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バルコニアン(29) オオ! シオカラトンボ!

トンボの来るバルコニー

我が家のバルコニー(マンションの6階)に、今年初めてやってきたトンボはクルマトンボだったという話をした。

このクルマトンボは、その後も、バルコニーで場所を変えながら休んでいる(図1)。可愛いものだ。

 
図1 今年初のトンボ「クルマトンボ」。ポトスの葉の先にとまっている。

また、ムギワラトンボもやってくるようになった(図2)。今年もトンボの季節がやってきた。

図2 ムギワラトンボ。紅葉の葉の上で一休み。ちょっと見にくいが、写真中央部にいる。

オオ! シオカラトンボ

一昨日の夕方、和室からバルコニーに出た途端、トンボが飛び立った。すぐ近くだ。動きがあまりにも敏捷なので、クルマトンボやムギワラトンボではない。頭に浮かんだのは、シオカラトンボだ(図3)。

図3  シオカラトンボ。胸部から尾にかけて、白っぽい色をしている。これを「塩」に見立てて、シオカラトンボという名前になった。なお、この写真のシオカラトンボは雄である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/シオカラトンボ#/media/ファイル:Libellule-15-04-26.JPG

シオカラトンボは珍しいトンボではない。実際、子供の頃には家の近くや学校の行き帰りによく見かけた。ただ、最近は見かけない。考えてみれば、我が家のバルコニーでは見たことがない。

では、さっき飛び立ったトンボはなんなのか? 幸い、逃げ去ったわけではなかった。近くでホバリングして、今度は紅葉の枝にとまってくれた(図4)。

その姿を見て驚いた。今まで、一度も見たことがないトンボだったからだ。
調べてみると、オオシオカラトンボの雌の可能性が高いことがわかった。

図4 正体不明のトンボ。オオシオカラトンボの雌の可能性が高い。

意外と知られていないが、そもそもシオカラトンボは雌雄で個体の色が異なる。メスは薄茶色をしていて、雄とは様相がかなり異なる(図5)。

図5 「シオカラトンボ」の雌。 https://ja.wikipedia.org/wiki/シオカラトンボ#/media/ファイル:Orthetrum_albistylum_(young_female)_(3).JPG

今回見つけたトンボも薄茶色の部分はあるが(図4)、シオカラトンボの雌とは明らかに違う。特に違うのは翅の付け根の部分である。シオカラトンボの雌の翅は透明だが、今回見つけたトンボは翅の付け根は黒くなっている。これがオオシオカラトンボの雌の特徴である。

オオシオカラトンボは近畿地方で見られるトンボだ。なぜ、我が家のバルコニーで? この疑問は残った。

やはり、温暖化のせいだろうか? そのうち、南米アマゾンからモルフォ蝶(太陽蝶)がやってくるかもしれない。これには期待したい。私はモルフォ蝶が好きなのだ。


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