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"あすへのカルテ" をSOAPで書こう

去年から今年にかけて私がハマっていたイタリアのドラマ「DOC」は、サブタイトルが
「あすへのカルテ」となっています。
原題はNelle tue mani(あなたの手の中に)。日本語のタイトルとはかなり違っていますね。

日本ではカルテという言葉がかなり浸透していますので、医療ドラマであることを強調するためにもこのようなサブタイトルにしたのかもしれません。

カルテとは、もう皆さまご存知の通り、ドイツ語から派生した医療用語です。
正式には「診療録」というそうです。
医師は患者を診察したら必ずカルテを書かなければなりません。

医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。
医師法第24条1項


どんなに忙しいスーパードクターでも、カルテ書きから逃れることはできないのです。


カルテの書き方については特に法律で決められてはいないそうですが、日本では
SOAPソープ
という方式が一般的のようです。

S : Subject = 主観的情報
O : Object = 客観的情報
A : Assessment = 評価
P : Plan = 計画

の4項目を中心に医師はカルテに記載していきます。大抵の電子カルテにはあらかじめSOAPの記載欄が用意されています。

Sは、患者さんの訴えを主に書きます。頭が痛いとか足が痒いとか今までこんな病気にかかってこんな薬を飲んでいる、などです。

Oは、医師が診察した上で得た情報です。血圧が高いとか足が腫れているとか血液検査の結果とか、客観的な情報です。

Aは、SとOを分析した上で医師が判断した評価です。主訴と検査結果から◯◯と診断した、などと書かれます。

Pは、Aをもとに医師が計画する治療方法などを書きます。◯◯薬を処方した、◯◯を指導し経過観察とした、などなど。

※余談ですが、以前私が観た医療ドラマでは、画面に映った電子カルテにこのSOAP方式の記事が書かれていました。
皆さまも医療ドラマを観られる時には、ぜひ電子カルテに何が映っているかにも注目してみてください。


このやり方は、主観と客観を総合的に分析した上で考察する優れた方法のように感じます。
私たちの日常生活に取り入れたら、自らを客観視できて冷静にものごとを考えられるかもしれません。

たとえば、

S : イライラする。夜眠れない。
O : 3日前に◯◯と喧嘩した。それ以降口をきいていない。
A : 約束を破った◯◯は無責任であるが、口をきかない自分も大人気ない。
P :

さあ、あなたならPになんと書きますか?

① 自分から謝る
② ◯◯から謝ってくるのを待つ
③ 経過観察する
④ 別れる

私?
私はもちろん……。


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