自分の可能性を広げるための占星術

ぼくは昔から心理学には興味があった。
心理占星術と言われるものも盛んであるけれども、占星術が扱う「心理」というものは、一般に意味されているのよりも範囲が大分広い。
ホロスコープから心理を見ると言っても、それはその人の内面だけを捉えるのではなくて、その人が招き寄せやすい人々や出来事の性質のような外界についても読んでいくことになる。

ホロスコープでその人の願望だったり、意欲的になれること、趣味趣向を知ることができるけど、それはいわゆる人間の「内面」や「心」とは、ちょっと違っている気がする。
それは自分の内側に閉じられているものではなくて、ある種人生の構造を示しているものだと思う。
だから、ホロスコープという自分が持って生まれてきた「構造」を知って、それに沿って生きていけば、何事もスムーズに進むし、自分に合っていることを実現しているということで、高い満足感を持ちながら生きることもできる。

幸せな感じを強く持っている人というのは、たぶん自分に正直に、シンプルに生きている人だと思う。
というか、自分の本心をよくわかっているから、世間体に無意識に支配されて、振り回される度合いが小さいのだ。
いわゆる社会的に成功しているとされる人ほど、ホロスコープの特徴を露骨に再現した生き方をしているとよく言われる。
ということは、そういう人たちは、あまり余計なことを考えないで、生まれ持った自分の素質に素直に従う能力が高いのだと言える。

葛藤に満ちているように見える、ホロスコープがハードな配置の人であっても、それが本来の自分の在り方に近いということになるので、そんな人生を生きるのも不幸なこととは到底言えないのだ。

そこで重要なのは、育ってくる中で、或いは社会状況の影響を受ける中で、周囲の環境から刷り込まれた思い込みをいかに排除していくのかということだ。
占星術を使うことは、自分に対するいろいろな思い込みや偏見を取り去って、本来持っている自分の可能性を広げていくのに有効だし、吉凶を判断するだけの一般的に思われているような「占い」以上のものを目指すべきだと思う。







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