見出し画像

アートプラネタリウム「星と歩く」

台風一過の晴天…によってもたらされた炎天下、横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールで開催されている赤レンガ・アートプラネタリウム「星と歩く」というイベントに家族(妻+3歳児+2か月児)で行ってきました。いや、本当に暑かった(笑)←道中、途中からまったく日影がなくなる

プラネタリウム、といえば、部屋の真ん中に投影機があるか否かは別にして、丸天井に星が映り、それを見上げるものを想像する人が大多数だと思います。しかし、このイベントでは、投影機MEGASTAR-IIやプロジェクターが逆に天井に設置され、映像が床に、1000万個の星々は床や壁に投影されるのです。そしてその中を自由に歩くことができます。プラネタリウムと映像を制作したのは、ご存知、大平貴之さん。ナレーションは東京オリンピック2020の開会式でも活躍された森山未來さんです。

画像1

MEGASTAR-IIの星だけでなく、オーロラや流星群、宇宙の果てまで行って地球に帰ってくる映像なども映し出されました。その没入感は半端なく、一度暗くなってしまうと会場の広さがどれくらいだったかまったくわからなくなり、無限の宇宙に佇んでいるかのようです。当然、自分たちの身体にも星が映り、真っ暗なのにどこに人がいるのかはなんとなくわかる、そんな不思議な空間でした。あ、会期中の平日最終回にはライブパフォーマンスも行われるそうです。

私たちが体験したのは12時の回だったのですが、この回は未就学児も入場でき、小さな子たちが声を挙げて星を掴もうとしたりしていました。1日7公演なのですが、最初の3回だけが未就学児の入場を可としていて、その配慮もよかったですね。きっと、静かに雰囲気を味わいながら体験したい人もいるはずですから(まぁ、小学生以上であればどの回でも入場できるので、未就学児不可の回でも静かとは限りませんが・笑)。なお、フラッシュを焚かなければ写真撮影も可能です(自分はカメラを持ち込み忘れたのと0歳児を抱いていたので撮れませんでしたが…)。

一般的なプラネタリウムと違って、解説があるわけではありません。私は天文を生業にしている人間ですから、「あ、オリオン座だ」とか「すばる(M45)あった」とかわかりますし、宇宙の果てまで行って地球に帰ってくる映像も、何を映しているのかすべてわかるわけですが、たとえそんなことがわからなくとも、あの没入感で宇宙の美しさ壮大さに感動し、何かしらを得ることができるでしょう。科学館や博物館等にあるプラネタリウムでは、どうしても説明をしないといけないことが多いのですが(解説を求めてくる人も多いですし)、こういうスタイルもありだな、やってみたいな、と思いましたね(もちろん既にやられている館もたくさんあります)。

イベントは8月18日(水)まで。都道府県境を越える移動は控えなければいけないご時世ですが、神奈川県内にお住まいの方は、残りの会期が短いですが、タイミングが合えばぜひ行ってみてください。もちろん行かれる際は感染対策をしっかりと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?