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アニメ『天官賜福』その後を小説で知ろう その四 第37章・第38章

こんにちは。ふわちゃまるです。
今日は『天官賜福』二巻 第三十七章から第三十八章のお話をしたいと思います。

内戦で初めて殺人を犯したその夜、謝憐は茫然とする中で反乱軍にあの戚容が捕らわれたことを知ります。
戚容救出に一人で向かった先で、謝憐は反乱軍の長、郎英と一騎打ちとなりました。
この郎英、底知れない恐ろしさを感じさせます。
神としてお前は何をしたのか、彼が謝憐にぶつける言葉はまるで毒牙のようで、グッと心臓を掴まれて握りつぶされそうな息苦しさを感じました。

謝憐がどうにもならない感情を剣に込めたとき、背後に凍るような何かを感じます。
白い服を着て仮面をつけた何者かが木の枝に腰かけて揺れていました。
この「何者か」が登場したとき、なんだかホラー映画みたいな描写が浮かんでちょっと本を閉じました。
怖いっ!

さて、郎英も「白い何者か」も謝憐の目の前から消えた後、周囲は一気に妖まみれになりました。そして、謝憐はあろうことか温柔郷の術に嵌ってしまった。
この章を読んだときですね、えっと…その、謝憐は今、どういう状況?
それまでが戦モード全開だったし、白くて怪しい「何者か」が現れてゾッとしていたのに、突然BL感たっぷりの描写が始まって、あれ?
ちょっとどう意識を切り替えたらいいの?と…

温柔郷の術に嵌ると男は血が滾り最後は発狂してしまうんだそうですよ。でも、一番の問題はその場に少年花城がいたことです。
戚容救出に出向いた謝憐の後を必死で追ってたどり着き、妖退治に加勢していたのです。
でも、ちょっと、うーん、どう説明したらいいのか、ここに書けないような状態の謝憐を目の当たりにして彼の情緒は問題なかったでしょうか。
いや、たぶんすんごい問題あったと思うんだけど…
やっぱり謝憐は責任をとったほうがいいんじゃないかと思うのよね、十五歳の花城には衝撃が強すぎたでしょうから。

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