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もりた からす

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もりた からすの記事一覧
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記事一覧

最近買ったあれこれ紹介  もりたからす

月に一度、購入品の紹介記事を載せることを恒例にしたい。 本来、私の可処分所得の大半は書籍…

【短編小説】習作・夢の話・久保さんとマヨネーズ  もりたからす

ひどい暑さのせいで、歩行者用信号機の色が一向に変わらない。辺り全てに陽炎が立ち、横断歩道…

ずっと小坂菜緒の話  もりたからす

ソニー損保のCMといえば内田有紀だ。しかし実は日向坂46小坂菜緒verもあり、私の観測範囲ではB…

クレームする人、される人  もりたからす

フリーランスで仕事をしていて、クレームを受ける機会はこれまでにほとんどなかった。 私の業…

【短編小説】大怪獣の木像  もりたからす

アイドルくずれの姉が、ローカルラジオ番組の中継を担当していた。 「さあ、そしてみなさん、…

ドラえもんのひみつ道具  もりたからす

手元に『DORAEMON Le Chat venu du Futur』の第1巻がある。 我が家には『オバケのQ太郎』全巻…

宝くじに当たったら  もりたからす

宝くじを買ったことが一度もない。なぜ、と問われても困る。 私はアルゼンチンに行ったことがないし、実用イタリア語検定を受験したこともなければ、ワカケホンセイインコを飼育したこともないが、いずれも明確な意思に基づいた選択ではない。 それらはただ、これまでの人生において私の認識の埒外にあった、というだけのことだ。 しかし多額の現金が不意に手に入ったら愉快だろうなあ、とは常々思っている。はっきり言って私は、この世の大体の物が欲しい。 手帳の空きページに記した「欲しい物リスト」

月にまつわるあれこれ  もりたからす

月、といわれて思い浮かぶことを、アトランダムに記していく。 1.竹取物語について ・何らか…

【8月のまとめ】  もりたからす

月末なので、例によってこのひと月を振り返る。 ・資格試験の勉強を始めた。 私は労働意欲が…

【短編ノンフィクション】豪雨・雷鳴・プチ遭難  もりたからす

毎週土曜は電車で市外へ出向き、仕事を一つ片付けることになっている。 先日はその仕事がいつ…

創作なぞなぞ集  もりたからす

私のどうしようもない趣味の一つになぞなぞ創作がある。 今回はこれまでに作ったオリジナルな…

お米、ラーメン、生徒会  もりたからす

白米が苦手だ。 弥生時代に生まれていたら隅っこの方で「縄文は良かった。今じゃ若いやつらが…

コートを羽織って万年筆を愛でろ  もりたからす

ブランドに疎い。 本当のことを言えば「ブランド」が厳密に何を示す言葉なのかよく分かってい…

【短編小説】習作・夢の話・戦争  もりたからす

ちゃちな国産単眼鏡で、私はそれを見た。 敵方の艦上で一人の老人が捕らわれ、先程まで司令官室、あるいは一等個室と呼ばれていた部屋、情勢の加減で牢屋となった自室へと連行されて行く様を。 しかし勝利の感慨は一瞬のことだった。まだ相手方の艦影が残る最中に、概念としての軍閥がやって来た。 概念としての軍閥は支給品より質の良い、同盟国製の双眼鏡を持っていて、事の成り行きを早々に理解していた。彼らは局地でのこの戦果を利用し、部隊内の反戦派を一掃するつもりで動き出していた。 その逮捕