国慶節につき、中華人民共和国の始原図

今日、10月1日は中華人民共和国の国慶節(建国記念日)です。そこで、中華人民共和国の建国のホロスコープをご紹介しようと思います。データの出典は、Nicholas Campion先生の"The Book of World Horoscopes"(80ページの061番のチャート)です。本ではプラシーダスで作図してありますが、ここに掲載するチャートはコッホシステムに基づいています。

建国前の日蝕は牡牛座の7度台(数え8度)で、サビアンシンボルは、「雪といっしょにないソリ」です。あらかじめ将来必要なものを用意するような意味があるそうです。共産主義の計画経済でしょうか。この日蝕は始原図では3室にあたり、またネッススも3室にあります。ネッススは7室獅子座の火星・冥王星とスクエアです。情報統制的な意味があるのかなと思います。

アセンダントは水瓶座(共産主義的な意味があるのかなと思います)で、ルーラーの金星は5室蟹座に。天王星は10室射手座のカイロン及び、12室水瓶座で、アセンダントと合の月のセクスタイルに対し、インコンジャンクトのヨドが出来ています。革命のプロパガンダでしょうか。国民の犠牲により成り立っているようにも見えます。カイロンは政権の傷・負い目かもしれません。月は12室側でアセンダントと合です。天王星と7室乙女座のジュノーのセクスタイルに対してインコンジャンクトのヨドの頂点です。共産主義的に国を守るプロパガンダと国際関係などに国民が動かされる感じでしょうか。国民は蚊帳の外なのか、世論を形成していると読むべきかどっちもありそうですね。

10室射手座にカイロンがありますが、カイロンを医療して考えた時に、新中国の成立後も伝統医療は残ったということを特筆して良いかもしれません。日本でも西洋から新しい医学・治療法が入ってきた時に、漢方や鍼灸などの伝統の治療法は冷遇された時期がありました(今でも厚労省の役人は漢方が嫌いと聞いたことがあります)、中国でもやめてしまおうかという話があったそうですが、毛主席が良くないものならとっくに廃れているはずだみたいなことを言って残したそうです。今では、西洋医学的な技法とも融合して、ビタミン剤を経穴に注射する治療法とか、漢方の注射液などもあるそうです。

7室獅子座に火星と木星、乙女座にジュノーとバーテックス。同盟や対立する関係において火種は多そうですね。威圧的な感じに主張する感じもありますが、獅子座のなせる技か。

8室乙女座に、土星、パラス、太陽、天秤座に水星と海王星の合、セレスとドラゴンテイルの合が入っています。8室は凄いですね。国民党を倒して奪ったというか引き継いだというか、そういう意味がありそうです。海王星がセレスと合で、2室牡羊座の不和の女神エリスとオポジションなのも、和することの難しさみたいなものを感じさせます。8室に水星も入っていますが、一人っ子政策による子ども殺しなども思わせます。

9室蠍座の金星は火星・冥王星とスクエア。一帯一路とか、資源を求めて外国に進出する様子を表しているように見えます。火種にもなりそうですが、積極的でしょう。

12室の山羊座の木星はどう読みましょうか。富を得るための謀略とか、11室のルーラーなので、グローバリストの謀略という感じもします。共産圏なども表だけではない歴史がいろいろあるみたいですし。

なお月と天王星はアウトオブバウンズと呼ばれる赤緯が極端な状況でした。

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