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2024年7月6日 蟹座新月図から、東京都知事選の行末を考えてみた

7月6日 7時57分に蟹座新月をむかえます。東京ではこの翌日に都知事選があり、都民としても、一占星術家としても、大変注目をしています。

私個人としては、石丸伸二氏を推したいと思っているので、同氏がどこまで食い込めるのかをホロスコープから考えてみたいと思います。

【石丸伸二氏 政策】


【候補者による討論会(サムネの煽りすごいですが(笑)、中身は真面目な解説もあり、わかりやすかったです)】




7月6日 蟹座新月図

まず、全体的な傾向としては、「仲間(組織)」「既成概念からの脱却」「個人の主張」これらがキーワードになっています。

新月 蟹座サビアン15度
「豪華な食事を楽しんだグループの人々」
=家族や仲間が安心できる場所を作る 

新月 11ハウス
=個と個で繋がり連携しあう
=個人の能力が試される
=前列にとらわれず考える
=ひとつの理想のために連携する

ASC(テーマ=国民の行動にあがりやすいこと)
獅子座サビアン26度「虹」
=人生の意義や自分の意志を堂々と主張する


新月図の大枠を見る限り、とても未来志向で解放感にあふれた、そして情熱的なチャートです。

新月11ハウスとは言え、蟹座なので、「安定的な組織による連携」とも読めますが、実は今回の石丸陣営の選挙活動の様子にも、当てはまる要素が多くあります。

まず、彼は無所属・無派閥で出馬しており、文字通り、どこの党の応援も受けていないこと(“文字通り”としたのは、無所属としながら実際はそうじゃない人がいるからです)。

彼を一躍有名にしたのは、安芸高田市長時代のYouTube動画ですが、それを見て彼の意志に賛同した人々が、今回の選挙のボランティアに名乗りをあげ、全国から5000人以上が集まっていること。

選挙活動の資金は、大手企業からの献金を受けておらず、選挙ドットコムを通じた、全国の方からの個人献金が資金源になっていること(6月30日時点で二億円超が集まったそうです)。

なんとも「風の時代」らしく、蟹座の仲間感、11ハウスの個人による連携ネットワーク。まるで占星術の教科書にでも出てきそうな運営体制ですね。

また、彼自身の政策方針や、安芸高田市長時代も含めて、市民や都民に求めていることも、実に11ハウス的です。

例えば、都政見える化のためYouTubeの活用、都民の声をテクノロジーで集約して政策に反映、東京一極集中から地方との協調・協働へのスイッチ(ニューヨークとシリコンバレーのように、各都市に特色を持たせる案)─など。

また、政治に興味を持って自ら参画し、将来の日本はどうなっていくのか?なぜ今、こういう政策に取り組む必要があるのか?を理解すること。そのために、自分たちひとりひとりが危機感と役割意識を持って行動すること、という精神的な部分をかなり熱心に説いているのも、「11ハウス」的ではないかと思います。


また、新月図で特に目を引くのは、MCに重なる天王星と火星です。MCはマンデン占星術だと、政府機関とも解釈されますし、天王星火星はそのまま革命に火がつくイメージ。

ASC獅子座のパワーも相まって、かなり意欲に燃えた新月図ではあることは間違いないですね。


蟹座新月後の月相の流れ


そして、蟹座新月以降の月相を追うと、「変化変容」「主体性の復活」が、特に7月21日 山羊座満月までは大きなテーマになっています。


7月14日 天秤座上弦の月


7月14日天秤座下弦の月は、MCにふたたび天王星と火星が乗っかります。ちなみに、月は天秤座サビアン23度「おんどり」=周りの機を見ながら変化のときを告げる。

月とキロンが向かい合い、キロンは8ハウスと9ハウスの境界線に乗っているので、今まで傷つき、自信をなくしていた心に変化が訪れるときですね。キロンの傷は土星の躾によるものとされ、個人なら土星=親や年長者ですが、社会なら土星=政府や組織です。

また、このチャートには載っていませんが、今のキロンはエリスと重なります。エリスは世に物申す系の小惑星。今まで不当な扱いを受けて傷ついてきたけれど、もう我慢ならん!引っ掻き回してでも一石投じるぞ!という気持ちになりやすい時期です。


7月21日 山羊座満月


それを受けて7月21日山羊座満月は、月山羊座サビアン30度「秘密のビジネス会議」=周りの意見を聞きながら、自らが果たす役割へ舵を切る。

見方によっては、今の権力者が裏で勝手に決めているとも読めますが(月12ハウスですし)、冥王星が重なっているので、やはり過去から脈々と続く混沌からの脱却を期待してしまいますよねー。

天王星と火星はIC合。IC=私たち国民の意識であり、現実的には日常生活の変革でしょうか。火星がいるので、変革につながるトラブルや炎上もありそうです。


ちなみに、今月の山羊座満月は、9月2日の冥王星山羊座入りの伏線です(=11月20日 冥王星水瓶座時代突入の伏線)。

9月2日に冥王星が山羊座へ戻るとき、冥王星はICに重なります。このチャートでは天王星は8ハウス。しかも同日に天王星逆行が始まり、逆行開始時の天王星は11ハウスにいます。

日常生活に大きな打撃か激震。理想を掴むためには自分たちで古い体制を見極め、ひとつひとつ改していかなくてはならないでしょう。

9月2日 冥王星山羊座へ戻る
9月2日 天王星逆行開始


けっきょく、都知事選はどうなるのか

そんな感じで、従来の政治・経済が大きく転換しそうなムーンサイクルではあるでしょう。

ですが、組織やルールによる統率をあらわす土星が8ハウスにいて、新月と協調のトラインなので、結局は現状維持の可能性も捨てきれません。

8ハウスの海王星=私たちの集合意識がどっちに流れているかによって、8ハウスが何を表すのか(政府や外国企業の利権が高まるのか、私たち国民が痛みから解放されるのか)も変わるでしょう。

7月6日 蟹座新月


ですが、今回の新月は土星トラインの他に、天王星と緩く重なる火星ともセクスタイルでつながり、小三角形を形成しています。火星が率いているので、たとえ既定路線という結果になったとしても、私たちの中に芽生えた社会を変えたいという火種次第では、また別のやり方も生み出せるかもしれません(個人的な考えでは、石丸伸二氏自身にも、そういう計算はあるんじゃないかと思います)。


というわけで、もしも東京にお住まいで、選挙に行こうか迷っている方は、まず選挙に行きましょう。誰でも同じじゃない?と思っている方は、冒頭に貼った動画を最初だけでも良いので、見てみてください。

正直私も、この壮大な公約(というかビジョン)を本当に実現できるのか未知数だなぁとは思いますが、今まで誰に入れても変わらなかったのなら、まったく毛色が異なり、かつ経済のプロである石丸伸二氏に投票してみたいなと思っていますよ。

なんだか、政治の話をするのはドキドキしますね(笑)。でもいつもと違う切り口でホロスコープを読むのは、とても刺激的で楽しかったですˆˆ

ちょっとバタバタしているので、できるかわかりませんが、次回は石丸伸二氏と小池百合子氏の出生図を比較してみたいと思います。あまり期待せずにお待ちください!


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