこでたまたま闇金ウシジマくんという社会の闇を描いた漫画を手に取りました。
その漫画では、“風俗”に関しても触れられており、その一節にある男の子が出張ホストとウリ専を間違えて受けてしまうという場面があました。
「うりせん…なにそれ?」
これが私とウリ専との思わぬ出会いでした。それまで私は男が体を売る仕事があるとは知りませんでした。
「この仕事をしてみたい…」
私の中の“一般人の感覚”と逆行して湧き出てくる好奇心に、恐怖と高揚感を同時に感じました。
忖度する心の天秤
思い立ったが吉日。猪突猛進。多動力。
そんな言葉が座右の銘である私は、決断に多くの時間をかけませんでした。
情報が手に入りやすいこのご時世、ネットで1〜2時間ほどリサーチすればメリットとデメリットがだいたい洗い出せます。結果的に、あの数時間で集めた判断材料は十分なものだったと思っています。
ただし…
その判断材料1つ1つの重さがわかっていない部分は正直ありました。ここで働いたことが過去として一生残っていく。そのことがどういうことか、今も正直わかりません。
そもそも、メリット・デメリットのどちらが多いかは、人の価値観によっても違いますし、人生のタイミングや状況によっても判断は変わってくると思います。
とにかく、当時の私の心の天秤で測ると、メリットの方が大きいという結果が出たのです。この結果が正しいかどうか結果が出るのはもっともっと先のことになると思います。
冷静な判断をしたつもりが、もしかすると好奇心によってデメリットが大きくかき消されたのかもしれません。まさに、心の天秤が私に忖度してくる感覚でした。
俺は妊娠しない
最後の最後に、友人に相談することにしました。私には“自分の頭がおかしい”という自覚があり、一回は一般人の感覚と自分の感覚を擦り合わせておきたいと思ったからです。
「妊娠しないからいいんじゃないの?」
そういった言葉を友人から投げられました。つまり“世の中には売春を行う女性たちがたくさんいる、その人たちよりリスクが少ないわけだから安心したら?”という趣旨のアドバイスでした
まさに赤信号みんなで渡れば理論です。
病気の感染に関するリスクは男性同士の方が高いことは知っていましたが、それは統計データの綾で、“避妊(我々の場合、病気の予防)を怠る数”の違いによるものだと捉えていました。
(これはおおよそ間違いで、男性同士の行為は男女間の行為に比べて病気の感染リスクが高まるようです👉https://www.gme.co.jp/column/gay_column01.html)
このようなウリ専をやるデメリットについては、同業者や今から業界へ飛び込む方々に向けて別の記事にしっかりまとめたいと思います。
目的はお金ではなく〇〇が欲しいから。
“メリットとデメリットを天秤にかけた”わけですが…
僕が考えていたメリットはくだらないものです。
ただ単に、住居が欲しいからでした。
住居、とりわけ住所がないというのは非常に不便です。手続き上、実家に住んでいることにはなっているので住所不定ではなかったのですが、関東近辺に拠点となる住所はない、つまり浮浪者でした。このことにより、思考の大方を今夜泊まる場所をどこにするかに使っていましたし、わざわざ多くの時間と交通費をかけて洗濯のために移動することもありました。住所がないと配達/配送サービスも受けられませんし、九州にある実家の住所では受けられないサービスもあり、現在の日本社会では非常に生きにくかったです。
そんな私にとって、住む家が与えられることは非常にありがたいことでした。
実は、風俗店の中には寮完備のお店があることも珍しくありません。特にウリ専業界は出稼ぎパターンも少なくないためだと思われます。さらに、ウリ専のボーイは離職が極端に早く、ホームページを見ると4ヶ月続けばいい方といった感じです。そんな中、住居提供でボーイを匿うことも目的の1つではないかと分析しています。
ちなみに、お金を稼ぐことが目的でなかった理由は、あまり容姿に自信がなく、男性から気にいってもらえる(=稼げる)というイメージが湧かなかったからです。
月に数回お仕事をして、住む場所を得られるのであれば儲けもんだ!
そういった気持ちでした。
実は僕が今もこの仕事を続けている理由は、お金でも住居でもありません。(結果、住居はもらえなかったのです…)
異性愛者のまま同性に対して不思議な感情が芽生えてしまったからです。
それはまだまだ先の話ですが。
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“闇金ウシジマくん”、漫画だと病んでしまうので、dTVの実写版がおすすめです!
では、また次の記事で!👋
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