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信じる力

記憶にはあまり残っていないが、2〜3歳の頃に病気で入院したことがある。

それ以来のはずなので、実に30年ぶりだろうか
現在入院中である。

ゲストとして東京の大会に参加させてもらった帰り道から体調が悪化し、翌日から入院となってしまった。

流行りのやつに関しては陰性だったが、いまだに完治はしていない状態だ。

体はだいぶ元気になってきたので、この機会に溜まっている仕事を一気にやってしまおうと張り切って取り組み、ひと段落したところでこのnoteを書いている。

体が資本の競技の世界に身を置く者として、原因がなんであれこうして体調を崩してしまうのは自己管理能力の欠如と言われても仕方ない。

しかし、同時に起きたことに対してどういうマインドでリカバリーをはかっていくのかということも非常に大切な能力だと感じている。

この体調不良を起こす前の段階で、私は足にも故障を抱えていて満足のいくトレーニングを積むことができていなかった。

1日でも早く治すことと焦りでいっぱいの毎日を過ごしていた最中に追い打ちをかけるようにこの事態である。

これから始まるマラソンシーズンに向けて、春から計画を立ててトレーニングを積んでいく予定がまあ、当然だがかな〜り狂っている。

競技を始めて20年が経ち、これまで大なり小なり数々の故障をしてきたわけだが、故障中の走れない時ほど走れていたことのありがたさを感じる時間はない。

これはレベルに関わらず故障経験のあるランナーなら必ず感じることではないだろうか。

故障が癒えて走り出せた時にはもう故障はしたくないし、しない!と決意するのもあるあるだろう。

そして、そんな決意も忘れかけた頃にまたあれ?足がおかしいぞ⁉︎となる。

振り返ると何回も繰り返してきたはずなのに一向にこのループから抜け出すことができていない。

ポイントは「忘れた頃にやってくる」だ。

何事も計画通り、自分の思った通りには進まないのが世の常だ。

今シーズンのマラソンに自分の集大成をかけて臨みたい私にとって、現在の状況ははっきり言って大ピンチである。

目標とするレースに臨むにあたって、どれだけ順調にトレーニングを積めていたとしても不安がゼロになるということはおそらくない。

少なくとも私の経験上はない。そして、その不安はトレーニングを積めていない状態だと増大する。

そういうわけで現在焦り成分80%の私だが、上述した起きたことへのリカバリーマインドを意識して生きている。

故障も体調不良もはっきり言って絶対に起きてほしくなかった。というより起こしてはいけなかった。

ただ、現実として起きてしまった事実は何をどうひっくり返そうが目の前にある。

「うまくいかない時にその人間の本当の力が試される」

中学の恩師に言われたこの言葉は今でも私の人生においての指針になっている。

確かに予定が大幅に狂ったことで気持ちが落ちたのも事実。

ただ、それが諦める理由にはならない。

予定通りでない自分を信じられるのはこれまで積み重ねてきた自分以外にはいない。

自分を信じ続けられる者のみが目標に達するのだと信じ、ここからマラソンに向けて準備をしていこうと思う。

まだまだ道のりは長い。

道中の困難も全て苦しみ、楽しみ、糧にして進んでいく。

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