私が外国語を話すときの方言や訛り

先日、英語圏の高校や語学学校の留学生担当の方とオンラインミーティングをしました。イギリス、アメリカ、カナダの方と英語で話をしたのですが、国が違えばもちろん、同じ国でも地方が違えば、英語が違うように聞こえるということを久しぶりに感じ、イギリスの学校の方から、「オーストラリアで英語の勉強をしたでしょう」と言われ、久しぶりに「外国語の方言や訛り」について気になったので、今日はそれについて書いてみようと思います。

私は言語学の研究者ではありません。これから書くことは私が個人的に思うことです。

私が話す英語

私は、オーストラリアに留学するまでは、完全にアメリカ英語でした。アメリカのドラマや映画が大好きでずっと見ていたし、アメリカの音楽が好きで、アーティストのインタビュー動画などを何度も何度も繰り返し見ていて。

オーストラリアに行き、オーストラリア英語になりました。オーストラリアに行く前、オーストラリアに行くことになった私に、「オーストラリアに行ったら英語が訛るね」なんて言う人がたくさんいました。

そしてオーストラリアに行き、しっかりオーストラリア英語を身につけて帰ってきました。オーストラリアに行く前に覚えた単語は、アメリカ英語でいうこともあるのですが、オーストラリアで覚えた単語は、オーストラリア英語を使い、母音の音がオーストラリア寄りになっているようで、Hello. How are you? と、挨拶をしただけで気づかれます。

そして、私がいたのはオーストラリアの中でもまたさらに珍しい州だったので、オーストラリア人にも、たまに「どこで英語勉強したの?」と笑われることがあります。バカにされて笑われている感じではなく、興味を持ってもらえる感じです。

日本で言うと、東京でも大阪でもなく、沖縄に留学したような感じでしょうか。

私が学んだフランス語

フランス語に関して言うと、話すレベルまでいっていないのですが、私が勉強した場所は、カナダのモントリオール。使う単語も英語の影響を受けていたり、イントネーションがちょっと違ったり、数週間で気づいたのはそのくらいですが、私が日本の大学で習ったフランス語の音とは少し違いました。

私が学んでいる中国語

私が今勉強している中国語は、台湾で使われている台湾華語です。多くの人が大学で第二外国語として学ぶ中国語とは違い、簡体字ではなく繁体字を使うのが、すぐにわかる大きな違いです。

私の日本語

私は、かなりきつい尾張弁(名古屋弁)です。普通に喋っていても、怒っているのかと言われるような話し方です。イントネーションも標準語と違いますし、使う単語や語尾も違います。

標準語ではなくて困ったことはあるか

このように、私は日本語でも標準語を話すわけではありませんし、これまで私が習ってきた外国語はどれも、多くの人が第二外国語として学ぶ言語ではありますが、日本で一般的に使われているテキストで学ぶ言葉とは少し違います。

私は普段名古屋弁で話しますが、日本のニュースを見ていて自分の方言が原因で理解できないことはありません。逆に東京の人が、名古屋弁を理解できないことはあるでしょう。でも、こちらが気をつけて話せばコミュニケーションに困ることがありません。

英語に関しても、オーストラリア英語で困ったことはあるかというと、困ったことはありません。

標準語ではなくて良かったことはあるか

逆に、よかったと思うことはあります。TOEICのリスニングでは、アメリカ英語、カナダ英語、イギリス英語、オーストラリア英語で話されるのですが、オーストラリア英語がわかるようになってから、比較的近いイギリス英語も聞きやすくなりました。TOEICクラスで講師をしていて、オーストラリア英語が苦手という人が多いような気がするので、その点は良かったなと思います。

また、私がオーストラリア英語で話せば、初対面の人とはだいたい私がどこで英語を学んだかという話になるので、良い会話のネタになります。ビジネスにおいて、やりとりをしたり、人間関係を築くのに、私の訛りが原因で問題が起きたことはありません。

英語の訛りを気にする方も多くいらっしゃいますが、日本語の癖が出るのとは違い、いい意味で話し相手の注意を引くので、決して悪いことではないと思います。

私が大事だと思うこと

結局、方言や訛りは大きな問題になることはないと思います。あったとしたら、いじめです。

最終的にオーストラリアに住んだり、オーストラリアの企業や人と仕事をすることになれば、むしろオーストラリア英語ができる方がいいと思うし、実際に生活の中で英語を使う場合、英語で話すのは英語圏の英語ネイティブとだけという人は少ないと思いますし、そうなると訛りがあるのは自分だけという考えは当てはまらなくなります。オーストラリア英語を使ったり、母国語の日本語の影響が出てしまうような私が、英語を話していて困る時の原因は、多くの場合、訛りや発音ではありません。語彙力が足りず思い通りに簡潔に言いたいことを伝えられなかったり、表現のニュアンスが間違っていて誤解が生じたりということの方が深刻な問題になりえます。

・語彙力を上げる
・基本の発音やイントネーションに気をつける

結局、この2つでカバーできてしまうと思うので、ネイティブのように話せないから通じない・・・という心配は必要ないと私は思っています。

しかし、私でも聞き慣れない訛りは、集中して聞いたり、たまに聞き直したりしないといけないので、カバーできる部分の英語力を上げられるよう、まだまだ継続的な努力が必要だなと思いました。


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