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バルコニアン(18) ピョンタはマンションの壁を登ってきたのか?

カエルはどうやって6階のバルコニーに来たのか?

前回のnoteでバルコニーにカエルが居るという話をしました。私の住んでいるのはマンションの6階です。カエルはどうやって6階のバルコニーに来たのか、謎です。解決策として、次の可能性を挙げました。

[1] 飛んできた
[2] 降ってきた
[3] 壁を登ってきた
[4] 連れられてきた

まあ、飛んできたり、降ってきたりすることはないでしょう。壁を登ってくるのも大変です。そこで、[4]の可能性を採用して、ちょっとした童話を書いてみました。それが前回のnoteでした。

この「連れられてきた」説では次のようなストーリーになります。

・カエルが園芸店のポット苗の中に潜んで休んでいる
・園芸店に行き、それに気づかす、そのポット苗を買う
・マンションに帰り、ポット苗をバルコニーに置く
・カエルがバルコニーに居ることになった

つまり、たまたまカエルが休んでいたポット苗を買ってしまったので、バルコニーにカエルが居ることになったのです。そう思ったのですが、どうもそうではないことに気がつきました。

ピョンタが6匹も居る!

なんと、ピョンタが6匹もいたのです。バルコニーの草花に水やりをしていたときに気づきました。ピョンタ1号からピョンタ6号まで。うーん、これには困りました。

園芸店で売っているポット苗にカエルが潜んでいる確率は小さいでしょう。仮に十鉢のうち、一鉢にカエルが潜んでいたとします。無作為に6鉢買って、そのいずれにもカエルが潜んでいる確率を考えてみます。1鉢買ってカエルがいる確率は1/10です。6鉢買って全部の鉢にカエルが潜んでいる確率は(1/10)×(1/10)×(1/10)×(1/10)×(1/10)×(1/10)=百万分の一でしかありません。6鉢買って、いずれにもカエルがいるのは、百万回挑戦して、たったの一回。統計的にはほぼありえません。「連れられてきた」説はダメだということです。

カエルが飛んできたり、降ってきたりすることはありません。結局、あり得るのは[3]の「壁を登ってきた」説だけになるのです。

ピョンタはマンションの壁を登って来たのか?

見たわけではないので、ピョンタがマンションの壁を登り、6階のバルコニーに来たのかどうか確定はできません。仮に登って来たとしても不思議なことがあります。登った先に、休める場所、つまりバルコニー庭園があるかどうかわからないはずです。わからないのに登るというのは、かなりリスキーなことです。もし、バルコニー庭園がなければ、自殺行為ともいえます。

ピョンタ、正確には6匹のピョンタたちはどうしてマンションの壁を登り、6階のバルコニーに集結したのでしょうか? この説でも、謎は謎のままのようです。

ピョンタたちに言えることはただひとつ。

「大した庭園ではないですが、ゆっくり休んでください。」


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