セリアドールカスタム⑤エクステで分け目ありウィッグ!(旭陽くん完成)
今回の制作まとめ記事
作成するウィッグについて
このウィッグ作成は、作る前から怯えていました。
なぜなら、
・上がっている分け目がある
・前髪がくせっ毛
・髪を耳にかけている
という髪型だからです。
つむじがI型ですが、そこは作業的にはそんなに変わらないです。
で、結果今回は制作の期限があってとにかく時間がなかったので、生え際など襟足はやり切れませんでした。。
でも前髪のうねりはなんとか…
一番の試行錯誤の制作記になります。
試作と思っていただければ。
また最後にまとめを書きます。
材料
セリア エクステ(ストレート ダークブラウン):2束(最強)
適当なストッキング(極薄でも大丈夫だった)
ボンド
セリア ほつれ止め(このウィッグ制作においてまじで最強)
Gボンド クリア
エンボスヒーター
ヘアアイロン
手縫い道具
竹串
くし
工作用の細いミニハサミ
(→すきバサミがあれば尚良し。普通の文具はさみはお勧めしない)
セリアのエクステについて
結論最強でした。
今回の制作で、「できるだけ人毛に近くて真っ黒じゃない細いウェフティング、ないかな~」と思っていたら本当に理想的なこのエクステの存在を知りました。
本当はドール用の耐熱ウェフティングを買おうと思っていたのですが、これでよかったです。
(もちろん耐熱のウェフティング方が良いですが)
色が自然でよく、とにかく細く、艶があり、まさに「綺麗な人間の黒髪」といった見た目です。
触り心地もいいです。
良いウェフティングは艶が抑えめな場合が多く、光沢のあるものはごわごわしたアクリルだったりして、難しいのですがこれは本当に理想的でした。
ただもちろんの注意事項ですが、耐熱ではありません。
今回試した結果、120度では完全にぐしゃぐしゃに変形します。
ですが、
・120度のエンボスヒーターを少し離してあてる
(近づけすぎるとチリチリになる)
(手に当てても大丈夫なくらいの距離)
・130度のヘアアイロンを少し冷まして直にあてる
・沸騰してからコップの側面を触れるくらいに冷ました熱湯
なら、くせをつけたり毛を巻くことができました。
とにかく、人間が火傷するくらいの温度はもうダメで、
ちょんと触れる程度の熱なら大丈夫そうです。
(自己責任でお願いします)
ただ、熱の影響が強すぎるために、一回良い感じの形になった毛にエンボスヒーターが少し当たるとすぐ形が変わります。
そこも注意です。
ウェフティングをつくる
このウィッグ制作は、下記の動画を参考にさせていただきました。
ドール用に売られているウェフティングでのウィッグ制作は何度かやっているのですが、最近は毛糸などから自分で作成して、キャップに張り付けるのが結構主流っぽくて目からうろこでした。
ちゃんとくっつくの?ばらけないの?と思いましたが、大丈夫でした。私はGボンでくっつけましたが、引っ張っても平気でした。
また、ウィッグキャップをストッキングやネットからボンドでつくる、というのももう基本くらいの世界になっていて、それもびっくり。
めちゃくちゃ良かったです。
いろんなサイトを参考にさせていただきました。
まず、水で溶いたボンドを分けたいところに塗ります。
ビニールの上で作業します。
毛は竹串で流れに沿うようになぞったら、綺麗にまっすぐになりました。
ウィッグ用スプレーもあったのですが、使わなくても大丈夫でした。
参考にした動画様通りに3等分にしたのですが、考えればショートにするので、4分割でもよかったです。
というか、3分割でやったら慣れてないのもあり超ギリギリでした…
分けたいところに平筆をくりくりとやって、なるべく狭い幅で塗り、何回か繰り返し塗りました。
ただ、狭い幅でやろうにも毛質的に浸透して広がってしまいました。
そして後で思ったのは、ほつれ止めでもよかったなという事です。
ボンドで不都合もなかったけど、今度はそれでやってもいいかも。
乾燥しているのを確認して、ビニールから竹串を使ってはがします。
そして裁縫バサミで切りました。(挟みは痛むので注意)
そのままには切れず、結構ボンドが裂けちゃいました。
エクステとして生き残った部分の部品を外します。
糸で縫ってあるので、糸も取ります。
そして、エンボスヒーターで温めて、毛をまっすぐにしました。
これは1束分はそのままつむじに使います。
もう1束は同じようにボンドでウェフティングにします。
ウィッグキャップをつくる
ストッキングを被せます。
ヘアゴムで止めました。
今回肌色にしました。黒とも迷ったけど、今回は分け目があるので、肌色で良かったと思います。
黒のメリットもハゲがなくなるというのがあるので、どっちでもよかったかなぁ。
そして、水でちょびっと溶いたボンドを、頭部全体に塗ります。
乾いたら塗る、を5回くらい繰り返しました。
極薄ストッキング(デニール数不明)だったのでそれくらいやりましたが、もうちょっと厚いのだったら3回とかで良かったかも。
乾いたら、ラップごと持ち上げる感じで頭からはずします。
そしてそのあと、ラップをはがします。
ぴったりすぎて後々支障が出るんじゃないかってくらいぴったりです。
頭からはがすときは破れないか心配だったけど、薄いけどしっかりしていてよかったです。
貼り付け
まず一段目。襟足の際につけます。
顔を傷つけないように、ラップをかけてから、ウィッグキャップをつけています。
接着はGボンドクリアを使いました。Gボン信者です。
Gボンクリアはいじくると白くなるので、なるべく触らないように丁寧に塗布しましょう。
そして貼る時は、
Gボンドを塗る→手で仰いだりして20秒くらい置く→貼り付ける
という風にします。その方が、しっかりとくっつきます。
2段目。
最後、後頭部が厚くなりすぎたので正直これなくても良かったです。
細かい束を少しずつ貼っていきますが、先述の通りこの辺貼りすぎました。
このウェフティングは密度が高いので上に貼る毛のカバー力が結構あります。
前髪を斜めに貼ります。
ここも、日和って貼りすぎました。多い。
後々この下の方の毛を切って減らしたりしました。
前髪の後、その上からつむじの近くに貼ります。両サイド。
ここに貼る毛のカバー力がすごいあるので、下の方は正直後から調整でいいですね。
つむじを入れるところです。上部が前髪のほうです。
ここを切って、つむじ用のウェフティングを入れます
つむじにいれる束です。結構長めです。
後頭部側になるU字の部分に、少しだけ毛を足しています。
半分に折りたたんで、毛の根元を縫い合わせます。
縫った後、開いて跡をつけておきます。
つむじを入れるところを、5ミリくらいの幅で切り抜きます。
差し込んでGボンドクリアでくっつけます。
しっかりつけます。
こんな感じになります。
つむじが開くことなくくっついたのでOK。
ボンバーつむじを開いて、エンボスヒーターで温めながら押さえつけました。
いいね!
髪の毛感がしっかりあって、綺麗です。
つむじはこんな感じ。
いいね!
ここからカットしていきます。
まずゴムで縛って、雰囲気を見たりしています。
エンボスヒーターを軽くあてて、癖をつけてます。
ビビりながら全体的に少しずつチョキチョキ。
いつもやる切り方です。
ねじってショリショリ。
ねじって段々にはさみをいれたりもする。
ミディアムくらいまで切りました。
そして、ここでお湯パーマです。
髪を後ろの方にながした形でラップを2重にかけて、きつく縛って、お湯にどぼん。
お湯は、沸騰しお湯を少し冷ましたところに入れました。
だいぶぽくなってきました。
さらに切りました。ぽいぽい!
ここで、生え際に少量の毛を付けました。
ウェフティング化していない毛を、カールをつけてからGボンドで生え際に着けました。
結構ええ感じです。
こうやって切ったりなんだりしながら、一旦の完成!
こんな感じになりました。
時間が無くて、これで…!と仕上げた状態。
ちょっと、うまくやりきれなかったな~~
前髪は結構気に入ってるんですけど、
とにかく毛量が多すぎて、横の毛も流しきれませんでした。
しかし、ここまでの形にできたのはなんといってもほつれ止めのおかげです!!!
この髪、前髪以外なんとがちがちに固まっています。
というのも、ほつれどめで固めたからです!
止めたい流れになるように抑えながらほつれ止めで固めました。
これが結構いい感じ。
ただ、注意点はほつれ止めが乾燥してから切ると、白化してカスが出てしまいます。
汚くなっちゃうのでご注意あれ。
完成
二体目、旭陽くん完成しました~~~!!!
こんな感じになりました!!
途中経過から見れば、かなり良くなりました。
これでも十分でめっちゃかわいいな!!!と思える形にできました!
ほんとによかったです。
ちなみにこの写真は完全に自立しているわけではなく、ワイヤーで少し支えをつけてます。
次回に活かしたい点とすれば、
・後頭部はもっと少なくていい
・横の毛も
・前髪も
・流れ毛はエンボスよりアイロン
・つむじをもっと薄くできる
・生え際ともみあげをちゃんとつくる
もみあげは時間がなかっただけなので、今のウィッグに追加しようかな。
一応、取り急ぎで水彩色鉛筆で描いています。
エクステウィッグはとにかくよかったです。
何より「「「「「「「「200円」」」」」」」」」という点がやばい。
これ200円か~やば
失敗しても作り直せる、という安心感が後押しになっていいですね。
今となっては結構満足してるんですが、そのうち作り直します!
だってぜったいもっと上手くやれるからーーー!!次はーー!
作るのすっごい楽しかったです。他にも作ってみようと思います!
では、次の記事で簡単な感想と、完成後に撮影した写真をのせて制作記は終わろうと思います。
おまけ
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