クローズアップ

画像1 '58の発表以降、いくつかの仕様変更を経てほぼ完成系となった'62のジャズマスターです。
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画像4 ボディー全体にびっしりとクラックが入っています。
画像5 クラックはボディーを横切る方向のものが目立ちますが、これはアルダー材が木目方向に収縮したためと考えられます。
画像6 フローティングトレモロは全体的にエッジの立ったスチール製でクロームメッキ。くすみはあるものの錆びてはいません。プレートは約1mmと現行リイシューよりも薄いのが特長です。
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画像8 トラスロッド付近のピックガードは面取りされていますが、ピックガードの浮きもあり、これを利用してネックを取り外さずにトラスロッドを調整するのは難しいです。
画像9 クレイドットのポジションマーク、指板も大分削れています。
画像10 ピックガードは経年でかなりの収縮がみられます。この時代はセルロイド製のピックガードを利用していますが、経年で変形しているものがほとんどです。
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画像12 塗装はイエローの着色層、ウッドシーラー(吸い込み止め)層、その上にニトロセルロースのサンバーストとなっています。最後はクリアーコートで仕上げており、サンディングシーラーは使われていません。
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画像14 ボディー裏からは材の継ぎ目が分かります。センター2ピースではなく、低音弦側に少しオフセットされた2ピースです。クラックの方向は必ずしもボディーを真横に横切っているわけではなく、ボデイーの収縮によって斜めになったりもします。
画像15 ビンテージフェンダーに多いネック裏の変色が発生しています。
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画像18 指板のエッジが大きく削られており、とてもスムーズな握り心地となっています。フレットの削り方に特長があり、エッジがありません。稀に1弦などが指板から落ちる「指板落ち」の問題が発生します。
画像19 溝の切られたサドル。サドルは3種類あり、1-2弦は溝のピッチが狭く、3-4弦、5-6弦と広くなっています。
画像20 プレートに刻印されたパテントナンバーは「#2,972,923」。ストラップピンの位置はボディーの中心よりも少し低音弦寄りにセットされています。

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