セブン・デイズ・オブ・リベンジ、ワン・モーメント・オブ・フリーダム#2

拠点から出たオレを、極彩色のネオンたちが出迎える。行きかう奴らは皆したたかに酔った赤ら顔か、バリキをキメ過ぎて目がグルグル動き回り唾液をまき散らすジャンキーか。このエリアにあるのは人生を加速度的に終わらせるものしかない。酒、ドラッグ、女、死。ネオサイタマでも有数の堕落の坩堝。

路地に目を向ければ、ボッタクリ・バーに金をむしり取られチンピラに蹴り飛ばされるサラリマン。オイラン・ハウスに向かうのが待てずに前後している性欲猿。ピクリとも動かないホームレスの恰好の男。そしてヤクザ。ここで明かりのない場所を通るのは自殺行為に等しい。

朝食を採るために屋台のエリアに足を伸ばすかとも思ったが、今日は予定がある。大通りから比較的安全な路地裏を通り、目的の店を目指す。室外機の上にいるバイオネコは通りすがるオレを一瞥してあくびを一つ。

そして、目当ての店にたどり着く。店の前に警棒を持ったバウンサー。店に入ろうとすると、バウンサーはオレの肩を掴んで入口から突き放す。「なんだぁ小僧。ここはお前みてぇなガキが来る店じゃねぇぞ。ニ十歳以下は回れ右だ」質が悪ければ万札を奪う者もいるが、比較的良心バウンサー。

「うるせぇ。こう見えてハタチはとっくに超えてるっつうの。中でツレが待ってるんだ」「ツレだぁ?」バウンサーは胡乱な目。「ああ、赤っ鼻に短髪の親父。いるだろ」バウンサーは耳に手を当て、誰かしらと連絡を取り合う。「…よしわかった」バウンサーは横にズレ、店の入り口の扉が開く。

「ようこそ、ウサギチャンへ。店内でのお触りは厳禁。他にもいくつか店のルールがありますが、破ったら二度と入店できなくなるのでお気を付けください」オレは歩きながら、後ろにいるバウンサーに手を振る。半分出張オイラン・ハウスめいた店なのは暗黙の了解だろうに、毎度言ってるのか?

店の中に入ると、途端に爆音の音楽とスポットライト、ミラーボールの輝きが叩きつけられる。「ようこそ!ウサギチャンへ!」何人かのバニーオイランが俺を出迎える。「空いてるお席へお連れしますね」「いや、ツレが飲んでいるからそこに行く」店を見渡して探す。見つけて、ため息を一つ。

近づくほど、店の流す音楽に負けない姦しい声が響く。「アンタ、なにやってんだ」目的の男は、左右にバニーオイランを侍らせて、高い酒を飲ませていた。バニーオイランの胸に万札が数枚。「来ないから先に呑んで楽しませてもらっていたよ」赤い鼻が更に赤くなっている。どれだけ飲んだのか。

「それじゃあお姉ちゃんたち、おじさんはこのアンちゃんと大切なお話があるから。続きはまた今度」バニーオイランたちはそう言われると先ほどまでの楽しそうな表情が一変。能面めいた無表情になり去っていく。金がもらえないとわかるとこうだ。「寂しいねぇ」親父はズビッと鼻を啜った。

オレは先ほどまでバニーオイランの座っていた生暖かい合皮のソファに座る。「わざわざ、こんな店で待ち合わせしなくてもいいだろうに」すぐ横の席の客はバニーオイランに店の外での前後の約束をしている。あれは金を徹底的にむしり取られてこの店のバックにいるヤクザクランの鵜になるだろう。

「まあまあ。たまにはこういう店で息抜きをしないと。それに…」親父はオレの耳元に口を寄せる。「YCNANを出し抜くには外の目がない場所にしないと」小声でそう囁く。酒臭い息に顔をしかめかけるが、親父の言うことはもっともだった。

YCNAN、またの名をナンシー・リー。フジキド・ケンジの協力者の一人にしてヤバイ級のハッカー。奴の目と耳がネオサイタマのどこまで広がっているかわからない状態でUNIXを使うのも危険。だからこの親父とは直接会う約束を取り付けたのだが…

「それで、見つかったのか」「モチロン。出なきゃわざわざ呼びつけたりはしませんよ…」親父は懐から写真と紙を取り出す。写真には、買い出しをしているフジキド・ケンジ。紙には、住所が書かれていた。「おじさんが足で稼いだ情報よ。ここがフジキドのヤサ。彼はここにいるよ」

「ここに…奴が…」「ニンジャの警戒を潜り抜けるのは大変だったよ」「恩に着る。親父、支払いはいつもの口座に」急いで奴のアジトを強襲しようと立ち上がった瞬間、親父が俺の手を掴んでくる。「まだ情報があるから落ちついて聞きなさいよ。他にもニンジャがいるっぽいのよ」「なんだと?」

座り直し、親父が差し出してきた写真を見る。黒いショートボブの女がどこかを見上げている写真だった。「この女がじっとフジキドのヤサを見上げていたから、一応調べておいたよ。名前はエーリアス」「偽名だろ、それ」「フジキド関係者なら警戒しておくに越したことはないよ」確かに。

「それと、これも伝えておいたほうがいいんだろうけど…」親父は何かを言いあぐねている。「フジキド、なんだか腑抜けているみたいよ」「は?」親父は写真を更に出す。そこにはどこからか隠し撮りしたテレビを見ているフジキドの写真だった。

親父は更にもう一枚、同じ写真を出す。同じ写真。同じ写真。しかし、写真の裏の日付だけは進んでいた。「こいつ…まさかずっとこの状態なのか?」「ほぼ。食材なり買い足しに出かけなければ殆ど観葉植物よ」「…」「さらに、外に出たら出たで自己犠牲の他者救済。もはやセンコ花火と同じよ」

「……」「やることやって、満足したんだろうねぇ」オレは、ソファにもたれかかりため息を一つ。胸の中に渦巻くのは、苛立ち、失望、そして恥。奴を殺すためにカラテを鍛えたのに、肝心の奴は鈍っている?そんな奴の首を墓前に供えたところで、センコになるのか?弔いになるのか?

「この分じゃ、放っておいても勝手に死にそうだけど…どうする?復讐を、続けるのか」情報屋の親父は、ただの情報を買った客でしかない俺に、まるで確認をするかのように聞いてくる。自分が暗殺の依頼をしたわけでもなかろうに。じぃっとオレの目を覗き込んでくる。

「…いや、やる」他人に先を越される前に、殺す。「…よかった!なら景気づけに一杯奢ってあげよう!オネェチャン!この人に軽めの奴を一杯!」「オイオイ。酒の匂いで気づかれてアンブッシュを仕掛けてきたらどうするんだ」「相手は鈍っているんでしょ?なら大丈夫よ!」

その時、頭に酒がかかった。横を見ると、バニーオイランが躓いて転んだらしく、オボンがひっくり返っていた。どうやら、オレの酒をオレは浴びるように飲んだらしい。「アーアー!勿体ない…」親父は自分のオシボリでオレの頭を拭いてくる。転んだバニーオイランもだ。

「早いとこ終わらせてく…ッ!」その時、オレの中で第六感めいた何かが警鐘を鳴らした。「イヤーッ!」即座に立ち上がり、バク転回避。距離を取り、バニーオイランを見る。「ドーモ、エーリアス=サン」そこにいたのは、バニーオイランコスチュームを着たエーリアスだった。

「アイエエ!?」親父も気づいたのか、その場を離れて何処かに走り去った。「チッ!ナンシー・リーにバレたのか!」おそらくそこらあたりだろうと、アタリをつけ、カラテを構える。追跡されない様に、まずはこの女を仕留める。体を海水に変えようとした瞬間!

「グワーッ!?」オレの体が痙攣し始めやがった。体がうまく動かせない。海水に変わろうとした肉体が戻り始め、肉の肉体になる。「これは…!」エーリアスを見る。奴は、コメカミに指を当ててこちらを凝視する。「面倒なジツを…!」「どうかしましたか、お客様」黒服がオレに声をかける。

「下がってろ…!」黒服を下がらせようと手を出すと、黒服はオレの手を掴む。「残念ながらお客様、当店で問題を起こされた場合、ペナルティの支払い後に退店していただかなければなりません」「有り金全部だろ!勝手にもってけ!」財布を投げ捨てるも、黒服は拾わない。「ペナルティは万札ではありません。オヌシの命だ」そこで、ようやく気付く。この声は。

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」そこにいたのは、黒服の恰好をしたニンジャスレイヤーだった。「フジキド…!」「イヤーッ!」「グワーッ!」オレが離れる前に、奴は掴んでいたオレの腕をチョップで切断しやがった!「グッ!」バックステップでニンジャスレイヤーから距離を取る。

エーリアスは未だにオレにジツによる阻害をしてきている。このままじゃ、失血死が待っている。ニンジャスレイヤーは切り落としたオレの腕を後方に投げ捨て、カラテを構える。そして、オレに襲い掛かってきやがった。「イヤーッ!イヤーッ!グワーッ!」捌こうとするが、片手では捌き切れない。

「イヤーッ!」跳躍し、店の壁を蹴って距離を離す。奴も跳躍して俺を追いながらスリケンを投げてくる。CRASH!CRASH!スリケンは店の装飾や備品、ライトを破壊している。無茶をしながら回避がいつまで出来るか…!ZZTT!「ハッ!イヤーッ!」後方から響いた異音に気づいた俺は回転して躱す!

そこにあったのは、スリケンで切り落とされて露出したミラーボールの電線だった!あのまま気づかなければ、感電していただろう。「同じ手を食うと思うな!…同じ手?」口から出た言葉に、オレは違和感を覚えた。同じ手?俺は前にニンジャスレイヤーに感電させられた?初めて戦うのに?

オレの隙を見逃さなかった奴は距離を急激に縮め、突きを放つ。オレの心臓を貫く気か。「イヤーッ!」突きの手を蹴り上げ、奴のバランスを崩す。「グワーッ!」次の瞬間、崩された勢いのまま奴はオレの顎を蹴り上げてきやがった。「グワーッ!」バランスを崩し、オレは地面に墜落。

「ハァー…!ハァー…!」失血がさらに酷くなり、意識が途切れ途切れになる。ニンジャスレイヤーはオレの目の前に降り立ち、足を上げる。頭を踏みつぶしてカイシャクする気か。だが…「フッ…」オレは笑った。笑ってやった。なんたって…「間に合ったんだからな…!」

ドッと何かが肉に刺さった音がどこからか響く。ニンジャスレイヤーは彼方を見た。エーリアスがいる場所を。「慣れねぇことはするもんじゃねぇな…」エーリアスの側頭部に、ある物が刺さっていた。カウンターにあったアイスピックが。「千切れた腕を無理やりジツで動かすなんざ…!」

エーリアスは、オレの千切れた腕部分以外が海水化しない様にジツを使っていたのだろう。実際、いくらオレの体を海水にして仕切り治そうとしても、出来なかったのだから。だが、そんな時になぜか確信めいた物がオレの胸中に生まれた。千切れた腕ならなんとかできるのではと。

そうして全身の海水化を行いながらも、腕の方に意識をほんの少し裂けばなんと動かせた。そうして、腕を何とか武器があるだろうカウンターまでいかせて、アイスピックを牽制代わりに投げたら、なんとエーリアスの頭に命中したわけだ。

エーリアスは目を見開いたまま、前に倒れると爆発四散した。ニンジャスレイヤーは、それを見て固まったままだ。オレは、立ち上がってカウンターに飛び乗り、海水化させた腕を体にくっ付け、傷を無くす。「まあ、これで少しはわかったか?俺の怒りと復讐心は」

ニンジャスレイヤーの目が俺を射抜いた瞬間、奴の全身から黒い炎が噴き出し、まるで獣めいた前傾姿勢の構えを取る。「ニンジャスレイヤー・アブノーマル・リアクション・アゲンスト・カラテ・アージェンシーか」奴が追い詰められた時になる状態。仲間を殺されて怒り狂ったか?

奴は先程以上の速度でこちらに飛びかかる。荒々しく殺意に満ちたジュー・ジツ。体を海水化し、店内外を流れる水を貯え、迎え撃つ。SPLASH!SPLASH!奴の一撃がオレの体に当たるたびに、まるでダイナマイト漁の如き水しぶきが飛び、オレの体が減る。

「イヤーッ!」オレだってされるがままではない。反撃の拳を放ち、奴の体を弾き飛ばす。CRAAASH!奴は壁に叩きつけられ、そのまま壁を崩しながら奥に消える。すると、次の瞬間別の壁からトビゲリ貫通し、オレの胴体を貫く。「勝てると思っているのか!ヌゥ!?」その時、火傷の痛み。

体を見る。海水化した体は何事もないように見える。だがその中、オレの体を透かして見る。驚愕した。酷い火傷を負っている。骨すら見えかねない重症。いや、それどころか何か、オレの中で重要な位置を占める何かが焼かれている感覚に襲われる。これ以上、奴の攻撃を喰らうのはマズイ!

「イヤーッ!」奴の攻撃で火傷を負った部分を捨て、体に新たに水を取り入れ、傷の部分と入れ替える。肉体の変換。傷の廃棄。火傷は無くなった。しかし!奴はジュー・ジツを振るい続ける。「イヤーッ!」迎撃の一撃を放ち。火傷を負い。体を入れ替える。

負傷、迎撃、負傷、廃棄交換。負傷、迎撃、負傷、廃棄交換。拮抗状態。だが、いつまでこのラリーは続く?今はまだ代わりの水があるから何とかなる。だが、いつまで持つ?さすがのネオサイタマの水道局も長時間の漏水に気づかないわけがない。そうなれば水を止められ、オーテ・ツミだ。

何か、この状況を打破できる。何かが必要だ。この建物内をオレで満たして窒息させるか?いや、そうなる前に奴はカラテで建物を破壊して脱出するだろう。さらに、その際に振るわれるカラテで体のどこを焼かれるか分かったものではない。

奴の、奴のカラテを上回る何かか、カラテに関わらない何かが必要だ。何か…!辺りを見渡し、感覚を広げる。その時、何かが引っ掛かる。何か、感覚に引っかかるものが…「…!ハッ!」オレは体を戻し、手を奴に向ける。「イヤーッ!」集中し、奴の腹に向ける。そのまま上、喉の辺りに。

先ほどまで暴虐的なジュー・ジツを放っていた奴が、突如苦しみ始める。「さっきのトビゲリやら何やらで、随分オレの体だった海水を飲み込んだみたいだな!」さっきの切り落とされた腕を操った時の応用、なのだろう。オレは、オレの体だった海水を、切り捨ててもしばらくの間は動かせる、ようだ。

その海水を、メンポの隙間から奴の腹の中に入っていた海水を操って奴の喉、気管の部分で留まらせた。「流石のお前でも…ハァーッ…自分の体の中じゃどうしようもないだろ…喉を塞げば、チャドーの呼吸も出来ないだろうし…皮膚呼吸とかしてないだろ?」

「ゴボボーッ!」叫び声を上げ、暴れ狂いながら奴はこちらに飛びかかってくる。「さっさと!窒息しろ!そして死ね!死んでくれ!」後ろを向きながら離れ、奴と距離を取る。「ゴボボーッ!」カラテを振るい、黒い炎を纏ったスリケンを投げ、店を破壊しながらこちらを追跡してくる。

「ゴボ…!」そして、ついにその時が来た。奴の体から出る黒い炎が消え、そして前のめりに倒れた。「ハァーッ…!ハァーッ…!」大きく息を吐き出す。まだ、奴の喉に海水を留めている。まだ、死んでいない。微弱な血流の動き。生きようと足掻く奴の鼓動を感じる。

「ナニヤッテンダオラー!スッゾコラー!」その時、オレの後ろから店の入り口に立っていたバウンサーが、チャカをこちらに向けてきた。オレと奴の戦いが終わるのを待っていたのだろう。「いいところに来た。そのチャカ貸してくれ」「トマレオラー!」BLAM!BLAM!BLAM!

「アイエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」バウンサーは弾丸が頭を貫通しても死なないオレがニンジャと気づき、チャカを落として腰を抜かした。「借りるぜ」落ちたチャカを拾い、ニンジャスレイヤーに向ける。

BLAM!BLAM!BLAM!奴の脳天に数発。飛び散る血液。「…」そして、奴の体は爆発四散した。「…クッ!ハハハハハハ!」オレは笑いながら、ダイノジに地面に寝転ぶ。「終わった!終わったぞ!奴を!ニンジャスレイヤーを殺した!」ようやく、ようやくオレの復讐は終わった。

「ハハハハ…」酷く、酷く体力を消耗した。そのせいか眠くなり、瞼が重くなる。「ハハ…あ…?」少し眠って体力を回復しようとしたオレの目に、ある物が見えた。奴が破壊した天井の一部、そこに隠されたカメラと、集音マイクがあった。そのカメラのレンズは俺を捉えていた。

「なんだあのカメラ…?なんで俺を…オイ…バウンサー…アレは…」首を動かし、バウンサーに聞こうとする。だが、そこにいるはずのバウンサーの像が歪む。まるで蜃気楼のように。「何が…」首を動かし、死んだはずのニンジャスレイヤーの爆発四散跡を見る。それも歪んでいた。

「クソ…なにが…まさか別のニンジャが…」立ち上がり、店から逃げ出そうとする。しかし、体が動かせない。「チク…ショウ…!」そうして、オレの意識は途絶えた。

◆◆◆

ベッドの上で、目を覚ます。窓のカーテンの奥から下品なネオンの輝きが漏れ、酷く眠りの質が下がっていることに苛立ちを覚える。おかげで頭に霞がかかったかのようだ。ベッド横のテーブルに置いてあるヨロシサンの頭痛薬に手を出そうとして、突然腕に走った痛みに顔を歪める。

腕を見ると、酷い火傷があった。だが、寝る前に火傷を負うような何かがあったか?こんな酷い火傷を。しかしその時、ある物が頭に思い浮かぶ。「ニンジャスレイヤーの…黒い炎?」それが何故か、頭の中で像を結ぶ。

だが、何故そうだと思った?奴とはまだ戦っていないのに?「…わからない」結局、頭痛薬を飲まないまま、シャワーを浴び、外に繰り出す。今日は、確か酒場で情報屋の親父と会うんだったか…?「…いや」今日は、ヤクザクランの下っ端の親父と会って話を聞くんだったか…

その時、オレは酷いデジャヴを感じた。情報屋の親父の顔と、ヤクザクランの下っ端の親父の顔が瓜二つだったのだ。「どういうことだ…?」オレの、オレのこの記憶は…?なんなんだ…?

◆◆◆

「まったく…なんだその体たらくは」「ハイ、スミマセン…」「たかがあの程度のカラテでそのザマとは…それでやれるのか?」「やります!次はこのような失態はしません!」「それで?次は何をやるかわかっているな?」「はい。ユカノとフジキドの組み合わせですね」

「わかったならやれ!貴様の献身を見せろ!」「ヨロコンデー!」


「セブン・デイズ・オブ・リベンジ、ワン・モーメント・オブ・フリーダム」#2 終わり。 #3 に続く