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責任感のない男はクズだよねって話

僕には責任感がない。

たぶん責任感偏差値があるならば38くらいだろう。

どうしてだろうとその理由を考えてみたところ、おそらく「自分に頓着が無い」からなんだと思う。

どうなってもいいと思っているのだ。たとえば、仕事なんかも辞めてもいい、クビになってもいいとどこかで思っている。だからこそ上司に対しても言いたいことはついうっかり口にしてしまうのだ。

もちろん、辞めた後にどうするのか、お金は?住むところは?彼女のことは?そういった現実問題は出てくるだろう。

けど、それすらもどうでもいいと思っている。どうにかなるだろうと思っている。それはなぜか。

それはたぶん、心のどこかで「死んでもいいや」と思っているからだ。

死んだら何もなくなる。煩わしいことも、お金も、周りの関係も何もかも。

これはなにも僕が「死にたい」と常に思っているわけではない。「死んでもいいや」と思っているのだ。このニュアンスの違い、伝わるだろうか。

自暴自棄になっているわけでもない。なんというか、自分のすぐそばに死があると思うことで、ある意味自分を守っているのかもしれない。

そういう考えを持っているからこそ、僕は責任を取るつもりがないのだ。

そもそも責任を取るとはどういうことなんだろうと考える。例えば会社でミスをして、会社を辞めることが責任を取ることになるのだろうか。

僕は分からない。責任の取り方が分からない。

責任の取り方が分からない人間に責任感を持てというのは無理な話だろう。

責任というのは、誰か他人がいて初めて成立するものだと思う。

しかしその誰かに対して、僕はなにを差し出せるのだろう。立場?お金?命?いいよ、あげるよ。こんな感じ。

要はなんでもいいのだ。自分が差し出せるもので責任が取れるならなんでもいいのだ。僕は自分に頓着がないから。

ただ、そうやって責任から逃れてきたツケはきっといつか食らうだろう。

いや、もしかしたらもう食らっているのかもしれない。

ここまでイキったことを言ってきたくせに、死ぬ間際にはビービー泣いて醜態を晒すかもしれない。

甘い甘い考えを持って、責任を取るつもりがない男の最期は、それでいいのかもしれない。

それでもむやみに周りの人を悲しませるわけにはいかないから、責任感のない男は、責任感がないなりに、これからもそれなりに生きようと思うのだ。






今日の一言「お前ってさ、ネクタイさえ締めればいいと思ってるフシがあるよな」

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