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5月20日 太陽双子座入り(小満)-自分らしさを保ったまま周りの考えを取り入れるとき-




太陽牡牛座シーズンからのおさらい


5月20日 22時00分に太陽双子座入り(二十四節気では小満)をむかえました。2週間前の立夏から
東洋の暦では夏に入り、フェーズが切り替わっています(西洋占星術では、太陽双子座の季節は春から夏の繋ぎの役割を果たすときです)。

春は冬眠していた生き物が顔を出すように、エネルギーをまず目覚めさせる季節です。それに対して夏は、自分の喜びを表現して、周りに変化や影響をもたらす「創造」の時期にあたります。
 
1ヶ月前の牡牛座の季節(穀雨)では、好きなことや没頭したいことが自分の人生にとってどれほど重要かを確認してきました。さらに2週間前の立夏では、その好きなことを分かち合うために、新しい世界の扉を開こうと奮闘してきたのです。
 
好きな思いが強いほどに、よっぽどの自信がなければ、内に秘めておきたいと思いがちですが、「知識や技術よりも熱量こそが誰かを動かす」と
勇気をだして、自分のエネルギーを表現することで、春分以降に新しく始めたことを少しでも早く自分に馴染ませようとしてきました(牡牛座=根付かせる/確かな体感を得る)。
  
それを受けているのが、今回の太陽双子座入り(小満)です。気温の上昇とともに活動的なエネルギーが高まり、わたしたちの内側も熱量で満ちてきます。

しかし物理的にも精神的にもまだその熱さに慣れておらず、扱いづらく感じることも。心身ともに熱を発散させて、エネルギーを循環させることが6月21日 夏至までのカギになるでしょう。

   

季節という視点で見た双子座の役割


以上は二十四節気の視点で見た5月20日~6月21日ですが、西洋占星術から見ても、双子座は循環の星座です。双子座が循環させるのは、情報・知識・言葉。

情報をどんどん取り入れて自分なりに使ってみて
さらにその知識を他の人にも伝える季節です。

春分の頃に始めたことはより成長し、同じことに興味を持っている仲間と繋がれるかもしれません。これが来月の夏至=太陽蟹座の季節以降の基盤にもなります。そのため、外の世界からの様々な刺激をヒントに、今年度取り組みたいことを改めてまとめておくと、双子座〜蟹座の季節の移行もスムーズです。  


太陽双子座入りのチャート解析

出典:Lunation note 牡牛座新月編

   
ではここからは、太陽双子座入りのチャートを見てみます。まずは基本的なデータの羅列から。

太陽双子座:牡羊座シーズンで始め、牡牛座シーズンでじっくり楽しんだことをより成長させる季節。周囲から情報収集をして、自分なりに考えたアイデアを共有する枝葉を伸ばすとき。

太陽5ハウス:熱意を持ってアイデアを伝えることや、遊び心を持って楽しむことがポイント。伝えるまでは行かなくても、対外的に実行している様子を見せることが大切。

アセンダント(テーマ):山羊座サビアン15度「子供病棟にあるたくさんのおもちゃ」
自分の喜びを共有したり、新しい情報を活用するにあたって、必要な意識・行動とは、誰でも活用できる良いものを作ることや、精神的に健全に過ごすために手助けすること。

MC(ゴール):蠍座サビアン6度「ゴールドラッシュ」自分が大切にしたい道に集中して、たとえ冒険してでも貪欲に追求することを目指していくこと。

このようにザックリ見ただけでも、今年の太陽双子座の季節は、自分が考えたアイデアや楽しいと思っていることをまずは出していかないと、循環も始まらないことがわかります。

太陽が位置する5ハウスは、自分の意志や嗜好を他者に見てもらってなんぼの場所ですが、それは同時にいろいろな反応や意見に晒されることを意味しています。5ハウスで表現するものは、けっしてマイルドではなく、やや尖った印象のものです(本人にそのつもりがなくてもクセ強めと映るかも)。

 
そのため人によっては、「好きな思いが強いからこそ、よっぽどの自信がなければ内に秘めておきたい」「いろいろな反応があると自分の軸がブレちゃうし、それをどう処理するのかわからない」と感じることもあるでしょう。

これが牡羊座5ハウスとかだったら、他人に何て言われようと関係ないでしょうが、今回は双子座なので、いろいろな選択肢が与えられることで、考えがアチコチに飛んでしまうことはあるかもしれません。


ポイント① 太陽と木星/金星 コンジャンクション

しかし、そのリスクを冒したとしても、ここから1ヶ月間は、自分の考えを表現しながら、周囲からの意見や情報も取り入れる、双方向のアプローチが必要になります。

その占星術上の理由はいくつかありますが、まず第一に、太陽と木星/金星がコンジャンクションしている点です。木星/金星は太陽とサイン違いでまだ牡牛座にいますが(木星は26日に双子座入りします)、最終段階の牡牛座は、「自分の感性や好みを独りで味わうだけじゃなく、ステキな才能として世に出す」というテーマに向き合います。木星=シェア、金星=魅力アピールなので、まさに本領発揮といった感じです。

つまりこの配置だけでも、木星/金星牡牛座=自分の感性が捉えた良いと思うものをシェアすべく、太陽双子座=言葉や会話でわかりやすく伝える(発信する)ことの重要性がハッキリ示されているのです。

ポイント② 太陽と冥王星トライン


さらに、太陽は1ハウスの冥王星とトラインですから、世の風潮に負けない自分の内側から湧きあがるビジョンを嘘偽りなく示すパワーに溢れているでしょう。
 

ポイント③ 太陽とセドナ合/セドナ双子座が示す課題 


一方で、自分本来の感覚や意志とは異なる、新しい情報をどう取り入れるか?周囲とどうコミュニケーションを取るか?ここに恐れも感じやすいときです。これは、太陽と小惑星セドナのコンジャンクションが影響します。

小惑星セドナとは、簡単に言うと、今の社会とは相容れない先見の明や未知の価値観、それに伴う孤独感を表しています。セドナは1つの星座に滞在する期間が長く、双子座には40年以上も居続けます(軌道の関係で星座によってバラツキがあるようです)。

セドナ=わたしたちが直面する未知の価値観(水面下に流れる問題とも言えるかも)だとすると、双子座=多種多様な情報の取り扱い・言葉のやり取り・コミュニケーションについて、新たな活路を見いだすときだと考えられます。

まあ、数十年単位の話なので、今だけの話ではないのですが、やはり太陽が重なる双子座の季節は、とりわけ表面化しやすいかもしれません。

特に今年は木星も通過しますし、来年再来年には天王星も通過するので、数年中に全く新しいコミュニケーションツールやそれに対する議論が生まれる可能性もありますね(天王星=科学ですし、誰でも使えるメタバース的なツールとか?)。


【セドナについてはこちらの記事が勉強になります】


ポイント④ 水星とIC コンジャンクション


そして、双子座ルーラー・水星の位置も見過ごせません。水星は牡牛座でICにピッタリ重なっています。牡牛座=本来の感性や感覚/IC=いつも心の真ん中にある世界観なので、やはり優先するべきは、自分自身の軸なのです。

しかし、牡牛座(=自分だけでじっくり楽しむ)の次が双子座(=情報を介して周囲と繋がる)であるように、やっぱりそれだけだと発展や成長には限界があります。

なぜならわたしたちはひとりでいるだけじゃ、
自分の本質に気づきにくい生き物ですし、人や社会との繋がりを介して、何気なく貢献できたときに地に足がしっかりとついた安心感を得られるものだから。

ちなみに、ICから始まる4ハウスは、相手の心(価値観)に歩み寄ることで、自分の居場所を獲得する場所です。そして、今回のアセンダント山羊座も、自分の能力・スキルで貢献することで、居場所や立ち位置を獲得する=現実社会に根を張る安心感を得られるのです。


まとめ


自分の考えと相手の考え、今までのアイデアと新しいアイデア、自分が楽しむことと周囲に貢献すること─。
 
これらの相反するものをどう出会わせて、ふたつをひとつのチカラにしていくか?そのカギは、わかりやすい言葉や柔軟なアレンジ力(つまり双子座エネルギー)が握っているのですね。

牡牛座の季節で確認した「自分らしさ」を軸に、そしてそのときの気づきをさらなる確信へと変えるために。「自分らしさ」が他の人との新たな繋がりを生み、夏至以降も安心して、目標目的へ邁進できるように。

良いバランスを保った双子座の季節を過ごしていきましょう。


太陽双子座入りについてはコチラでも解説しています。牡牛座新月から始まるムーンサイクル(8つの月相)との繋がりも必見です!


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