南アルプス南部 聖岳→光岳 縦走ツアー
2023/05/03〜 4泊5日のツアーで案内してきました。
この山域はアクセスも遠く、山中に入ってからも遠い。
看板の少なさ、電波の少なさ、山小屋と山小屋の間の遠さなど挙げてもどこをとっても奥深さが特徴的。観光地化が進んでいる他のアルプスと比べて玄人向けの山域になる。
◾ 南アルプス南部エリアとは?
まず日本アルプスというと
・北アルプス(南部・新穂高折立・後立山連峰・立山剣)
・中央アルプス
・南アルプス
と、区分けできる。
🌀北アの飛騨山脈は広大なのでパート分けされて考えるのも分かる。
🌀南アルプスというと、北岳や甲斐駒ヶ岳など北部の山域に親しみのある登山者は多いだろう。塩見岳までを北部、それより下を南部と棲み分けした際に、雰囲気はガラリと変わる。南部の山域は、その遠さから修験道の痕跡が非常に少ないエリアになる。しかし、1,000年以上前から人々が山とともに暮らしていた生活圏の歴史や文化が残る地域でもある。これがまた面白い!
◾南アルプス南部の手付かずの自然へようこそ
今回ご案内したのは信州側から登る南アルプス南部の名峰たち。
残雪の残るこの時期にしては、今年は雪が少なく、また雪融けも早く、樹林帯の夏道が見えていない雪に覆われたルートは道迷いしやすく、雪の重みで倒れ込んだ樹々の間を進むので歩きづらく、そのためこの山域に精通したガイドが案内する意義のあるコンディションだった。
◾ツアー山行 詳細
ガイド2名、ポーター3名、参加者3名。計8名の隊
参加者は現役の方が多く、なかなか長期休みが取れないなか充実したGWにしたいという思いでこの山域にお越しになってくださった方々でした。
<行程>
5/3 西沢渡キャンプ場泊/DNR:鹿焼き肉
5/4 聖岳登頂後 聖平小屋泊/DNR:ボローネーゼパスタ
5/5 上河内岳・茶臼岳・光岳 稜線縦走後 光岳小屋泊/DNR:養生カレー
5/6 聖光小屋へ下山
<天候・オーバーオール>
一週間前の予報では、稜線縦走予定のDay3が雨という悪天予報だったが、日本海側から迫る低気圧の進路は遅く、5/6 Day4 下山したあとから帰路につくだけの最終日にかけて降った。一度雨が降ると降水量が半端ないこの地域らしく、最終日は土砂降りの雨となった。なんと言っても、山中にいる間は一度も降られることなく、雨具を着ることなく済んだのが一番大きかった。
DATA
総距離 35km
累計標高差 4000km
登頂ピーク 7峰
今回ご参加いただいた方、登頂おめでとうございます。
大きなツアーで食料の買い出しや準備も大変でしたが、ツアー大成功したのでホッとしたGWでした。最終日の聖光小屋では靴を洗ったり、久々のシャワー浴びたりリフレッシュできた。今年も遠山郷登山口が多くの人で賑わうことを願う反面、事故など起きませんように。
聖岳3013m
南岳2702m
上河内岳2803Mm
茶臼岳2604m
易老岳2354m
光岳2591m
イザルガ岳2471m
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