抽象的世界の方が本質では?

PDCAについて書かれた本で「自分の行動のすべてを数値化して客観視することで何をやればどのくらい変化が起きたかを調べることができ、日々の活動の効率化が可能だ」という内容がある。これ以外の本でも数値化して表すことで自分を客観視することを進めているものはいくつかある。

数値化することで見やすくなることもあるかもしれないが本質を見れているのだろうか?

個人的な話だが飛躍していて今までの考えとは大きく異なるアイデアが論理的に過去の考察とつながった時、寒気のようにゾクゾクし、心臓の鼓動が早くなりそのアイデア以外のことを考えなくなる。このようなアイデアを数値的に評価することは可能だろうか?

数値的に表現できない概念を評価することは単純ではなく難しいが、頭を働かせずに機械的に自分の行動を評価することよりは本質を見ることができる。

抽象的な概念を扱う能力は物事の本質をとらえて扱う能力なので今後も鍛えていくべき能力だろう

また、裏付けはないが数値で評価できるようにすることを促されている理由はシステムで管理しやすくするためということではないかと思われる。

そのような本が日本で流行るということが意味していることは、数値化して考える人間を増やし効率的に動く良いコマを作るという教育をされてたことに気づかず、単純作業の効率を上げれるということを得意になって自慢している人とそれを受け入れて喜んでいる人が多くいるという日本の現実を表している。

生き方は好き好きなのでシステムの下で働くのが悪いと言うつもりはないが自分は効率よく働いてくれる優秀な人間に助けてもらう人間になりたい。


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