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SVBONY MK105MMレビュー(その4)〜暖色系〜

第二回「天リフ読者レビュー企画」』レビューその4です。


いつものように最初に今回の結論

SVBONY MK105MMマクストフカセグレン式鏡筒
・暖色系(赤がやや強め)の色味
・ちょっと周辺減光強めかも
そして
・「ゆるキャン△」サイコー、富士川町・身延町いいぞ!サイコー

長〜いまえふり(これが今回のメインなのか?)

私の天体観測の対象は、夜は月、昼は太陽(Hα)で、西向きの自宅ベランダから眺めてます。レビューのMK105MMが届いたのは7/7で下弦の月、夜中以降じゃないと月は見えません。なんにもしないのもなんなので、レビューその2の焦点距離チェックや、レビューその3の光軸チェックなど、してました。ちょっと待て、なんやねんそれ。星はおろか景色もみてねぇじゃねぇか。これじゃあイカン。遺憾に思うものの月が見えないのは如何ともしがたい。そこで景色を撮りに行きました。

行き先は、私が愛してやまない「ゆるキャン△」の舞台、山梨県身延町富士川町から選定。やはり富士山は外せない。アニメゆるキャン△season1 第1話で主人公のなでしことリンちゃんが出会った身延町本栖湖畔の浩庵キャンプ場からの富士山は見事なんですが、富士山頂から直線距離18km前後でFL1500のMK105MMには近すぎるだろうということで泣く泣く除外。

そうするとここは、ゆるキャン△season2第2話であきちゃん達が元旦にダイヤモンド富士を見に行った富士川町高下(たかおり)地区のダイヤモンド富士スポットに行きましょう。富士山頂から直線距離で34km前後です。ここは映画ゆるキャン△のティザービジュアルに登場した場所で、告知CMにも出てくる有名どころ。
season2第2話では元旦に行っていますが、実は富士山頂から日が登るのは少し早く冬至のころです。昨年(2022年)に行って撮影してきました。

そして7/17、映画ゆるキャン△でのあきちゃんの言葉に従い、行きました。

「みんな髙下(たかおり)にしゅうごうだ!!\(゚∀゚)/」

あきちゃん・りんちゃんは名古屋からタクシー飛ばしてメーターがやばいことになってましたが、私は東京からマイカーなのでその心配はありません。MK105MMだけでなく、MAK127、MC102、MAKSY60を車に積んで行きました。朝7時までに談合坂SAに到着しておかないと渋滞に巻き込まれて大変です。でも5月末にHα太陽望遠鏡HELIOS1を譲っていただいてから毎朝日の出とともに起きてご近所公園遠征をしているので、早起きは問題ありません。
談合坂SA(下り)は映画ゆるキャンで主人公のなでしこが実家の山梨県南部町に車で帰るときに立ち寄って朝ごはんを食べたところなので私は勝手に「なでしこSA」と呼んでいます。

晴れてはいますが、ちょっとガスって視程が悪いのが心配な感じでした。9時過ぎに高下ダイヤモンド富士スポットに到着。あー、低い雲で富士山の山頂付近が隠れそうです。

とりあえずMK105MMにPENTAXの一眼レフK-70直焦点で富士山頂を狙ってみました。

あ、、、FL1500舐めてた。めちゃでかい。ぜんぜん富士山っぽくない。このあたりです。

冬至にダイヤモンド富士を撮りに行ったときの写真にマーキング

しかしまあ、暑いのなんの。出発直前に念のためと思って積んだ日傘が役に立ちました。と、ここで富士山が完全に雲に覆われ、、、しばらく待ったものの出てくる気配はなく、、、。今日はレビューは諦めてゆるキャン聖地巡礼するか?

「いかんいかん! ここで聖地巡礼してどうする!? ゆるキャンに負けるな私! レビューをやった分だけ、聖地巡礼は、何倍も楽しく回れるんやぁ!」
(↑わかる奴にだけ分かればいい。えぇ、ゆるキャンのセリフのもじりですとも)

ということで向かいの山の斜面に見えていた建物をねらうことにしました。

撮影比較

撮って出し

ではようやく撮影比較です。いずれもPENTAX K-70(APS-C)直焦点、ISO400、1/400での撮影で、jpeg 撮って出しです。

MC102 四隅がややケラレている?
MK105MM MC102,MAK127と比べるとちょっと赤っぽい
MAK127 さすがシャープ
MAKSY60 四隅がケラレていて暗め

色味について

色味について見てみましょう。Macのプレビュー.appでヒストグラムを出してみました。

MC102
MK105MM
MAK127
MAKSY60

MC102、MAK127、MAKSY60はR~Gの間隔とG~Bの間隔が同じくらいですが、MK105MMはR~Gの間隔が狭く、Rが強めのようです。前者3鏡筒はSky Watcherと弟分のAcuterなので、Sky Watcher系とSVBONY系の味付けの差の可能性もあります。そこで iPhone12 で撮った画像も見てみます。

撮って出し
画角を合わせたもの
ヒストグラム

iPhone12 でもR~G、G~B間隔は同じくらいでした。ということはMK105MMがちょっと赤強めなのかもしれません。(注意:だから良いとか悪いとか言う意味ではありません。)

周辺減光

ヒストグラムでGのピーク位置を輝度ゼロにして暗めの画像を作ってみました。

MC102 四隅が少しケラレている
MK105MM 中央がかなり明るい(周辺が暗い)
MAK127 だいたいフラット
MAKSY60 丸くケラレている

他の3鏡筒と比べて、MK105MMは中央がかなり明るい(逆に言うと周辺が暗い)感じがします。

以上は、7月17日、夏の天気の良い日のかなり明るい環境の中で山の中の建物を一眼レフ直焦点撮影したときの比較です。夜空を撮ったときに同じような傾向を示すのかどうかはこの時点ではわかりません。

後日談

後日、自宅ベランダで月を眼視で見たとき、やはりMK105MMは暖色系で、私の印象としては屈折望遠鏡で見たときのような感じがしました(もちろん色収差はありません)。中央が明るいとか周辺減光があると言う印象はまったくありませんでした。
好みもあるかと思いますが、私の最初の天体望遠鏡はSV501P(格安屈折望遠鏡)、次がスコープテックパーツショップでD40、FL420の対物レンズを買って作った自作双眼望遠鏡(屈折)でした。そのあとMAK127を買ったときの印象は、とてもシャープで良く見え、色収差もないけど、ちょっと寒色系というものでした。MK105MMの色味は暖色系で私が持ってる屈折望遠鏡の感じに近いなと思いました。悪い印象はありません。

おまけ(いやほぼ本編だろw)

9時に到着して比較撮影をして時計を見たら11時半ごろ。来る前の心づもりではHα太陽望遠鏡HELIOS1を取り出して太陽を見ようと思ってたんですが、汗びっしょり。持ってきた飲み物も飲み切って、これはやばいかもということで撤収することに。帰りに温泉寄ろうと思って持ってきた下着・シャツに着替え、近くの公衆トイレで顔を洗ってすっきりしました。
ダイヤモンド富士スポットを後にし山を下って道の駅富士川の近くのオギノ富士川店へ。ご存知ですよね、映画ゆるキャン△でなでしことあおいちゃんが「うふふふふ」と言ってめっちゃお買い得な大きなサーモンのパックを買ったあの店です。海なし県の山梨県なのに、オギノ富士川店では生しらすが売られています(季節によります)。東京のスーパーで見たこと無いんだけど(笑)。帰りに温泉行ったときに着替えられるようにここで下着も買いました。

そして中部横断自動車道を使い、急ぎ道の駅しもべへ。最近あらたに「うどん 笑里(わらさと)」がオープンしたのですが、月〜金営業のみ。今日(7/17)は祝日ですが月曜日なのでやってます。なかなか来れないのでこれは行っておかねばです。13時前に到着、と。いそいそ行ってみたら、ガガーン。「麺 完売」の文字が、が、が、、、。キッチンカーが来ていたので蕎麦をいただきました。これもまた美味し。

道の駅しもべは昨年(2022年)7月16日にリニューアルオープンし1周年のタイミングでした。そう、大垣千明役の原紗友里さんが来られていた日です。

その日私も道の駅しもべに行ったんですが私は10:00、原さんはその後に来られたようで、会えませんでした。

いや大丈夫、そのあと甲府で行われた大垣千明凱旋公演舞台挨拶でお話聞けたので満足でした。

話を今年に戻しましょう。そう、1年経ったんですね。その後も何度通っていることか。ほぼ毎月来てます(笑)。いいところですよ〜。

さてそして、川窪書店さんへ。ドラマゆるキャンで志摩リンがバイトしていた本屋さんです。日曜日がお休みなので立ち寄るいいチャンスでした。

さらに、身延駅前しょうにん通りの甲州みやげ 永田屋さんへ。お店の方に顔を覚えていただいていて、いつもついつい立ち寄って長話してしまいます。で、お店の前でHα太陽望遠鏡HELIOS1を展開して見ていただきました(笑)。


最後は市川三郷町のみたまの湯へ。ゆるキャンのスピンオフ(?)ショートアニメ「へやキャン」に登場した温泉です。見晴らしの良い、いい温泉です。

高下〜オギノ富士川店〜道の駅しもべ〜川窪書店〜永谷屋〜みたまの湯、と周りましたが、身延町を始め、富士川町・早川町・南部町はたのしくて何度も通っていて道を覚えているので、東京から1度もナビを使わずに回れました。みなさんもぜひ、身延町・富士川町・早川町・南部町へ!

今日の結論:星よりゆるキャン!
ん?あれ?


リンク

レビューその1:レビューまとめ
レビューその2:実はFL1500
レビューその3:バッフル長め
レビューその4:暖色系   この記事
レビューその5:手持ち撮影やってみた
レビューその6:おつきさま眼視観望


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