見出し画像

小室哲哉さんと宇多田ヒカルさんの共通点と違いは何? ハーモニクス占星学への道(7)

ハーモニクス占星学への道(3)でハーモニックチャートの各調波における才能・ポテンシャル診断の項目分けをご紹介致しました。

今回はそれらに基づいて、作詞、作曲またシンガーとしてトップクラスのアーティストの小室哲哉さんと宇多田ヒカルさんのケーススタディ診断をさせていただきます。


70年代からプロミュージッシャンとして活動を始めた小室哲哉さんは、80年代「TM NETWORK」を結成し、リーダー、作曲・編曲・シンセサイザー演奏を担当。80年代後半には渡辺美里(作曲提供)、TM NETWORKのヒット曲も生まれ、90年代からダンスミュージックをメインとして、篠原涼子、globe、華原朋美、安室奈美恵らのヒット曲を作詞、作曲、プロデュースし、レコード大賞曲も量産しております。


音楽プロデューサーの父 宇多田照實と、演歌歌手の母 藤圭子の娘として、ニューヨークで生まれた宇多田ヒカルさんは、1998年12月に作詞、作曲、歌唱の1stシングル「Automatic/time will tell」を出し、2ヶ月でオリコンチャート売上枚数100万枚を突破してミリオンセラーとなりました(私もこの時期購入しております)。1999年3月には1stアルバム『First Love』を発売し、総売上枚数は日本国内のみで800万枚越え、日本国外も含めるとおよそ1,000万枚の驚異的なものでした。2000年代もヒット曲、ヒットアルバムを量産し、全米デビューも果たしております。

そこで2人のハーモニックチャートを描いて、共通点あるいは相違点を比較してみました。


小室哲哉氏の「アストロハーモニックチャートβⅠ」


宇多田ヒカル氏の「アストロハーモニックチャートβⅠ」


上記「Astro Harmonic Chart βの各調波毎の診断項目」に挙げましたように、棒グラフによる各調波のパワーの強さは棒グラフに関して次の3つの観点と、円形チャートに形成される合(発芽天体)や衝+様々な三角形から診ます。

以下どれか1つでもあれば高めとみます。特に(1)(2)が重要
(1) 黄色の棒グラフ[①のアスペクトの正確度と数量]だけで30以上
(2) 黄色+緑と青の棒グラフ[②④のアスペクトの正確度と数量]が60以上
(3) 黄色+緑と青+赤とピンクの棒グラフ[③⑥のアスペクトの正確度と数量]+紫と薄紫の棒グラフ[⑤⑦のアスペクトの正確度と数量]の合計が120以上

(注)アスペクト番号と正確な角度       
① 0度 ②180度 ③120度 ④ 90度 ⑤ 72度, 144度
⑥ 60度 ⑦ 51.43度,102.86度,154.29度 ⑧ 45度, 135度


やはりお二人はトップクラスのアーティストとして「知性、発想力、創造力、自己プロデュース能力、PK能力」に関わる才能診断に重要な第5調波(象徴星:水星)の「黄色+緑と青の棒グラフ」がかなり高く、また紫・薄紫の棒グラフも高いので、全体として第5調波のパワーが非常に高くなっております。


小室哲哉さんは第5調波の円形チャートにおいて、[月-上昇宮]、[木星-冥王星]、[水星-土星-火星]の合、[太陽-天王星-冥王星]の直角二等辺三角形が形成されており、天王星、冥王星が絡むことにより第5調波の創造性と革新性をさらに高めています。

宇多田ヒカルさんは第5調波の円形チャートにおいて、[上昇宮-水星]、[金星-木星]、[月-冥王星-南中]の合、[火星-上昇宮-南中]の紫三角形、[金星-火星-上昇宮]の三角形、さらに芸術に関わる金星と海王星から他の多数の天体にアスペクトラインが伸びており、上昇宮、金星、火星、海王星が絡むことでアーティスト+シンガーとしての創作才能と人気運をより高めております。


お二人の違いとしましては、小室哲哉さんは「コミュニケーション能力、ファン、人気運」に関わる第2調波(象徴星:月)+「努力、戦う力、タフネスさ」に関わる第4調波(象徴星:天王星)+「調整能力、愛情運、審美能力」に関わる第6調波(象徴星:金星)+「努力、向上心、仕事への熱意」に関わる第8調波(象徴星:土星)+「行動力、戦闘力、スポーツ」に関わる第9調波(象徴星:火星)など多数の棒グラフが「合:黄色の棒グラフ」も含めて高くなっております。

小室哲哉さんは作詞、作曲、歌唱としてのアーティストだけではなく、グループのリーダー、楽曲を世の中に広めるためのプロデューサー、経営者としても、多彩な才能を発揮することができたのは、これらの各調波のパワーが高いことからも納得できます。


宇多田ヒカルさんは「直感力、芸術的感性、状況適応力、ESP能力」に関わる第7調波(象徴星:海王星)の棒グラフの合計が比較的高くなっており、円形チャートにおいて多数の合と実線三角形が形成されることにより、第7調波のパワーを高めております。

第7調波は著名人のハーモニックチャートで高く出るケースが多いのですが、彼女の「R&B」色の強い楽曲と歌い方はJ-POPに革新をもたらし、小室哲哉さんも「ヒカルちゃんが僕を終わらせた」と言わしめたほどです。


実は、「アストロハーモニックチャート」には配置を変えたチャート「α」があります。

「アストロハーモニックチャートα」は1桁を代表する6個の調波と2桁の素数3個の調波「周波数1,5,6,7,8,9,11,13,17」のチャートが、中心から右巻きの渦巻き状に配置されております。

その9つのチャートのそれぞれに関わる太陽、月、上昇宮、下降宮、南中、北中等が入る星座の支配星を五芒星、六芒星上にデザインした「αⅡ」を見ますと、その方に潜在的に影響を与える星が分かります。


9つのチャートにおける全部で50個の星のうち、1個の星の平均個数は 50÷12≒4.2個(水星と金星だけは2つの星座を支配するので8.3個)ですが、小室哲哉さんと宇多田ヒカルさんで平均個数以上の天体を調べてみました。

小室哲哉氏の「アストロハーモニックチャート αⅡ」

小室哲哉さんのチャートでは、木星が9個(平均値の2.16倍)あり、潜在的に木星のパワーが非常に強くなります。

木星のキーワードは「保護、育成、発展」となり、太陽系で1番大きい惑星ですが、そのもつポジティブパワーは強大で、80年代から90年代に小室哲哉さんがアーティストとして、またプロデューサーとして絶大な力を発揮できたのは、木星のパワーがもたらしたものでしょう。


宇多田ヒカル氏の「アストロハーモニックチャート αⅡ」

宇多田ヒカルさんのチャートでは、天王星が10個(平均値の2.4倍)あり、潜在的に天王星のパワーが非常に強くなります。

天王星のキーワードは、「改革、権威破壊、友情、個性尊重、創造力」となり、新しいものを生み出す力、縦関係よりもフラットなつながりを重視する星です。

宇多田ヒカルさんが、90年代後半から2000年代にもたらしたJ-POPにおける革新性は、その後の多くのシンガー、アーティストに影響を与えたのも天王星のパワーがあると思います。


以上小室哲哉さんと宇多田ヒカルさんのハーモニックチャートの主要ポイントを診断致しました。

他の調波チャートも高めのものや特徴がありますので、もし何かお気づきになった点がありましたらご遠慮なくコメント願います。


★アストロハーモニック  瀬尾 泰範


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?